サルのコミュニケーションの研究には、サルの能力を引き出すタイプと、観察に徹するタイプとがあるが、この本は後者の研究法を用いたものである。著者はワオキツネザルとニホンザルを対象として、さまざまな実験と観察を繰り返して、サルのコミュニケーションを解明していく。
文体が多少こなれていなくて読みにくさを感じるところがあるが、実験の説明に関しては、肝心の部分だけを取り出して、簡略化して説明してくれているので、わかりやすい。また、ワオキツネザルというあまり知られていないサルの生態が描かれるが、この部分は著者の実体験にもとづいているだけに、生き生きとして面白い。巻末に読書案内がついているのもとてもありがたい。
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サルのことば: 比較行動学からみた言語の進化 (生態学ライブラリ-) 単行本 – 2002/5/1
小田亮
(著)
- 本の長さ209ページ
- 言語日本語
- 出版社京都大学学術出版会
- 発売日2002/5/1
- ISBN-10487698302X
- ISBN-13978-4876983025
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
言語を操る動物・ヒトの持つ最大の特徴はどこからきたのか? 原始的なサルの発する警戒音やコミュニケーションを分析することで、心の理論と言語の進化の謎に迫る。
登録情報
- 出版社 : 京都大学学術出版会 (2002/5/1)
- 発売日 : 2002/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 209ページ
- ISBN-10 : 487698302X
- ISBN-13 : 978-4876983025
- Amazon 売れ筋ランキング: - 499,534位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 158位サル・人類学
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年11月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2002年2月12日に日本でレビュー済み
サルは、ほかのサルが考えていることを察することができるのだろうか。サルは、ほかのサルを騙すことがあるのだろうか。
筆者は、マダガスカルでワオキツネザルやベローシファカといったサルを観察し、サルのコミュニケーションのしかたを研究した。その結果をわかりやすい言葉で伝えている。サルを知るということは、われわれの社会的生活の基本的なしくみを知ることにも通じる。
ブックデザインのおかたさとのギャップを感じるくらい、文章は柔らかい。途中、自分本位の文章がやや目に付いたが、難しい言葉を羅列させられるよりは親近感も沸くしよっぽどよい。
サルのコミュニケーションについてこれから知りたい人は、大いに参考となるだろう。
筆者は、マダガスカルでワオキツネザルやベローシファカといったサルを観察し、サルのコミュニケーションのしかたを研究した。その結果をわかりやすい言葉で伝えている。サルを知るということは、われわれの社会的生活の基本的なしくみを知ることにも通じる。
ブックデザインのおかたさとのギャップを感じるくらい、文章は柔らかい。途中、自分本位の文章がやや目に付いたが、難しい言葉を羅列させられるよりは親近感も沸くしよっぽどよい。
サルのコミュニケーションについてこれから知りたい人は、大いに参考となるだろう。