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日本人が知らないウィキリークス (新書y) 新書 – 2011/2/5

3.0 5つ星のうち3.0 11個の評価

この情報の流れはもう止まらない!

新たな内部告発と情報流出の時代に、
外交は、ジャーナリズムは、正義はどうなるか?
気鋭の論者が読み解く!


次々と暴露される機密に世界中が揺れている!

アフガニスタン紛争やイラク戦争を巡る米軍などの機密情報、25万点を超えるアメリカ外交公電の公開、
予告される米大手銀行の不正暴露、そして次には……?
告発者の匿名性を守る高度な情報技術と世界的なネットワークを駆使、マスメディアとも連携して
国家や企業の機密情報をこれまでにない規模で次々に暴くウィキリークス。
毀誉褒貶の激しい「ウィキリークス」の真の姿とは?新しいリークの時代を読み解く!
【目次】

  はじめに
 
│第1章│ ウィキリークスとは何か──加速するリーク社会化〈塚越健司〉
1 リークサイト「ウィキリークス」とは
2 ウィキリークスの情報公開──賞賛と批判
3 2010年──変化するリーク方法
4 公電公開後の動き
5 加速するリーク社会化

│第2章│ ウィキリークス時代のジャーナリズム 〈小林恭子〉
  1 ジャーナリズムとリーク
2 国家機密のリーク報道
3 リーク報道をめぐる様々な評価
4 ウィキリークス時代のジャーナリズム

│第3章│ 「ウィキリークス以後」のメディアの10年に向けて 〈津田大介〉
 
│第4章│ウィキリークスを支えた技術と思想 〈八田真行〉
 
│第5章│米公電暴露の衝撃と外交 〈孫崎 享〉
 
│第6章│「正義はなされよ、世界は滅びよ」──ウィキリークスにとって「公益」とは何か 〈浜野喬士〉
 
│第7章│ 主権の溶解の時代に──ウィキリークスは革命か? 〈白井 聡〉
  1 「歴史は繰り返す」。だが、いかなる歴史が?
2 カリフォルニアン・イデオロギーの政治的帰結
3 主権の溶解

商品の説明

著者について

小林恭子(こばやし・ぎんこ) 1958年生まれ。在英ジャーナリスト。ブログ「英国メディア・ウォッチ」とニュースサイト「ニューズマグ」を運営。元読売新聞の英字紙「デイリー・ヨミウリ」記者。2002年、渡英し、英メディアをジャーナリズムの観点からウォッチングする。英国のメディア史に関する著作をただ今、執筆中。

白井聡(しらい・さとし) 1977年生まれ。多摩美術大学・高崎経済大学・早稲田大学非常勤講師。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位修得退学。博士(社会学)。 専攻は政治学・政治哲学。著作に『未完のレーニン』(2007年、講談社)、『「物質」の蜂起をめざして――レーニン、〈力〉の思想』(2010年、作品社)。

塚越健司(つかごし・けんじ) 1984年東京都生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程在籍中。仏の思想家ミシェル・フーコー研究を媒介に、社会哲学・政治社会学を専攻。早くからウィキリークスに着目し各メディアにて積極的に発言する一方、新しい書き手の発掘とメディアのハブをつくるproject「.review(ドットレビュー)」の中核メンバーとしても活動中。

津田大介(つだ・だいすけ) 1973年生まれ。早稲田大学社会科学部卒。早稲田大学大学院政治学研究科非常勤講師。近年はコンテンツビジネスやネットジャーナリズムなどを専門分野に執筆活動を行う。一般社団法人インターネットユーザー協会代表理事。主な著書に『Twitter社会論』(洋泉社新書y)、『未来型サバイバル音楽論』(中公新書ラクレ)など。

八田真行(はった・まさゆき) 1979年東京都生まれ。東京大学経済学部卒、同大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。(財)知的財産研究所特別研究員を経て、2011年4月より駿河台大学経済学部専任講師。専攻は経営組織論、経営情報論。ハッカー文化にも造詣が深い。Debian 公式開発者、GNUプロジェクトメンバ、MIAU発起人・幹事会員。Twitter:@mhatta

