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哲学個人授業 (ちくま文庫 わ 8-2) 文庫 – 2011/4/8
- 本の長さ315ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2011/4/8
- 寸法10.8 x 1.3 x 14.8 cm
- ISBN-104480428216
- ISBN-13978-4480428219
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2011/4/8)
- 発売日 : 2011/4/8
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 315ページ
- ISBN-10 : 4480428216
- ISBN-13 : 978-4480428219
- 寸法 : 10.8 x 1.3 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 458,096位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 993位哲学・思想の論文・評論・講演集
- - 1,784位ちくま文庫
- - 78,480位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年6月7日に日本でレビュー済み
自分にとっては難しい本でした。アイデアは非常にいいです。有名哲学者23人の書いたものから文庫本の1頁を埋めて、あとは著者二人が問答をしながら解説をしていくといった仕組みになっています。
哲学の本を読むのが久しぶりだったため基礎概念や用語を失念しており、書かれていることが脳にしみ込んで来ませんでした。取り上げられている哲学者は自分の関心とも一致してよかったのですが、後日また挑戦してみます。☆みっつはというのはあくまでも自分にとってということです。
授業で取り上げられている人はキェルケゴール、サルトル、ヴィトゲンシュタイン、オルテガ・イ・ガセット、フッサール、ベンヤミン、デリダ、、、と並びます。
哲学の本を読むのが久しぶりだったため基礎概念や用語を失念しており、書かれていることが脳にしみ込んで来ませんでした。取り上げられている哲学者は自分の関心とも一致してよかったのですが、後日また挑戦してみます。☆みっつはというのはあくまでも自分にとってということです。
授業で取り上げられている人はキェルケゴール、サルトル、ヴィトゲンシュタイン、オルテガ・イ・ガセット、フッサール、ベンヤミン、デリダ、、、と並びます。
2019年4月17日に日本でレビュー済み
不満が2つ
まず1つ目。タイトルの通り、入門には難しいのでは、と思った。他のレビュワーにも同意見の方がいらっしゃるようだ。
殺し文句自体が理解に苦しむものも多く、その後の解説を読んでもでも釈然としない点、意味が掴めない点があった。
また、分野横断的な話が多いので、その章の哲学者だけでなく、有名な哲学者の思想は押さえておかないと読み進めるのに時間がかかる。
2つ目。
これまた他のレビュワーさんも指摘していたが、生徒役の永江朗氏が中途半端に理解してしまっているように感じた。
永江氏は哲学科を卒業されたようだが、正直言って不勉強なのでは?と感じる部分も散見された。所々の質問のレベルが低いのだ。(読み手のために道化を演じているのかもしれないが、それなら最後まで貫いてほしい)
その割に私が解説してほしいと思ったらところ(特にフッサール、ウィトゲンシュタイン辺り)は、永江氏が理解されている(鷲田清一に同調しているだけかもしれないが)ので、解説がない(ないしは少ない)。
長々と文句を書いたが、それらの欠点を補って余りある内容で、満足している。
もともと鷲田清一が好きでこれを買ったのだが、それぞの思想を現代に重ねて相似形を読み取る慧眼っぷりには感動した。また、永江氏はそういう材料を提供するという役割を見事に遂行していた。
参考になる部分も多く、自分の考えと重なる部分なんかは脳汁出まくりで楽しかった。
考える事はそれ自体が快楽だと、再認識した一冊だった。
個人的にはロラン・バルトの章がお気に入りです。
まず1つ目。タイトルの通り、入門には難しいのでは、と思った。他のレビュワーにも同意見の方がいらっしゃるようだ。
殺し文句自体が理解に苦しむものも多く、その後の解説を読んでもでも釈然としない点、意味が掴めない点があった。
また、分野横断的な話が多いので、その章の哲学者だけでなく、有名な哲学者の思想は押さえておかないと読み進めるのに時間がかかる。
2つ目。
これまた他のレビュワーさんも指摘していたが、生徒役の永江朗氏が中途半端に理解してしまっているように感じた。
永江氏は哲学科を卒業されたようだが、正直言って不勉強なのでは?と感じる部分も散見された。所々の質問のレベルが低いのだ。(読み手のために道化を演じているのかもしれないが、それなら最後まで貫いてほしい)
その割に私が解説してほしいと思ったらところ(特にフッサール、ウィトゲンシュタイン辺り)は、永江氏が理解されている(鷲田清一に同調しているだけかもしれないが)ので、解説がない(ないしは少ない)。
長々と文句を書いたが、それらの欠点を補って余りある内容で、満足している。
もともと鷲田清一が好きでこれを買ったのだが、それぞの思想を現代に重ねて相似形を読み取る慧眼っぷりには感動した。また、永江氏はそういう材料を提供するという役割を見事に遂行していた。
