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日本の200年[新版] 上―― 徳川時代から現代まで 単行本 – 2013/4/11

4.6 5つ星のうち4.6 7個の評価

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今、アジアの人びとと共有できる「日本史」は、ありうるだろうか。
本書は、英語圏では学生たちが教科書として読み、中国語版、韓国語版、
ポーランド語版も刊行され、「開かれた」日本史の可能性を示唆してくれる。

ロングセラーだった旧版は2006年に刊行され、徳川将軍家による支配の最後の数十年がはじまった1800年前後から、
2000年までを扱っていた。今回の新版は、全体的に大幅に改訂され、アジアの視点をいっそう重視する。
加えて、2008年のリーマン・ショック、2009年夏の政権交代、2011年の東日本大震災までを論じる、充実した内容になった。

本書のテーマはふたつある。
ひとつは、日本史を、特殊「日本の」物語として理解するのではなく、日本という場で展開された、ひとつの「近代の」物語として理解すること。
もうひとつは、日本の近現代史が一貫して、より広汎な世界の近現代史と密接不可分であるという「相互関連性」をつねに織り込んで考えること。

さらに、つぎのような特色がある。
この時期の歴史を物語るにさいして、明治維新の革命、大正期、戦前、戦後、というふうに区切ることとおなじぐらい、
あるいはそれ以上に、その前後の政治的、社会的な連続性に注目して、
「日本の近現代200年」を、独自な視点で見渡していることだ。そのために、著者はたとえば、
戦前、戦中、戦後を一つの時期としてとらえる必要のあるときには、「貫戦期」という表現を使う。
もうひとつの特色は、政治史、社会史、経済史、文化史を、個別にではなく、
ダイナミックに織り合された重層的な歴史として、魅力的に語ること。
その結果、女性史のさまざまな問題や、野球の輸入と隆盛にまで、十分に目配りした、新鮮な語り口の歴史書が生まれた。

旧版刊行後、日本と、日本を取り巻く環境は、想像を超える変化、緊張を経験し、それはまだ続いている。
今後の日本を考えるために、歴史を理解することが、格段に重要になっている。
2世紀というスケールで読むと、日本の実像が見えてこないだろうか。
なお、英語の原書には専用のウェブサイトがあるので、ご活用ください。 http://www.oup.com/us/gordon


【目次抄・上巻】
日本語版へのまえがき(2013年1月)
まえがき
序章 過去が遺したもの

第一部 徳川体制の危機
第1章 徳川政体/第2章 社会的・経済的転換/第3章 徳川後期の知的状況/第4章 討幕

第二部 近代革命 1868-1905
第5章 武士たちの革命/第6章 参加と異議申し立て/第7章 社会、経済、文化の変容/第8章 帝国と国内秩序

第三部 帝国日本 興隆から崩壊まで
第9章 経済と社会/第10章 戦間期の民主主義と帝国

【下巻・目次抄】
第三部 帝国日本 興隆から崩壊まで(つづき)
第11章 昭和恐慌とさまざまな対応/第12章 戦時の日本/第13章 占領下の日本

第四部 戦後日本と現代日本 1952-2000
第14章 経済と社会の変容/第15章 高度成長期の政治闘争と決着/第16章 多極化した世界のグローバルな大国 1980年代の日本 /第17章 日本の「失われた20年」1989-2008 /第18章 2008年以後の日本――衝撃と大災害、そして絶望と希望
訳者あとがき

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商品の説明

著者について

アンドルー・ゴードン
Andrew Gordon
1952年ボストンに生まれ、1984年 ハーヴァード大学で博士号取得.デューク大学教授を経て、1995年以降ハーヴァード大学歴史学教授。1998-2004年と2011-2012年、同大学エドウィン・O・ライシャワー日本研究所所長。専攻 日本近現代史、とくに労使関係史、社会・政治史。現在、同大学を中心にアメリカ、日本の関係機関と協力し、「2011東日本大震災デジタルアーカイブ」の構築と運営を主導する。
著書 The Evolution of Labor Relations in Japan: Heavy Industry, 1853-1955 (1985)(増補版の翻訳、『日本労使関係史 1853-2010』二村一夫訳、岩波書店、2012)、Labor and Imperial Democracy in Prewar Japan (1991)(ジョン・キング・フェアバンク賞受賞)、The Wages of Affluence: Labor and Management in Postwar Japan (1998) 、Fabricating Consumers: The Sewing Machine in Modern Japan (2011)(『ミシンと日本の近代:消費者の創出』大島かおり訳、みすず書房、近刊)、『日本人が知らない松坂メジャー革命』(朝日新聞社、2007)他。
編書多数。翻訳(英訳)に、熊沢誠『新編・日本の労働者像』(1996)、二村一夫『足尾暴動の史的分析:鉱山労働者の社会史』(1997)、劉傑・三谷博・楊大慶編『国境を超える歴史認識:日中対話の試み』(2012)。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ みすず書房 (2013/4/11)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/4/11
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 440ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4622076969
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4622076964
  • 寸法 ‏ : ‎ 13.6 x 2.9 x 19.5 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 7個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年6月28日に日本でレビュー済み
原題は『A Modern History of Japan:From Tokugawa Times to The Present』。勉強になりました。英語圏の読者を対象にした「日本の近現代史」教科書で、2006年に刊行、「比較史と相互関係史を駆使し統合して書き上げられた、近現代史における最良の研究成果のひとつ」(書評:松葉正文 立命館産業社会論集)など、評価が高かったようですが、この新版では更に、リーマン・ショックに始まり3.11とその後に至る混乱に満ちた4年間が加筆されていて、実に読み応えがあります。

