・全体像
身近に潜む「毒」と「薬」を科学する！
豊富なエピソード、暮らしや日常に潜む人体に危険な毒。
植物、動物、微生物、化学物質など素人では入手困難な知識を
惜しげもなく記述された一冊。
また、写真やグラフ、コラムについても充実。
・感想
ふと、トリカブトの毒素『アコニチン』について無性に知りたくなる
衝動に駆られ、この本を家に招きました。
みなさんも経験ありますよね。
特筆すべき点は、約２００Ｐにわたってまったく無駄のない布陣で
毒の知識を網羅していることです。
驚いたことをあげればきりがないのですが、塩や砂糖に致死量が
あること、毒物と劇物の判定基準は大人が誤食した際の致死量が
２ｇ程度以下が毒物、２〜２０ｇが劇物。
劇物の方が毒物よりも危険だと思っていたのですが、予想に反しました。
毒キノコで有名な『ベニテングダケ』の誤食の症状が、ふらつき、混乱
錯乱、幻覚などで、死亡率が１％以下ということも驚きました。
これなら、ひげの配管工が赤いきのこを食べて大きくなるのも納得です。
などなど、教科書では手に入れられない知識が盛りだくさんです。
ぜひ、ご検討を。
・抜粋文
塩の致死量は体重１ｋｇあたり０・５〜５ｇ。つまり体重６５ｋｇの場合
３２・５ｇ〜３２５ｇとなります。
さすがに３２５ｇを一度に食べることはできませんが、３２．５ｇならば
大さじ２杯強となります。
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