徒ともきれいな本で気に入った。実はこの本は既に読んでいて書き込みや線などが多くて、表のコピーなどきれいな本が必要なため購入したが、新品に近いきれいさであった。
地球環境は万年、億年の時単位などで考える必要があるものであることが良くわかった。
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地球環境46億年の大変動史(DOJIN選書 24) 単行本(ソフトカバー) – 2009/5/30
田近 英一
(著)
地球は誕生以来、様々な環境変動を経験してきた。温暖化と寒冷化を繰り返しながら、地球全体が氷に覆われ、超大規模な火山活動が生じ、小惑星の衝突が生じたと考えられている。地球環境の本質は「変動」であるといえそうだ。しかし一方で、地球には生命があふれていることから、温暖湿潤な環境を長期的に保てるほど「安定」であるともいえる。変動を繰り返しながらも生命を育くむほど安定な地球の環境。温暖化による気候変動が懸念される現代、46億年の地球史からなにを学べるだろうか。
- ISBN-104759813241
- ISBN-13978-4759813241
- 出版社化学同人
- 発売日2009/5/30
- 言語日本語
- 寸法13.3 x 2 x 18.8 cm
- 本の長さ228ページ
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商品の説明
レビュー
……現代市民の「地球科学の理解力(リテラシー)を身につけるためにも、本書はよい読み物である。(中略)地球変動を読み解く科学の最前線は、じつに刺激的だ。 --海部宣男氏(毎日新聞 2009.08.16)
著者について
1963年東京都生まれ。92年東京大学大学院理学系研究科地球物理学専攻博士課程修了。現在、東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻准教授。理学博士。専門は地球惑星システム科学。
2003年第29回山崎賞受賞、2007年日本気象学会堀内賞受賞。
2003年第29回山崎賞受賞、2007年日本気象学会堀内賞受賞。
登録情報
- 出版社 : 化学同人 (2009/5/30)
- 発売日 : 2009/5/30
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 228ページ
- ISBN-10 : 4759813241
- ISBN-13 : 978-4759813241
- 寸法 : 13.3 x 2 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 906,700位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
地球とは穏やかな環境を数億年、数十億年に渡って保ち続けた奇蹟の惑星であるらしい。小惑星衝突や,地球規模の大噴火、果ては太陽の照射が少ない環境でも巧妙に時にその一部である生命活動をも巧妙に使いより穏やかな平衡状態に達するフィードバックが働いて結果生命をその体の中に育み続けてきたようだ。と、奇蹟の星に生まれた人類はなんと幸運な種であろうかと思ってしまうが、ことはそれほど単純ではないようだ。この長い期間、種を保ち続けてきたのは我々が普段「生き物」と認識しているような眼に見える生き物とは違うようである。地球環境のちょっとした変動はたちまち修正されるといってもその時間スケールは数百、数千万年のことらしいし、穏やかな時期と言っても人類の生存が不可能な環境が果てしなく繰り返されてきたのが現実であり、我々抱く「青く穏やかな地球」はまったく例外的に訪れたたった1万年の記憶なのらしい。そんなことがおぼろげに分かった時につい考えてしまうのは、こんなとんでも無い事を分かってしまったこの本の著者らの人生観はいったいどうなってしまうのだろうかと余計な心配をさせらてしまう本である。
2010年1月15日に日本でレビュー済み
たいへんにすぐれた内容の本ですが、大きな矛盾を感じないでもいられません。
著者は「地球環境は激変を重ねてきた。そしてごく最近の地球環境の安定性によって人間が存在し得た。したがって、これからも現在の環境維持に努めなくてはならない」というスタンスに立っています。つまり地球環境はものすごく変わってきたけれども、でもいまの環境を全力で維持しなくてはならない、というスタンスです。これは「地球環境46億年の大変動史」という書名から見て、はなはだしい矛盾です。
