なぜ世界は富める国と貧しい国に分かれたのか。グローバル経済史の決定版。
... 工業化の始動には、いうまでもなく後者が圧倒的な比率を占めた(表 6 )。それだけではなく、日清戦前期には軽工業の生産増加率が重化学工業のそれを大幅に上回った(表 1 )。この期に重化学工業の構成比はむしろ低下し、工業生産増加率に対する重化学工業の ...
... 工業化を始動させた。しかし産業社会が成熟経済に向かうと共に、先行する三回の人口成長と同様に、現代の人口成長も頭打ちとなり、減少に転じると予測されている。 3 波動的成長はなぜ起きたかマルサスの理論 Ur 。因であった。普通であっ.
... 工業化は軽工業の発展によるものであった。この点では,わが国の工業化の始動のパターンはイギリスと同一であった. (イギリスでは繊維工業が中心となって産業革命が始まった。)しかし重化学工業の成長率もきわめて高い( 4.9 % ) .この事実は,わが国の工業化 ...
... 工業の原材料や製品を扱う商人はわずかであった。こうしたフランス統治期の商業の特徴は、前節で確認したような同時期の工業 ... 工業化において指導的な役割を果たすことになるのである。本章で問題となるのは, 48 年革命の直前の工業化の始動期における ...
... 工業化始動期におけるベルリーン経済圏の変容 18 世紀末~ 19 世紀 30 年代一」,「国民経済雑誌」, 173 巻 3 号, 1996 年 3 月。「同時代の史料に見る 1850 年代ベルリーン機械製造工業の動向一ベルリーン商工団体幹部会の定例年次報告, 1852- 1860 年 ...
... 工業の構成比の推移を見ると、一八九五年前後が持続的な上昇への転換点であったことがわかる。日本経済の重化学工業化は日清戦争前後に始動したのである。これは先にマクロ的な政府支出のウェイトから区分した第一次大戦前の二つの時期が、産業構造の観点 ...
... 工業化は常に国民経済的大空間を必要とするものではない。本稿では、一領邦プロイセン内で進行した複数工業化群の一ケースとして、中部プロイセンに位置する領邦首都ベルリーンとその周辺を一体として捉え、その初期工業化過程を観察の対象と ... 工業化の始動.