参考になる部分も多く、自分の考えと重なる部分なんかは脳汁出まくりで楽しかった。
考える事はそれ自体が快楽だと、再認識した一冊だった。
個人的にはロラン・バルトの章がお気に入りです。
2012年4月2日に日本でレビュー済み
この本に出会う以前、僕は「哲学」にとても興味を持っていました。 しかし、原著(もちろん日本語訳)は難しすぎて数頁もまともに読むことができない。でも「哲学っぽいこと」には興味があってどうしてもそういうものが読みたい。 そんな時に出会ったのがこの本でした。 冒頭に「決め文句」が記されているのですが、その文章の意味が理解できなくては読めないという本では決してありません。 だって、「哲学の本を初めて読んだときに1割わかったら簡単すぎる」と当の著書達が言っているのですから。 ですので、「哲学者本人の著書を読むのは難しすぎるけど、どうしても哲学への興味は捨てきれない」という方々にはオススメです。 特に内田樹さんが登場する「レヴィナス」についての回や、「偶然と必然」について考える「九鬼周造」と「アリストテレス」の回が面白いですよ! そして、文庫版のために語り下ろされた「幸福について」の対談もめちゃくちゃ面白いです! そこでの鷲田さんの「幸福とは、幸福とは何かにいて考えないでいられること」という言葉は名言です。 最後に、これは僕が読了後に感じたことですが、たとえ哲学者の思想をすべて正しく理解できなくても、まったく知らないよりは遥かに良いし自分の考え方の幅も広がります。(つまり、たとえ浅くて不確かな知識であったとしても知らないよりはずっと良いということです。) ですので、もし今まで難しくて読めなかった方がいらっしゃれば、これが「最後」のつもりでこの本を読むことをオススメします。
2012年5月5日に日本でレビュー済み
ベテランのライターと、2011年まで大阪大学総長を勤めた哲学者による対談集で、月刊誌「Meets Regional』の連載を単行本にしたもの。「考えるということと、疑うということとは、別のことですか」「同じやと思う」という調子で、有名哲学者23人を題材に軽妙な語り口調で“個人授業”を展開している。
とはいえ、言葉は柔らかくて取っ付きやすいが、中身そのものは決して軽いものではない。「機械のように理性に従うカントと、機械のように欲望に従うサドは意外と近いのではないか」など、取り上げる哲学者たちの思想の“本質”を理解していなければ、決して出て来ないような言葉が次々と飛び出してくる。各哲学者の著作から有名な一節が抜粋されていたり、「この哲学者に興味を持ったならぜひこの本を」といったブックガイドもあって親切な造りなので、「哲学の入門」ではなく「哲学者の入門書」としては最適。途中で内田樹も参加するなど、読み物としても退屈しない。
とはいえ、言葉は柔らかくて取っ付きやすいが、中身そのものは決して軽いものではない。「機械のように理性に従うカントと、機械のように欲望に従うサドは意外と近いのではないか」など、取り上げる哲学者たちの思想の“本質”を理解していなければ、決して出て来ないような言葉が次々と飛び出してくる。各哲学者の著作から有名な一節が抜粋されていたり、「この哲学者に興味を持ったならぜひこの本を」といったブックガイドもあって親切な造りなので、「哲学の入門」ではなく「哲学者の入門書」としては最適。途中で内田樹も参加するなど、読み物としても退屈しない。
2011年6月1日に日本でレビュー済み
「〈殺し文句〉から入る哲学入門」というサブタイトルに惹かれて読んだ。難解な哲学も少しは分かるかなという期待があってだが・・・。古今東西の著名な大哲学者の著作から引用された〈殺し文句〉が冒頭に掲げられる。それをめぐって永江氏が素朴な疑問をぶつけて鷲田氏が答えるというスタイルである。
文句に即してその意味を解きほぐすやりとりは哲学の授業を受けているような面白さもあって、難解なフレーズを理解する一端をつかんだような気にさせられる場面がある。しかし、生徒としての永江は中途半端である。あるいは優秀な生徒と言うべきか。もっともっと食い下がって欲しいところで簡単に了解してしまう。また通俗的なレベルの批判で突っ込んだりするが、そういう時は授業も一種の雑談に落ちる。もっと徹底的にボケをかまして欲しかった。もっとも、タウン誌に連載された対談にそんなことを期待するのが間違いで、一種の知的で異色な雑談として軽く読み飛ばせるところに真骨頂があるのかもしれない。
楽して哲学が分かるかもしれないという私のイージーな期待は、イージーさに見合った収穫しか得られないという至極当然のことを再確認したというのが最終的な感想である。
文句に即してその意味を解きほぐすやりとりは哲学の授業を受けているような面白さもあって、難解なフレーズを理解する一端をつかんだような気にさせられる場面がある。しかし、生徒としての永江は中途半端である。あるいは優秀な生徒と言うべきか。もっともっと食い下がって欲しいところで簡単に了解してしまう。また通俗的なレベルの批判で突っ込んだりするが、そういう時は授業も一種の雑談に落ちる。もっと徹底的にボケをかまして欲しかった。もっとも、タウン誌に連載された対談にそんなことを期待するのが間違いで、一種の知的で異色な雑談として軽く読み飛ばせるところに真骨頂があるのかもしれない。
楽して哲学が分かるかもしれないという私のイージーな期待は、イージーさに見合った収穫しか得られないという至極当然のことを再確認したというのが最終的な感想である。