浜野喬士(はまの・たかし) 1977年茨城県生。早稲田大学非常勤講師。哲学、環境思想史。『エコ・テロリズム──過激化する環境運動とアメリカの内なるテロ』(洋泉社新書y)、『教養主義復権論』(共著:仲正昌樹、大澤聡、白井聡、明月堂書店)、「カニバリズムの楽園:動物と人間の境界をめぐる思想的問題」『叢書アレテイア』12巻(御茶の水書房)

孫崎享(まごさき・うける) 1943年旧満州生まれ。1966年外務省入省。駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使を歴任。国際情報局長時代は各国情報機関と積極的に交流。2009年3月防衛大学校教授退官。著書に『日米同盟の正体』(講談社)、『情報と外交』(PHP)、『日本人のための戦略的思考入門』(祥伝社)、『日本外交現場からの証言』で第2回山本七平賞受賞。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 洋泉社 (2011/2/5)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2011/2/5
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 238ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4862486932
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4862486936
  • カスタマーレビュー:
    3.0 5つ星のうち3.0 11個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2014年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
その存在は承知しているが、読んでみてもよくわからない、難しくて、理解できなかった。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年6月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とりわけ、浜野・白井両名の項目はとても惹かれた。カントやシュミットなどを引いていたが、内容も平易であったように思う。再読したい。

共著なので仕方ないかもしれないが、「ウィキリークス」のスタンスの論評について著者毎にバラつきがみられたように思う。この一貫性は本の主題にさして影響はないということなのかもしれないが、少しだけ気にかかった。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年2月21日に日本でレビュー済み
 複数の著者による共著(津田大介、孫崎享・・・)。
 曰く・・
 情報提供者は、ウィキリークスのホームページにある情報投稿フォームからデータを送信する。このとき、情報提供者(送信者)を特定する情報が削除される(ことにより情報源が守られる)。
 ケイマン諸島にあるジュリアス・ベアー銀行のマネーロンダリングについて情報リークしたとき、銀行側の訴えによりウィキリークスのサイトへのアクセスが不可能になった。が、これは言論の自由の観点から猛反発を浴びて、サイト復活。ウィキリークスの支持者(メディアもふくむ)は多い。
 ウィキリークスは、ニューヨーク・タイムズやガーディアンなどに文書を事前提供し、各紙が裏をとった上で、いっせいに発表する。大手メディアと組んだことがウィキリークスの信ぴょう性を高めた。メディアも特ダネが手に入る。
 ウィキリークスに不利な決定を行う企業は、「アノニマス」を名乗る集団からサイト攻撃を受けやすい。つながりがあるのか、単なるシンパなのか?
 ウィキリークス以外にもリークサイトは多数ある。ウィキリークスの革新性は、大手メディアに情報提供し、共同調査し、一緒に公開するという手法と、ハイレベルの情報秘匿技術の発明により情報源を守ること。
 機密は、一旦機密に指定されてしまえば、そのことの妥当性を問うことができない、という性質がある(神保哲生)。
 ジャーナリズムは、情報の検証、分析、解説が主要機能だが、ネットの普及により、独自の味付け、解釈が必要とされている。その一方、一次情報を見たいという要求も高まる。ウィキリークスは一次情報を提供する。これは情報の流通の透明化・民主化ともいえる。今後のジャーナリズムには、ウィキリークスのような膨大な真偽不明の秘密文書やツィッターの流言飛語からいかにスクープを拾い上げ、精査し、わかりやすく発信していくか、それをどうマネタイズするか、が問われている。
 読者には、示された情報の真偽を確かめる手段がなく、それが様々な不正行為の温床になっている(アサンジ)。
 ウィキリークス以後、権力監視は分散化する。
 情報源秘匿のためには(1)サーバ側でログをとらない(2)サーバでログをとられても匿名性を保てるようにする、という対策がある。ウィキリークスは、PRQというスウェーデンのホスティング業者を使っている。PRQはなるべくログを取らず、サーバ用ストレージすら強力に暗号化しているといわれる(今はウィキリークスとは縁切れしてるらしい)。また、ウィキリークスはTor(トーア)とよばれるソフトの使用を推奨する。Torはオニオン・ルーティング技術により、パケットのヘッダを暗号化し、その暗号は、そのパケットをうけとったノードだけがその処理に必要なヘッダのみを解読できるようにして足がつかないようにしている。Torの開発者の一人はウィキリークスのスポークスマンをつとめていたこともある。
 ウィキリークスで内部告発者が見つかることはあるが、技術的に破られたわけではなく、内部告発者のヒューマンエラーが原因。
 無名のウィキリークスは最初からかなりのネタを蓄積してた。ウィキリークス関係者がTorのサーバを運営し、本文を暗号化し忘れるといったヘマをしているメールを盗み見て集めていたのではないかという噂がある。
 アサンジは、自分の身に何かあれば、暴露を控えていた弩級情報を公開する、と公言し、自身に一種の保険をかけている。
 CIAは、911の情報を掴んでいた。しかし、ブッシュやライスはこの情報を無視。結局、911テロが起こり、「知るべき人」が情報を知るだけでは不十分ということになった。そこで、米政府はこういった機密情報をセキュアに共有するシステムを開発。こうして、アクセス権限者が増えたことが、ウィキリークスによる大規模漏洩の遠因となっている。
 ウィキリークスに情報提供しているのは各国の諜報機関のエージェントかもしれない(ブレジンスキー)。オバマ政権の方向性に反発する米政府関係者の誰かが情報提供者になっているのかもしれない。
 などなど。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年2月5日に日本でレビュー済み
複数の専門家による多角的な視点からウィキリークスを分析した一冊。ジャーナリズム、メディア、技術、外交、公益、政治など、様々な角度からの論考は、いずれも簡単に結論が出るようなものではないが、ウィキリークスによってもたらされる時代がいかなるものかを、明解に解き明かしている。

