サイエンスライター土屋健氏による古生物学図鑑の第3弾である.美しい化石の写真と復元図をふんだんにとりいれた楽しい読み物になっている.最新の研究結果が随所に紹介されていて,古生物学の新知見に接することができる.
まずデボン紀初期の窓として,ドイツのフンスリュックスレートから見つかる化石がクローズアップされる.しかし本書の中心的話題は魚類の進展である.顎をもたないノホホンとした魚から,積極的の餌に食いつこうとする有顎類の魚へと進化を遂げる.かつてディニクチスと呼ばれていた巨大甲冑魚ダンクレオステウスは偉観で,本書の表紙にも使われている.そのあと,スピリファーで知られる腕足類,ウミサソリ,初期のアンモナイト類,返り咲きの三葉虫などの話になる.とげとげの三葉虫は化石コレクターなら垂涎のものであろう.本書の最終章は,デボン紀末のFF境界大絶滅とからんで成し遂げられた脊椎動物の上陸作戦となる.肉鰭類の魚から両生類へと進化したのは確かだが,その道筋は依然として明確になっていない.アカントステガもイクチオステガも傍系のようだ.
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥2,948¥2,948 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥2,948¥2,948 税込
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
¥1,062¥1,062 税込
無料配送 5月27日-28日にお届け
発送元: 買取王子 本店 販売者: 買取王子 本店
¥1,062¥1,062 税込
無料配送 5月27日-28日にお届け
発送元: 買取王子 本店
販売者: 買取王子 本店
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
デボン紀の生物 (生物ミステリー (生物ミステリープロ)) 単行本 – 2014/7/19
土屋 健
(著),
群馬県立自然史博物館
(監修)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥2,948","priceAmount":2948.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"2,948","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"0x%2BVfHa0DE5NRGnJuVtb6ejJq5A%2FIq7uXG2%2Bydcr1YlJvb77%2BdWmk0WfDayvQChZZBBrSHsctNXLpuh%2BGYFDTtW9W8opLXtSHBNcffOOj3D9qNzmoiGqC0FPNphBBaljBZI9bZ3jcbo%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥1,062","priceAmount":1062.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,062","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"0x%2BVfHa0DE5NRGnJuVtb6ejJq5A%2FIq7uvXLm7%2B8kY3g5LpOX9MUmgm%2FY%2FW2d9eO2%2BApUgqCtLcxNMJCsr%2B%2B3OeXJGMoDDAojwX7V7ieGtY8srp11yhvOe49XaoipF33gf24VP%2BlQW%2FMoI9NM88606iY7uSX5j7ywtj7P%2F%2Fj1E2z9jsE9CM6qTg%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
魅惑的な古生物たちの世界。
知的好奇心をくすぐり、知的探究心を呼び起こし、そして何よりシンプルに面白い。
そんな世界を、みなさまにお届けします。
シリーズ3作目は「デボン紀の生物」。
たくさんの魚類化石が出現することで知られるデボン紀。海のハンターといわれるサメ、現生の大部分が属する硬骨魚類が登場し、水中は“大魚類時代"へと変貌を遂げます。
一方、陸上ではついに昆虫類が誕生。現世を謳歌する虫たちの祖先が闊歩し始めます。
本書では、魚類を中心にデボン紀を俯瞰。
最新の研究成果をもとに、魚類はなぜ多様化したのか、前時代から生き延びた水中生物はどうなったのか、また陸上の生態系はどう変化したのか、そんな疑問に迫りつつ、デボン紀末の大量絶滅までを見ていきます。