それはたとえば、シアノバクテリアが酸素を作り出して地球を汚染したこと(嫌気性生物の大量絶滅)は別に悪いことではないけれど、人間が環境を大きく変えてしまうことは不自然であるとする考え方でもあります。
要するに事実の中に(生物学的)願望が混入し、判断の混乱を招いています。そもそも人間という種が持つ生物学的願望にこそ、今日の事態を招いた最大の原因があるのではないでしょうか。
著者は「地球環境は激変を重ねてきた。そしてごく最近の地球環境の安定性によって人間が存在し得た。したがって、これからも現在の環境維持に努めなくてはならない」というスタンスに立っています。つまり地球環境はものすごく変わってきたけれども、でもいまの環境を全力で維持しなくてはならない、というスタンスです。これは「地球環境46億年の大変動史」という書名から見て、はなはだしい矛盾です。
それはたとえば、シアノバクテリアが酸素を作り出して地球を汚染したこと(嫌気性生物の大量絶滅)は別に悪いことではないけれど、人間が環境を大きく変えてしまうことは不自然であるとする考え方でもあります。
要するに事実の中に(生物学的)願望が混入し、判断の混乱を招いています。そもそも人間という種が持つ生物学的願望にこそ、今日の事態を招いた最大の原因があるのではないでしょうか。
2012年5月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
地球史とか地球科学というと、どうしても堅苦しい記述が多くなるが、この本は客観的な立場に立って、地球に起こったことをさまざまな角度から分析し、わかりやすく記述している。
『他人と比較することによってはじめてわかることは多い。なにごとにおいても、自身を相対化する視点はとても大事である』。
これが著者の姿勢だ。少なくとも今まで何冊か読んだ地球科学の本の中で、もっともわかりやすく、もっとも面白い本だった。
内容は前書きの中の次の記述から想像できるだろう。『約46億年にわたる地球史においては、たんなる温暖化や寒冷化だけでなく、海水がすべて蒸発したり、地球全体が氷に覆われたり、超大規模な火山活動が生じたり、大気中の酸素濃度が大きく変化したり、小惑星の衝突が生じたりしたらしい。つまり私たちが知っている現在のような地球環境がずっと保たれてきたわけでは決してないのだ。知れば知るほど驚きに満ちた歴史である』。
本文では、新しい発見や学説を紹介、分析しながら、地球史の秘密にせまったいく。そのプロセスがとても面白く、興味をそそる。
しかし著者は最後のほうでこう述べる。『私たちは、地球システムの挙動について、まだほとんど理解できていないのだ』。
私たちが生きている地球とさまざまな生物や植物、さらには人類の文明やその未来を考えていく上で、思考の原点になりうる素晴らしい一冊だと思う。3.11や原発についても、違った感じ方ができるかもしれない。ぜひ一読をお奨めしたい。
『他人と比較することによってはじめてわかることは多い。なにごとにおいても、自身を相対化する視点はとても大事である』。
これが著者の姿勢だ。少なくとも今まで何冊か読んだ地球科学の本の中で、もっともわかりやすく、もっとも面白い本だった。
内容は前書きの中の次の記述から想像できるだろう。『約46億年にわたる地球史においては、たんなる温暖化や寒冷化だけでなく、海水がすべて蒸発したり、地球全体が氷に覆われたり、超大規模な火山活動が生じたり、大気中の酸素濃度が大きく変化したり、小惑星の衝突が生じたりしたらしい。つまり私たちが知っている現在のような地球環境がずっと保たれてきたわけでは決してないのだ。知れば知るほど驚きに満ちた歴史である』。
本文では、新しい発見や学説を紹介、分析しながら、地球史の秘密にせまったいく。そのプロセスがとても面白く、興味をそそる。
しかし著者は最後のほうでこう述べる。『私たちは、地球システムの挙動について、まだほとんど理解できていないのだ』。
私たちが生きている地球とさまざまな生物や植物、さらには人類の文明やその未来を考えていく上で、思考の原点になりうる素晴らしい一冊だと思う。3.11や原発についても、違った感じ方ができるかもしれない。ぜひ一読をお奨めしたい。
2011年8月9日に日本でレビュー済み
地球環境が、地球が誕生してから今までどのように変化してきたか、というドラマティックな歴史をまとめた本。
地球全体でみると、現在は非常に寒い(現代は何と氷河時代に属する!)など面白い事柄も載っている。
だが、全体として見ると、単語や用語をひたすらならべて解説している印象がぬぐえなかった。
