ケインズとシュンペーターの理論は本当に対立しているのか。経済学史上の難問に挑んだ、正統的かつスリリングな思索のドラマ。

一九二九年の大恐慌いらい、資本主義世界の経済運動は、ケインズをぬきにしては理解できなくなった。「新しい経済学」あるいは「ケインズ革命」とよばれるケインズの思想と ...

人間の幸福とはなにか。それを愛と美と真の享受と捉えたケインズは、生涯をかけてみずからそれを追求するとともに、すべての人が幸福を実感しうる社会をつくろうと政治・経 ...

世界の政治と経済が混乱する時代に、ケインズは、何を考えどう生きたのか。彼の多彩な交流や、人間的側面も交え、『貨弊論』から『一般理論』へと昇華したケインズ経済学形 ...

大戦後の世界秩序をめぐる闘いとは？ ついに成る『一般理論』の刊行、戦費調達問題、ブレトンウッズ協定、難局続きの対米金融交渉、襲いかかる病魔――。 ...

経済学に革命を起こしただけでなく、二つの世界戦争の時代を通じて、思想家として、官僚として、また、国の命運を託された交渉者として、そして文化・芸術愛好家として活躍 ...

「大きな政府」がもたらす非効率的な経済ゆえに、もはや破綻したとまでいわれるケインズ主義。しかし、ケインズが自由な市場競争主義を批判したのは、確かな基礎を持たない ...