司法精神科領域で働く看護師です。
治療、看護をするうえで、対象の様々な物語のプロセスを知ることは重要です。プロセスを知るために、精神病理学は様々な示唆を与えてくれます。現在、看護師が精神病理学を学ぶ機会はほとんどないといえますが、今後、看護師は脳科学とともに精神病理学を学んでいくことが必須だと確信しています。
今回の内容も、単に自我障害、自己の成立不全といった視点から考察するのではなく、前作に引き続き、そもそもの人の「こころの構造」についてが、丁寧に書かれています。社会学的な視点からも考察されていて、本当に理解がしやすく、臨床におけるアプローチの視野がとても広がったと感じています。『統合失調症を理解する』から広沢先生のファンです。今後も執筆や研修会など楽しみにしています。
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