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寄り添う言葉 (インターナショナル新書) 新書 – 2024/2/7
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最愛の人を喪った悲しみにどう向きあうか。
天才歌人である妻、河野裕子を2010年にがんで亡くした永田和宏が、同じく最愛の人を喪った作家・歌人・医師たちと本音で語りあう。
最愛の伴侶との思い出を語りあう遺されたもの同士の対談は、お互いの心の深層から飾りのない言の葉を導き出す。
後悔や悲しみを抱えているすべての人に贈る、魂の対話集。
集英社クオータリー『kotoba』の連載を大幅に加筆修正し、書籍化。
小池真理子 (作家)
作家・藤田宜永と直木賞作家夫婦として共に歩んできた小池真理子は2020年に藤田をがんで亡くす。藤田との日々を綴ったエッセイ『月夜の森の梟』(朝日新聞出版)は多くの読者の心の支えとなり、大きな反響を呼んだ。同業の伴侶と過ごした日々についてお互いの胸の内を語りあった。
垣添忠生 (国立がん研究センター名誉総長)
長年医師としてがん患者に寄り添ってきた垣添忠生は、2007年に最愛の妻をがんで亡くす。亡き妻との思い出を綴った『妻を看取る日』(新潮文庫)はベストセラーに。失意から一時は酒に溺れるも再び立ち上がり、自身もがんに侵されながらもそれを乗り越え、現在はがんサバイバー支援活動を行っている。我々はがんとどう向きあうべきか、そしてがんを告知された人に対してどう寄り添うことができるのだろうか。
小池 光 (歌人)
永田と同年代の歌人である小池光は、2010年に永田と同じく妻をがんで失う。だが失意の中でも歌人は死者を悼む「挽歌」を詠む。永田にとって「数少ない呼び捨てで呼べる友人」だという小池光と、伴侶を失った歌人同士、お互いの短歌について語りあう。
徳永 進 (内科医)
鳥取のホスピス「野の花診療所」で尊厳ある看取りを行う徳永進。終末医療の観点からこれまでの対談を通して見えた「寄り添う言葉」について永田と語りあう。がん患者に対して家族はどう接するべきなのか。そして最後にはどのような言葉を伝えたらよいのだろうか?
〈著者略歴〉
永田和宏(ながた・かずひろ)
歌人、細胞生物学者。JT生命誌研究館館長。京都大学名誉教授、京都産業大学名誉教授。1947年、滋賀県生まれ。京都大学理学部物理学科卒業。京都大学結核胸部疾患研究所講師、アメリカ国立がん研究所客員准教授、京都大学再生医科学研究所教授、京都産業大学総合生命科学部学部長、日本細胞生物学会会長などを歴任。ハンス・ノイラート科学賞受賞。歌人としては歌会始詠進歌や朝日歌壇の選者を務める。著書に『もうすぐ夏至だ』(白水社)、『歌に私は泣くだらう』(新潮文庫)、『知の体力』(新潮新書)、『あの胸が岬のように遠かった』(新潮社)、『置行堀』(現代短歌社)などがある。
天才歌人である妻、河野裕子を2010年にがんで亡くした永田和宏が、同じく最愛の人を喪った作家・歌人・医師たちと本音で語りあう。
最愛の伴侶との思い出を語りあう遺されたもの同士の対談は、お互いの心の深層から飾りのない言の葉を導き出す。
後悔や悲しみを抱えているすべての人に贈る、魂の対話集。
集英社クオータリー『kotoba』の連載を大幅に加筆修正し、書籍化。
小池真理子 (作家)
作家・藤田宜永と直木賞作家夫婦として共に歩んできた小池真理子は2020年に藤田をがんで亡くす。藤田との日々を綴ったエッセイ『月夜の森の梟』(朝日新聞出版)は多くの読者の心の支えとなり、大きな反響を呼んだ。同業の伴侶と過ごした日々についてお互いの胸の内を語りあった。
垣添忠生 (国立がん研究センター名誉総長)
長年医師としてがん患者に寄り添ってきた垣添忠生は、2007年に最愛の妻をがんで亡くす。亡き妻との思い出を綴った『妻を看取る日』(新潮文庫)はベストセラーに。失意から一時は酒に溺れるも再び立ち上がり、自身もがんに侵されながらもそれを乗り越え、現在はがんサバイバー支援活動を行っている。我々はがんとどう向きあうべきか、そしてがんを告知された人に対してどう寄り添うことができるのだろうか。
小池 光 (歌人)
永田と同年代の歌人である小池光は、2010年に永田と同じく妻をがんで失う。だが失意の中でも歌人は死者を悼む「挽歌」を詠む。永田にとって「数少ない呼び捨てで呼べる友人」だという小池光と、伴侶を失った歌人同士、お互いの短歌について語りあう。
徳永 進 (内科医)
鳥取のホスピス「野の花診療所」で尊厳ある看取りを行う徳永進。終末医療の観点からこれまでの対談を通して見えた「寄り添う言葉」について永田と語りあう。がん患者に対して家族はどう接するべきなのか。そして最後にはどのような言葉を伝えたらよいのだろうか?