各部各章の細部についても、森谷文昭氏の日本語訳はわかりやすく読みやすい。全体のページ数にして約32%を占める第4部をとおして生きてきた私は、ディーテルの一部を自分自身の体験とともに取り上げ、冗長になっても紹介したいところですがここは控えます。若い方には是非一読を薦めます。

PS.冒頭「日本語版への前書き」で著者アンドルー・ゴードンは「本書は、私たちの誰もが、それぞれの国の歴史について共通理解に到達することに関心を持ち、そうした共通理解について考え、それに向けて努力する義務を共有しているという想定に立って書かれている。たがいの歴史について共通理解を目指すことが重要であり可能だと信じることは、世界各地の歴史経験が、遠い過去のことか、近現代のことかにかかわらず、すべからく同じだと主張することとはちがう。」と、その依って立つ精神について述べています。

政治的な議論のある「それぞれの国は他の国とは異なる独自の歴史認識をもっている。さまざまな国が歴史認識を共有することは不可能である」とか「歴史において加害者と被害者の立場は明確にしなければならない」など、それぞれの主張は、相互理解とは程遠い現状の厳しさを示してはいるものの、その先を、将来のありかたを見据えているとは、私には思えません。その意味で、本書の第1版が既に中国語、韓国語、ポーランド語に翻訳され刊行されていることは、著者の述べているとおり、日本の読者、英語圏の読者だけでなくそれ以外の各国の読者に、本書の狙いの成否について判断するチャンスが開かれているということで、希望の明りがわずかながら見えるような気がします。無理な注文とは思いますが同じ視点での近現代史『朝鮮の200年』や『中国の200年』があればなと、近隣諸国のいまを知ることの少ない私は、つい考えてしまいました。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年10月16日に日本でレビュー済み
本書上巻は、ちょうど日本史Aの範囲に相当している。ので、縄文や原始からの通史ではない。
しかしながら、上巻だけで400ページあり、また、縦版なのが読みづらい。
内容は日本国でない一流の研究者からみた近代史という視点からの通史/記載であり、文句はない。
日本国内の歴史認識すら一定しない時流にあって、本書から学ぶ事項は多いであろうものの、惜しむらくはそもそもの知名度が低い点である。日本国内の研究者陣はぜひ啓蒙に努めるべきである。
また、高校生には荷が重いものの、社会科教員志望の大学生であれば通読をぜひとも勧めたい。教科用図書とは違う視点、示唆に富むことであろう。
2018年4月25日に日本でレビュー済み
2018年現在、日本の近現代史の通史の決定版ではないでしょうか。訳も、ゴードン氏が使っている重要な語彙については、日本語訳にカタカナで元の言葉が振られているなど、一般読者から研究者まで、様々な読み手に対する細やかな配慮がうかがえる良訳です。上下二冊で8000円+ですが、読み応えと言う点で損は無いと思います。下巻では、リーマンショックと震災後まで扱っています。図書館などで借りるにしても、時間さえ確保できれば大抵のやる気のある読者は読める文章と内容ですので、それでもいいと思います。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年7月13日に日本でレビュー済み
幕末・明治から戦前昭和までを取り上げた本は、本屋に行くと数多くある。
それなりの規模の本屋であれば、ざっくりとした感覚だが、
幕末・明治維新あたりで一区画、第二次世界大戦物でもう一区画ぐらいの幅は与えられているのではないか。

そういった本棚をまじまじと観察したわけではないが、例えば「戦争」で分類可能な本を取り上げ区分するなら、その内訳は戊辰戦争に明治維新、日清・日露戦争、日中戦争に太平洋戦争と、まぁ大体そのような感じになるのではないか。「人」で区分するとなると、西郷隆盛や坂本龍馬から始まるリストは少々の長さでは収まらなくなる。他に、政治に文化、外交、等等、その他の分類の仕方もあろう。チョンマゲが洋髪に変わり、馬車が鉄道に変わり、その他いろいろな物が変わって、日本という国が世界史のキャストとして名を連ねるに至るこの時代、面白い話に事欠くことは無いであろう。

ただ、こういった本を一つ一つ読んでいっても、この時代の歴史という大河のうねり、流れを理解することできないような気がする。かといって、高校の日本史の教科書程度では、大河に流れ込む支流的な情報がそぎ落とされているようでイマイチ信用できない。何かいい本は無いものか。

そんな思いに本棚の一角から応じてくれたのがこの本である。

上巻は徳川の末期から昭和初期(WWW2前)までの日本の歴史を概説したものである。某大型書店の本棚を散策していたところ本書を見つけ、目次を見て即購入したが、期待に十分堪えてくれるものだった。