◆本書の目次
第1章:ウィキリークスとは何か<塚越健司>
第2章:ウィキリークス時代のジャーナリズム<小林恭子>
第3章:「ウィキリークス以後」のメディアの10年に向けて<津田大介>
第4章:ウィキリークスを支えた技術と思想<八田真行>
第5章:米公電暴露の衝撃と外交<孫崎亨>
第6章:「正義はなされよ、世界は滅びよ」<浜野喬士>
第7章:主権の溶解の時代へ<白井聡>

本書では、ウィキリークスの特徴をあらわす、いくつかのキーワードが提示されている。

1.科学的ジャーナリズム
「ニュース記事をクリックし、元となった文書を見ることができる。記事の内容が真実かどうかを自分で判断して、ジャーナリストが正確に報道したかを確かめることができる。」こと。つまり、情報の受け手の進化によって、一次情報への注目が集まり、プロセスも可視化されていく、新しいジャーナリズム空間が形成されつつある。

2.無国籍のネットメディア
ウィキリークスには特定の本拠地が設定されておらず、仮に本拠があったとしても、一時的なものにすぎない。それは、無国籍のウィキリークスが、特定の国の「国益を度外視して情報を公表できる」存在であるということを意味する。

3.純粋公益
従来型の公益は、何が正義で、何が公益なのか、ということがはっきりしていた。しかし、ウィキリークスに見られるようなハイポリティックスに関するリークの場合、何が正義で何が公益なのかは明確ではない。そこで、まず行為ありき、それから正義や公益がついてくるという新しいタイプの公益の構造が生み出されつつある。

そして、これらの特徴を持つウィキリークスは、高レベルの情報源秘匿技術を元にした安全なリークツールと、信頼性を確保するための既存メディアとの協働を武器に、新しい社会へと導いていったのである。

ただし、ウィキリークスによってもたらされている新しい時代が、通過点に過ぎないというのも事実であろう。リークを待つというスタンスでは、全ての機密を覆うことはできず、一つのモジュールにしかすぎない。また、ウィキリークスの存在によって、機密文書のあり方も、ハイコンテクスト化が進むなどの防御策が講じられ、”いたちごっこ”が当分続ていくことであろう。