〈著者略歴〉
永田和宏(ながた・かずひろ)
歌人、細胞生物学者。JT生命誌研究館館長。京都大学名誉教授、京都産業大学名誉教授。1947年、滋賀県生まれ。京都大学理学部物理学科卒業。京都大学結核胸部疾患研究所講師、アメリカ国立がん研究所客員准教授、京都大学再生医科学研究所教授、京都産業大学総合生命科学部学部長、日本細胞生物学会会長などを歴任。ハンス・ノイラート科学賞受賞。歌人としては歌会始詠進歌や朝日歌壇の選者を務める。著書に『もうすぐ夏至だ』(白水社)、『歌に私は泣くだらう』(新潮文庫)、『知の体力』(新潮新書)、『あの胸が岬のように遠かった』(新潮社)、『置行堀』(現代短歌社)などがある。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社インターナショナル
- 発売日2024/2/7
- 寸法10.6 x 1.2 x 17.3 cm
- ISBN-104797681357
- ISBN-13978-4797681352
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登録情報
- 出版社 : 集英社インターナショナル (2024/2/7)
- 発売日 : 2024/2/7
- 言語 : 日本語
- 新書 : 240ページ
- ISBN-10 : 4797681357
- ISBN-13 : 978-4797681352
- 寸法 : 10.6 x 1.2 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 83,192位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 27位インターナショナル新書
- - 99位死生観
- - 1,023位哲学 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
予定通りに着きました。期待通りの作品でした。永田和宏さんの本を再び注文しました。
2024年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
歌人で生物学研究者、そして同じく歌人の妻・河野裕子を十数年前に亡くした永田が4人と対談する。徳永を除き、いずれも伴侶をなくしている。
どの対談にも思うところが多いが、一番印象的なのは歌人・小池光との対談。というか対談中の短歌が強く印象づけられる。短歌というものの力を再認識した。
また、残りの3人の、伴侶の死や、死にゆく人たちを綴った書は読んでいたからかもしれない。
永田の『夏・ニ〇一〇』を読んでみたい(河野裕子の『蝉声』は以前読んだ)。
どの対談にも思うところが多いが、一番印象的なのは歌人・小池光との対談。というか対談中の短歌が強く印象づけられる。短歌というものの力を再認識した。
また、残りの3人の、伴侶の死や、死にゆく人たちを綴った書は読んでいたからかもしれない。
永田の『夏・ニ〇一〇』を読んでみたい(河野裕子の『蝉声』は以前読んだ)。
2024年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新刊案内で見つけた本で、執筆者に関心があり、でも本屋さんに行って無かったらと、こちらAmazonで申し込ました。
すぐに配送いただけて、楽しんで読み進みます。
すぐに配送いただけて、楽しんで読み進みます。
2024年2月17日に日本でレビュー済み
歌人であり、細胞生物学者でもある永田和宏さんがまとめ訳となった対談集だ。
永田さんは、同じく歌人であった夫人の河野裕子さんを癌で亡くしている。配偶者を失うこと、そしてそのあとも自分ひとりで生き続けることが、4つの対談を通して語られている。
藤田宜永さんを亡くした小池真理子さんとの対談では、小説家夫妻という特別な間柄での「片方を失うこと」が語られている。癌が発覚してからは執筆の仕事をストップして二人で過ごす時間をつくったり、夫の残した手帳をいまだに開くことができなかったり。若い頃におたがいの作品を読んで批評しあっていたエピソードも披露され、夫婦のつながりの力強さが心に残る。
癌の研究者である垣添忠生さんも夫人を癌で亡くしている。永田さんとは、科学者という立場で響き合うのが読みどころ。歌人の小池光さんとは、古い付き合いであり、ほぼ同時期に伴侶を失っている。
さらに鳥取でホスピスケアにとりくむ徳永進さんとの対談も。
単純に悲しいとか、大切な思い出にしてしまうのではなく、ともに歩んでいるかのような距離感がいい。
永田さんは、同じく歌人であった夫人の河野裕子さんを癌で亡くしている。配偶者を失うこと、そしてそのあとも自分ひとりで生き続けることが、4つの対談を通して語られている。
藤田宜永さんを亡くした小池真理子さんとの対談では、小説家夫妻という特別な間柄での「片方を失うこと」が語られている。癌が発覚してからは執筆の仕事をストップして二人で過ごす時間をつくったり、夫の残した手帳をいまだに開くことができなかったり。若い頃におたがいの作品を読んで批評しあっていたエピソードも披露され、夫婦のつながりの力強さが心に残る。
癌の研究者である垣添忠生さんも夫人を癌で亡くしている。永田さんとは、科学者という立場で響き合うのが読みどころ。歌人の小池光さんとは、古い付き合いであり、ほぼ同時期に伴侶を失っている。
さらに鳥取でホスピスケアにとりくむ徳永進さんとの対談も。
単純に悲しいとか、大切な思い出にしてしまうのではなく、ともに歩んでいるかのような距離感がいい。