脊椎動物の進化の礎となったデボン紀。人間につながる生命史のミステリーが広がるこの時代を、存分にお楽しみ下さい。
★本書のここを見てほしい★
・直近の研究成果も余すこと無く。マニアな方々も納得の情報量。
・世界各地の研究者・組織に協力を頂き、珍しい写真を豊富に掲載。
・最新の見地による復元イラストが満載。見ているだけでも楽しい。
知的好奇心をくすぐり、知的探究心を呼び起こし、そして何よりシンプルに面白い。
そんな世界を、みなさまにお届けします。
シリーズ3作目は「デボン紀の生物」。
たくさんの魚類化石が出現することで知られるデボン紀。海のハンターといわれるサメ、現生の大部分が属する硬骨魚類が登場し、水中は“大魚類時代"へと変貌を遂げます。
一方、陸上ではついに昆虫類が誕生。現世を謳歌する虫たちの祖先が闊歩し始めます。
本書では、魚類を中心にデボン紀を俯瞰。
最新の研究成果をもとに、魚類はなぜ多様化したのか、前時代から生き延びた水中生物はどうなったのか、また陸上の生態系はどう変化したのか、そんな疑問に迫りつつ、デボン紀末の大量絶滅までを見ていきます。
脊椎動物の進化の礎となったデボン紀。人間につながる生命史のミステリーが広がるこの時代を、存分にお楽しみ下さい。
★本書のここを見てほしい★
・直近の研究成果も余すこと無く。マニアな方々も納得の情報量。
・世界各地の研究者・組織に協力を頂き、珍しい写真を豊富に掲載。
・最新の見地による復元イラストが満載。見ているだけでも楽しい。
- 本の長さ144ページ
- 言語日本語
- 出版社技術評論社
- 発売日2014/7/19
- 寸法15.8 x 1.5 x 22 cm
- ISBN-104774165891
- ISBN-13978-4774165899
よく一緒に購入されている商品
対象商品: デボン紀の生物 (生物ミステリー (生物ミステリープロ))
¥2,948¥2,948
最短で5月25日 土曜日のお届け予定です
残り6点(入荷予定あり)
¥2,948¥2,948
最短で5月25日 土曜日のお届け予定です
残り6点(入荷予定あり)
¥2,948¥2,948
最短で5月25日 土曜日のお届け予定です
残り8点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
出版社からのコメント
最新刊『三畳紀の生物』『ジュラ紀の生物』の2冊が、6月に発売されました。
白亜紀の時代は、『白亜紀の生物 上巻』『白亜紀の生物 下巻』の2冊。
こちらは、8月18日ごろ発売です。
ご期待下さい。
白亜紀の時代は、『白亜紀の生物 上巻』『白亜紀の生物 下巻』の2冊。
こちらは、8月18日ごろ発売です。
ご期待下さい。
登録情報
- 出版社 : 技術評論社 (2014/7/19)
- 発売日 : 2014/7/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 144ページ
- ISBN-10 : 4774165891
- ISBN-13 : 978-4774165899
- 寸法 : 15.8 x 1.5 x 22 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 364,166位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,017位生物・バイオテクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
サイエンスライター。
オフィス ジオパレオント代表。
埼玉県出身。
金沢大学大学院自然科学研究科で、修士(理学)を取得。
元・科学雑誌『Newton』の編集記者、部長代理。2012年より現職。
日本地質学会会員。日本地質学会一般向け広報誌『ジオルジュ』デスク。
日本古生物学会会員。2019年、サイエンスライターとして史上初めて日本古生物学会貢献賞を受賞。
日本文藝家協会会員。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年9月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前作と同じく解りやすい本です。生物の復元イラストの色は想像だそうですが、違和感もなくとても読みやすいです。化石のイラストも解りやすく、入門書としてだけでなく、充分に読み込める本です。
2014年7月25日に日本でレビュー済み