上巻だけでも約400Pもあり、その内容は内政、外交、経済、社会、文化と多岐にわたる。初めて知ることも色々多かったが、維新でいきなりガラガラポンしていきなり近代的な国家になった訳ではもちろん無く、明治という時代フルフルと大正、昭和初期までを使って、日本という国の骨格や仕組み、そして、国という概念そのものが、試行錯誤を経て徐々に形作られていったということを理解できる。

英語圏の学生が教科書として使用しているという本というだけに、特定の人物や出来事にスポットライトを当てるようなものではない。いや、思った以上に当たっていない。例えば、日露戦争の日本海海戦はせいぜい20文字ぐらいの扱いである。人によってはそこに物足りなさを覚えるかも知れないが、日本の近代化を客観的に描くとこうなるものだと理解したい。むしろ、本書から伝わってくるのは、明治維新で士農工商のしがらみから解き放たれた、歴史上に名を残すことはない、多くの「国民」の役割の大きさであり、その力は維新のメンバーが意図、期待していたものを大きく超え、または外れたものであった。

教科書として使われているだけに、血湧き肉躍るようなエピソードや描写は皆無である。一方、緻密かつ客観的で淡々としたトーンの記述の中に「驚くべき」という形容詞が何度か登場するのは印象的であった。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年2月9日に日本でレビュー済み
書評などで取り上げられているので興味深く読ませてもらった。(発行部数の問題だろうけれど価格が高いので図書館で借りたが…)
特別に変わった内容でもなく基準的な日本200年の歴史として読むことができた。個人的には幕末の武士や意識の高い農・商工者の
思想的な背景に会沢正志斉の「新論」の影響の大きさを書くが、広島に住む人間にとっては頼山陽の「日本外史」や「政記」「通議」に
力点が置かれてもよさそうに思う。他の方のレビューに自虐史観云々とあるが、外国人の書く歴史に自虐の言葉はそぐわず、これは
普通の第二次大戦対戦相手国(欧米・アジア諸国)の標準的な考え方だと理解しておく必要がある。
自虐史観云々のキーとなる東京裁判においてA級戦犯への裁判に否定的な見解を出したインドのパル判事もその判決書(東京裁判研究会編
講談社学術文庫)のなかで
「(日本軍の残虐行為として取り上げられた訴因第53の種々の行動:起訴状付属書Dの15項)この証拠がいかに不満足なものであろうとも、
これらの鬼畜行為の多くのものは、実際行われたのであるということは否定できない。(下巻P590)」と書いていることに留意したい。
パル判事はこれらのことは現地司令部以下によって行われ責任を問われる者は既にB/C級戦犯として現地で裁判され処刑・服役していること、
またA級戦犯対象者の事件当時の地位が責任者ではなく責任は問えないとしている。
これら(A級だけでなくB/C級への裁判とその結果)を認めたうえで日本は共産圏を除く交戦国と講和条約を結び、占領が解消され、
国連加盟も認められて国際社会に復帰した(いまだに敵国条項という制約下であるが…)歴史を認識して、歴史・史観を語りたい。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年5月6日に日本でレビュー済み
上下巻とも読了。江戸時代、幕末から、現在(第二次安倍政権の誕生)までのおよそ200年間を、およそ800ページ程でまとめている。

本書の立場として、日本を特別な国として見るのではなく、世界史の大きな流れのなかで、日本がどのような舵取りをしてきたのかという立場によっている。「国や民族が違えば、歴史認識も異なる」という立場に、著者は与していない。著者の考えも織り交ぜつつ、淡々と出来事が書かれている。
本書は英語圏で日本研究の学生に、教科書として使われているそうだ。
それを思うと、近現代のアジアとの関係を記述した箇所で、関東大震災での朝鮮人大虐殺や、「南京大虐殺」、「従軍慰安婦」が、あまり検証もされずに、既定の事実として、あっさり記述されている事に、違和感を感じた。本書では、昨今の自虐史観からの脱却は、“歴史修正主義”として非難されている。
天皇の記述については、ともすれば、左翼的!(こういうレッテルはいけないが・・)な立場で書かれているような気がした。もちろん、江戸時代以前の限定された天皇の役割や、水戸学、明治以降の天皇(制)をプロデュースした明治の元勲についても、本書で採りあげている。とても勉強になった。儒学、朱子学、陽明学など、当時の思想背景。また、明治期、茶と生糸だけしか産業のない国が、いかに近代化を成し遂げたとかという事を、労働問題、政党政治、参政権等と絡めつつ詳細に説明されている。

明治から平成にかけての、政党の変遷や、新興宗教についてなど、話題は多岐に渡っている。第17章と第18章は、ごく最近の話で、実体験と重ねることができ、特に興味深かった。リーマンショック、小泉政権後の派遣切り、東日本大震災、民主党政権での失策などの政治問題だけでなく、文化や世相の話題、“草食系男子”や“ヨンさま”まで。雑多になりがちなテーマを様々採りあげている。

読んでみて、(アジアで)共有できる歴史認識というのは、ちょっとムズカシイ気がした。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート