この本を読むに当たり、植物が好きな人が読むのか?アイヌの歴史を知るために読むのか?
その二つに分かれると思いますが、植物にある程度の知識がないといきなり読むのは難しいように感じました。
しかし、ヤングジャンプで連載中「ゴールデンカムイ」を読んだ後に本書を読むと非常に頭に入りやすく引き込まれました。本書に掲載されている植物が話にでてくるため、知識の紐づけが出来るためです。
また、本書の冒頭にある「アイヌ ネノ アン アイヌ(人間らしくある人間)」の様な生き方を目指す人には一度読んで欲しいと思います。死生観を今一度考えなおすきっかけになるかもしれません。
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アイヌ植物誌 単行本 – 1995/7/1
福岡 イト子
(著)
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自然の調和 民族の「心」紹介
「アイヌ民族の素晴らしい自然観を知ってもらいたい」
福岡さんは小樽生まれ。旭川市内で高校教諭を務めていた1967年、旭川近郊に近文コタンがあることから、生徒とともにアイヌ民族の文化を研究。古老らとともに山に入って植物の生息状況を調べ、植物名の意味や草木にまつわる伝説などを聞き取り93年、「アイヌと植物」(旭川振興公社刊)にまとめた。
今回は「アイヌと植物」が売り切れ状態となっていることから、その後、集めた情報を大幅に加えて出版した。生活に密着した植物を重視したため、取り上げた植物は前回よりも七種類少ない86種。新たに上川地方で生活するアイヌ民族の四季の暮らしぶりに関する記述を入れた。
植物の微妙な生長から狩猟、採集の時期を知ることなどを記し「独自の誇り高い文化を生んだ」と、その生活サイクルを紹介。植物は「ウド=チマキナ(かさぷた・草)」と和名、アイヌ語名とその意味を併記し「茎をせんじ傷口を洗うと化のうを防ぎ、はれものを洗うとかさぶたがつかないからだ」と、アイヌ民族の古老から聞いた組物に関するエピソードを掲載した。
福岡さんは「アイヌ民族の文化を理解するには、彼らの『心』を知ることが大切。どんな考え方を持っているのかを分かってもらえればうれしい」と話している。
(1995.7.14 北海道新聞)
「アイヌ民族の素晴らしい自然観を知ってもらいたい」
福岡さんは小樽生まれ。旭川市内で高校教諭を務めていた1967年、旭川近郊に近文コタンがあることから、生徒とともにアイヌ民族の文化を研究。古老らとともに山に入って植物の生息状況を調べ、植物名の意味や草木にまつわる伝説などを聞き取り93年、「アイヌと植物」(旭川振興公社刊)にまとめた。
今回は「アイヌと植物」が売り切れ状態となっていることから、その後、集めた情報を大幅に加えて出版した。生活に密着した植物を重視したため、取り上げた植物は前回よりも七種類少ない86種。新たに上川地方で生活するアイヌ民族の四季の暮らしぶりに関する記述を入れた。
植物の微妙な生長から狩猟、採集の時期を知ることなどを記し「独自の誇り高い文化を生んだ」と、その生活サイクルを紹介。植物は「ウド=チマキナ(かさぷた・草)」と和名、アイヌ語名とその意味を併記し「茎をせんじ傷口を洗うと化のうを防ぎ、はれものを洗うとかさぶたがつかないからだ」と、アイヌ民族の古老から聞いた組物に関するエピソードを掲載した。
福岡さんは「アイヌ民族の文化を理解するには、彼らの『心』を知ることが大切。どんな考え方を持っているのかを分かってもらえればうれしい」と話している。
(1995.7.14 北海道新聞)
- 本の長さ241ページ
- 言語日本語
- 出版社草風館
- 発売日1995/7/1
- ISBN-104883230791
- ISBN-13978-4883230792
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
自然の恵みと共に生きたアイヌの古老たちの知恵から学び、口承文芸・聖伝・昔話、和人による過去の観察記録などに取材して、植物利用法を解説する。アイヌ民族のエコロジー世界。「アイヌと植物」改訂版。
登録情報
- 出版社 : 草風館 (1995/7/1)
- 発売日 : 1995/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 241ページ
- ISBN-10 : 4883230791
- ISBN-13 : 978-4883230792
- Amazon 売れ筋ランキング: - 373,987位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 660位植物学
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年11月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Very good and detailed book, good condition
2015年6月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本はほしかったやつなので満足していますが、”良い”という状態にしては汚くて、シミやしわが目立ちました。それだけが残念です。
2014年11月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高校生を率いて、植物を巧みに活用してきたアイヌ文化を正しく理解しようとする著者の気持ちが十分に伝わり、好感が持てる。直接の取材に基づいた正確な内容で、かつ エッセイの趣も感じられる。アイヌ文化関係の書として上位に入ると確信します。
2013年2月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アイヌの人々の生活に密接していた貴重な植物についての情報は、北海道に暮らす私の身の回りに親しい植物に新しい目を開かせてくれました。
2012年11月10日に日本でレビュー済み
アイヌの文献、資料を紐解くときに、
植物が出て来たら本書が横にあるとよい。
アイヌの資料に出てくる植物の名前と文献での取り上げている話題がでてくる。
植物名の見出しが、日本語の呼び名の文字が大きく,アイヌ語の呼び名の文字が小さいのは少し悲しい。
目次が日本語名だけで索引がない。
アイヌ語の索引を付けるとよいかもしれない。
植物が出て来たら本書が横にあるとよい。
アイヌの資料に出てくる植物の名前と文献での取り上げている話題がでてくる。
植物名の見出しが、日本語の呼び名の文字が大きく,アイヌ語の呼び名の文字が小さいのは少し悲しい。
目次が日本語名だけで索引がない。
アイヌ語の索引を付けるとよいかもしれない。