しかし、ソーシャルメディアの普及に見られる「実名による社会の透明化」と時を同じくして、「匿名による社会の透明化」が起こっているのは、偶然の一致とも思えない。社会は確実に、透明な方向へと大きく動き始めているのだ。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年2月19日に日本でレビュー済み
日本人が語るウィキリークス論など、 訳知り顔の井の中の蛙の日本人が論ずる、 浅薄な予定調和論ではないか、 と思いつつ、 私として 『日本人が知らないウィキリークス』 (共著: 小林恭子、 白井聡、 塚越健司、 津田大介、 八田真行、 浜野喬士、 孫崎享、 洋泉社新書 2011 年) を読めば、

共著者の一人たる、 浜野喬士 早稲田大学文化構想学部非常勤講師 (哲学・環境 / 社会思想史) が論ずる、『 「正義はなされよ、 世界は滅びよ」 ─ ウィキリークスにとって 「公益」 とは何か 』〉 の章 − 圧巻。

何故圧巻か、 それは著者が平易な日本語で、

『 「ハイポリティックスにおける公益性」 』 の章で、 現実を、

『 カントの 「公表性」 』 の章で、 virtue (徳) を、

『 公益を語るのは誰か?: フーコーの  「パレーシア」 (= free speech) 』 の章で、 哲学を、

『 絶対的透明性 』 の章で、 公私を、

『 「三つ子」 のテロリスト − アルカイダ、 アメリカ、 ウィキリークス 』 の章で、 相対、 を語る中で、 私は著者の大河が如き思考に体ごと飲み込まれそうになりながら、

結章、 『 「正義はなされよ、世界は滅びよ」 』 での、

「ウィキリークスは民主主義の異端児でなく、 嫡子である − アサンジは民主主義の破壊者でなく、 原理主義的な民主主義者である」 − との喝破に、

私は著者の思考の大河から一種溺死寸前に顔を出し、 希望という名の生を獲得したが如き、 圧倒的な読後感の為。

結論、 浜野氏の論説を含むこの一冊、 ウィキリークスという国際社会事象の浅薄を排した理解には勿論、 果ては facebook や SNS 等での議論の考察にも示唆多き、 良書。

追記; 素晴らしき読後感に、 私は著者の浜野氏に twitter で、 「貴執筆章圧巻 − 英訳され世界の人々に読むまれるべき水準」 等 tweet, 程なくして著者から twitter で mssg を貰い、 twitter で双方繋がる − 書籍と twitter と能動性が齎す、 斯様な知的交流を私は心から、 うれしく思う。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年5月12日に日本でレビュー済み
最近はあまり取り沙汰されることもないウィキリークスだけど、この本はアメリカの外交公電のリークやアサンジの逮捕などで話題沸騰だった2011年2月に出されたもの。

当時はウィキリークス関連の本が沢山出されて、私も何冊か読んだけど、どれもアサンジ個人やウィキリークスという組織をセンセーショナルに紹介するものや、外交問題やジャーナリズム論といったところに引きつけて書かれたものが多かった。

もちろん、この本でもそういったテーマも書かれてはいるが、この本は、7人の専門家がさまざまな角度、視点からウィキリークスについて論じていて、今まで私の読んだ中では最も面白かった。もっと早く読めばよかったとちょっと後悔。

特に面白かったのは、

第4章 ウィキリークスを支えた技術と思想 〈八田真行〉
第6章 「正義はなされよ、世界は滅びよ」──ウィキリークスにとって「公益」とは何か 〈浜野喬士〉
第7章  主権の溶解の時代に──ウィキリークスは革命か? 〈白井 聡〉

の3本。

第4章は、まさにタイトル通り。サイファーパンクの流れをくんだ思想との関連と暗号化技術、匿名化技術の説明は、非常に興味深く読めた。ニール・スティーブンスンのクリプトンミコンを思い出した。

第6章、第7章もいい。まさか、ウィキリークスを論じるのにカントの「永遠平和のために」とかカール・シュミットの話が出てくるとは...刺激的な議論だった。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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