テイスト次第ではもっとドラマティックで魅力的な物語にも仕立て上げられるであろう題材なだけに、残念な印象。
地球全体でみると、現在は非常に寒い(現代は何と氷河時代に属する!)など面白い事柄も載っている。
だが、全体として見ると、単語や用語をひたすらならべて解説している印象がぬぐえなかった。
テイスト次第ではもっとドラマティックで魅力的な物語にも仕立て上げられるであろう題材なだけに、残念な印象。
2022年1月24日に日本でレビュー済み
この本は地球温暖化の古気候学的な説明をしている点で、気候危機問題を理解する上で基礎となる本だと思います。
これは2009年5月に発行された本を文庫化したもの、発行は21年9月30日となっています。文庫本を出していただいてありがたいですね。
前の版も持っているので比較して見ましたが時代の数字レベルの変更だけだったように思います。
「第6の大量絶滅は起こるのか」を読み込んでいく前の解説本として役に立ちます。
これは2009年5月に発行された本を文庫化したもの、発行は21年9月30日となっています。文庫本を出していただいてありがたいですね。
前の版も持っているので比較して見ましたが時代の数字レベルの変更だけだったように思います。
「第6の大量絶滅は起こるのか」を読み込んでいく前の解説本として役に立ちます。
2013年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近の地球史がよく理解できる。さらなる宇宙史の続編を期待したい。
2010年3月12日に日本でレビュー済み
「地球環境は変動することが本質である。」というのを地球科学を用いて解説、または現代科学の限界をていねいに示している。
地球規模の炭素循環では、大気→地殻→海洋→地殻→大気、という循環を通じて炭素が地殻に固定化されていく、このサイクルは化学的風化、化学的結合、地殻変動、火山活動、など様々な作用により成り立っている。
近視眼的には炭素の固定には森林の循環が注目されるが、地質学的時間スケールでみると炭素のほとんどがケイ酸塩鉱物など地殻に固定されている。
不確定な部分も多いが、大雑把な地球史として、
46憶年前に地球が誕生し、40憶年前に海と生命、25〜20憶年前に大気に酸素と真核生物誕生、5憶年前に陸上生物、多細胞生物(カンブリア爆発)、6500万年前恐竜絶滅、2万年〜1.3万年前最終氷河期、そして現代となっている。
生命が陸上に上がった以降でも地球の環境変化は凄まじく、地球全体が氷に覆われるような氷河期と間氷河期を繰り返してきた。
その温度変化は温室効果ガス(CH4 CO2)の変動として地層や氷河に記録されている。
ここ1.3万年の気候はなぜか安定している、安定した気候のもとに人類は繁栄することが出来た。
しかし過去80万年にもみられないCO2濃度の増加がここ数百年の間に起こっている、これは明らかに地球の循環サイクルに影響を与えるだろう。
だが、超複雑系である地球システムは現在の地球科学では、ほとんどが未知である、今後の予想は誰にも出来ないのである。
それを踏まえてどうするかは、それぞれ各自が考えるべきだろう。
地球規模の炭素循環では、大気→地殻→海洋→地殻→大気、という循環を通じて炭素が地殻に固定化されていく、このサイクルは化学的風化、化学的結合、地殻変動、火山活動、など様々な作用により成り立っている。
近視眼的には炭素の固定には森林の循環が注目されるが、地質学的時間スケールでみると炭素のほとんどがケイ酸塩鉱物など地殻に固定されている。
不確定な部分も多いが、大雑把な地球史として、
46憶年前に地球が誕生し、40憶年前に海と生命、25〜20憶年前に大気に酸素と真核生物誕生、5憶年前に陸上生物、多細胞生物(カンブリア爆発)、6500万年前恐竜絶滅、2万年〜1.3万年前最終氷河期、そして現代となっている。
生命が陸上に上がった以降でも地球の環境変化は凄まじく、地球全体が氷に覆われるような氷河期と間氷河期を繰り返してきた。
その温度変化は温室効果ガス(CH4 CO2)の変動として地層や氷河に記録されている。
ここ1.3万年の気候はなぜか安定している、安定した気候のもとに人類は繁栄することが出来た。
しかし過去80万年にもみられないCO2濃度の増加がここ数百年の間に起こっている、これは明らかに地球の循環サイクルに影響を与えるだろう。
だが、超複雑系である地球システムは現在の地球科学では、ほとんどが未知である、今後の予想は誰にも出来ないのである。
それを踏まえてどうするかは、それぞれ各自が考えるべきだろう。