今回もいくつかの「窓」を切り口にしてお話が進む。
アノマロカリス類についてははるかに詳しい本も出ているが、ここではカンブリアン・エクスプロージョンの末裔としてサラリと触れている。
その他バージェス頁岩の住人などデボン紀にとらわれずいろいろな時代の生物が登場し、いよいよ甲冑魚、、、。
でもここではサラリ、カブトガニ、ウミグモなどが登場。
次章の「窓」では植物系のお話からはじまって当時の大気組成について、、、。
目新しい内容ではないが詳しく平易に解説されている。以下、クモ類、ウミサソリ、、、。
ダンクルは?、、、と思っていたら次章は「大魚類時代の確立」、デボン紀に至る魚たちやデボン紀に登場した魚たちとともに
ダンクルもここで満を持したように登場する。
肝腎なイラストがイマイチ、の感があるが、化石から推定される噛む力などの解説は十分面白い。
以下、古代ザメ・クラドセラケ、シーラカンスなどが次々とパノラマ視的に登場、古代魚ファンとしては大満足だ。
続いて「大魚類時代の舞台」では、魚たちを中心とした生態系の別の主役、ウミサソリやカブトガニ、その傍らで生きていたウミユリなど。
アンモナイトも登場し、そのあとは三葉虫、化石写真群と解説は三葉虫ファンにとっては必見だが、網羅性の点で物足りない。
主要種だけでも一通り掲載して欲しかった。
次章では「デボン紀後期の大量絶滅」についてサラリ、、、。章立てするほどの内容ではない。
このシリーズ、全般的に章のボリュームにバラつきがあってバランスが悪い。
第6章は終章、「脊椎動物の上陸作戦」として魚から両生類に至る系譜が語られる。
アカントステガ、イクチオステガの上陸戦略・・・体型や脚部等の比較は興味深かった。
いままで同様、時系列で語られておらず紀が前後するが、気にせずに割り切って読んだほうが楽しめる。
アノマロカリス類についてははるかに詳しい本も出ているが、ここではカンブリアン・エクスプロージョンの末裔としてサラリと触れている。
その他バージェス頁岩の住人などデボン紀にとらわれずいろいろな時代の生物が登場し、いよいよ甲冑魚、、、。
でもここではサラリ、カブトガニ、ウミグモなどが登場。
次章の「窓」では植物系のお話からはじまって当時の大気組成について、、、。
目新しい内容ではないが詳しく平易に解説されている。以下、クモ類、ウミサソリ、、、。
ダンクルは?、、、と思っていたら次章は「大魚類時代の確立」、デボン紀に至る魚たちやデボン紀に登場した魚たちとともに
ダンクルもここで満を持したように登場する。
肝腎なイラストがイマイチ、の感があるが、化石から推定される噛む力などの解説は十分面白い。
以下、古代ザメ・クラドセラケ、シーラカンスなどが次々とパノラマ視的に登場、古代魚ファンとしては大満足だ。
続いて「大魚類時代の舞台」では、魚たちを中心とした生態系の別の主役、ウミサソリやカブトガニ、その傍らで生きていたウミユリなど。
アンモナイトも登場し、そのあとは三葉虫、化石写真群と解説は三葉虫ファンにとっては必見だが、網羅性の点で物足りない。
主要種だけでも一通り掲載して欲しかった。
次章では「デボン紀後期の大量絶滅」についてサラリ、、、。章立てするほどの内容ではない。
このシリーズ、全般的に章のボリュームにバラつきがあってバランスが悪い。
第6章は終章、「脊椎動物の上陸作戦」として魚から両生類に至る系譜が語られる。
アカントステガ、イクチオステガの上陸戦略・・・体型や脚部等の比較は興味深かった。
いままで同様、時系列で語られておらず紀が前後するが、気にせずに割り切って読んだほうが楽しめる。
2016年8月8日に日本でレビュー済み
デボン紀に最も栄えたのは、魚類。
無顎類、板皮類、軟骨魚類(サメ類)、棘魚類、シーラカンス類、肺魚類、条鰭類など、
いろいろ現れるが、肉鰭類が、四足動物化していく。
そして、デボン紀末期には、両生類が現れる。
アンモナイト類も進化し、丸くなる。
デボン紀も、いろいろな生物が活躍した時代だ。
しかし、デボン紀後期には、F/F境界絶滅事変と呼ばれる大量絶滅が発生し、
海洋生物が半減してしまう。
このシリーズは、化石の写真と復元図が綺麗で、とても楽しい。
無顎類、板皮類、軟骨魚類(サメ類)、棘魚類、シーラカンス類、肺魚類、条鰭類など、
いろいろ現れるが、肉鰭類が、四足動物化していく。
そして、デボン紀末期には、両生類が現れる。
アンモナイト類も進化し、丸くなる。
デボン紀も、いろいろな生物が活躍した時代だ。
しかし、デボン紀後期には、F/F境界絶滅事変と呼ばれる大量絶滅が発生し、
海洋生物が半減してしまう。
このシリーズは、化石の写真と復元図が綺麗で、とても楽しい。