1950年代の森林政策からはじまり、1990年のパロ宣言、昨今の環境保護政策
について書かれている。60ページほどで1日で読める。
2004年から1年間、S村の村落調査の話しは大変おもしろい。
環境政策の下で抑圧される農牧民の様子が書かれている。
文面からS村がどこかは簡単に分かるのだが、どうして頭文字で表記しているのだろうか。
P8「難民問題が発生して20年近く経過しようとしている現在、ブータン政府が掲げる文化政策に
批判的な目を向ける物はもはや稀のようだ。･･･中略･･･ブータンの文化保護政策は、･･･日本を
含む国際社会によっても広く受け入れられてきたようである。」
P51「自然環境保護が普遍的な｢正義｣としてグローバルに価値づけられるなか、それは時に反論を
許さない強権として働き、人々の生活を規制する。」
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