菊池寛による作品。

解體新書翻訳のいきさつや, 蘭学草創期の状況・人々についての思い出を記す.

新聞記者の傍ら作家としての地位も確立。『文藝春秋』の創刊、日本文芸家協会や芥川賞・直木賞の創設など、後進の育成にも尽力した菊池寛。傑作短編『蘭学事始』を収録。

⻘空文庫蘭学事始菊池寛 青空文庫この書籍は青空文庫に収録. Front Cover.

... 蘭学事始』を書き上げて二年後、文化十四年(一八一七)に没しています。享年八十五。江戶時代の人間としては、たいへんなもの著作があります。作家としてはあくまでもアマチアでしたが、 『蘭学事始』の原文も、ちと素人の筆とは思われない見事なできばえ ...

『蘭学事始』は杉田玄白が『解体新書』の原書の入手から翻訳・刊行にいたるまでの苦心談や「蘭学」の創始、前野良沢ら同志と取り組んだ挑戦の実況、蘭学界の動向・推移など ...