●日本企業のマネジメントの「マイクロ化」は世界の趨勢に逆行
●「ホウ・レン・ソウ」を徹底して求める管理職の指導は細かいところまで管理する「マイクロマネジメント」そのものに映り、しばしば嫌悪される。
●限られた時間のなかで成果をあげようとすると、徹底した仕事の仕分け、優先順位づけが必要に
①コストパフォーマンスがよい=時間と労力に見合う価値がある仕事か?
②個人の健康/安全/生活充実に関わるかどうか?
●海外では、最初に上司から「重要でない仕事はやらなくてよい」と言い渡された
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ムダな仕事が多い職場 (ちくま新書) 新書 – 2017/10/5
太田 肇
(著)
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購入オプションとあわせ買い
日本の会社は仕事にムダが多い。顧客への過剰なサービス、不合理な組織体質への迎合は、なぜ排除されないのか? ホワイトカラーの働き方に大胆にメスを入れる。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2017/10/5
- 寸法10.6 x 1.1 x 17.3 cm
- ISBN-104480069887
- ISBN-13978-4480069887
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商品の説明
著者について
1954年生まれ。専門は組織論、モチベーション論。神戸大学大学院経営学研究科修了。京都大学経済学博士。現在、同志社大学政策学部教授。個人を尊重する組織論者として知られ、個の視点から組織や社会について幅広く発言している。主な著書に『公務員革命』『ホンネで動かす組織論』(いずれも、ちくま新書)、『組織を強くする人材活用戦略』(日経文庫)、『承認とモチベーション』(同文館出版)、『承認欲求』(東洋経済新報社)など多数ある。
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2017/10/5)
- 発売日 : 2017/10/5
- 言語 : 日本語
- 新書 : 208ページ
- ISBN-10 : 4480069887
- ISBN-13 : 978-4480069887
- 寸法 : 10.6 x 1.1 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 440,830位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,457位ちくま新書
- - 8,157位その他のビジネス・経済関連書籍
- - 8,415位実践経営・リーダーシップ (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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兵庫県出身。同志社大学政策学部教授(大学院総合政策科学研究科教授を兼任)。経済学博士。
日本における組織論の第一人者として著作のほか、マスコミでの発言、講演なども積極的にこなす。また猫との暮らしがNHKで紹介されるなど、愛猫家としても知られる。
近著は、『「自営型」で働く時代 -ジョブ型雇用はもう古い!』(プレジデント社、2023年)、『何もしないほうが得な日本 -社会に広がる「消極的利己主義」の構造 』(PHP新書、2022年)、『日本人の承認欲求-テレワークがさらした深層-』(新潮新書、2022年)、『同調圧力の正体』(PHP新書、2021年)、『「承認欲求」の呪縛』(新潮新書、2019年)。著書は大学入試などに頻出。
『プロフェッショナルと組織』で組織学会賞、『仕事人(しごとじん)と組織-インフラ型への企業革新-』で経営科学文献賞、『ベンチャー企業の「仕事」』で中小企業研究奨励賞本賞を受賞。他に著書30冊以上。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実感としてよくわかるところは沢山あるが、先への視点はまだ柔らかい感じ。
2017年10月15日に日本でレビュー済み
2、30年くらい前に出版されたのだったら、読み応えがあったかもしれないが、2017年10月出版としてはあまりにもありきたり。
全文が、すべて「どこかで読んだよう」であった。新しい情報ゼロ。
だが逆に言えば、ここ数十年で提示されたきた諸課題を一気に把握する、という読み方なら適書かもと思う。
全文が、すべて「どこかで読んだよう」であった。新しい情報ゼロ。
だが逆に言えば、ここ数十年で提示されたきた諸課題を一気に把握する、という読み方なら適書かもと思う。
2017年11月3日に日本でレビュー済み
日本では近年盛んに「働き方改革」が言われているにもかかわらず、長時間労働が減らず、生産性も上がらない理由を、外国の労働環境とも比較しつつ、日本の組織特有の事情にまで踏み込んで分析した良書です。
内容も、日本の会社や役所に勤めたことのある人なら頷けるものばかりで、とても説得力がありました。
生産性の向上は、一朝一夕で実現できる課題ではありませんが、せめて日本の会社や役所の幹部にはこの本を読んでもらい、自分のやり方が「ムダな仕事」の発生する原因になっているかもしれないと考えるきっかけになってほしいです。また、幹部以外の人にとっても、自分のやっている業務が「ムダな仕事」かもしれないと疑問を持つきっかけになってほしいです。
内容も、日本の会社や役所に勤めたことのある人なら頷けるものばかりで、とても説得力がありました。
生産性の向上は、一朝一夕で実現できる課題ではありませんが、せめて日本の会社や役所の幹部にはこの本を読んでもらい、自分のやり方が「ムダな仕事」の発生する原因になっているかもしれないと考えるきっかけになってほしいです。また、幹部以外の人にとっても、自分のやっている業務が「ムダな仕事」かもしれないと疑問を持つきっかけになってほしいです。
2017年11月25日に日本でレビュー済み
何でこういう社会になってしまったのか?半ばあきらめてしまっていた現状を問い直し、皆が問題の”根”を考えることで、日本の社会は再び活力を取り戻せるのかもしれない。そう思わせる良書である。本書を読み、「ムダな仕事をなくす委員会」を職場に立ち上げ、太田先生からの助言をいただくことができればとも思ったが・・・、その委員会自体がムダだと言われそうだということに気づいた(笑)。
2021年6月27日に日本でレビュー済み
読前:無駄な仕事の原因が分かって 対処ができれば 効率が良くなると 謳われているが そんな簡単にできることならばとっくに皆が行っているはずで 本書でこれは期待していない。それよりも 何が無駄と評価されているのかまたそれが どういう原因で発生しているのかを知りたい 把握したい おそらく対処については各現場 それぞれ個別の対応が必要になると思われるから。
読後:一個一個の事に対しては特に異論もないがどうやって取り込むかというのが実際問題大変。 この本の読者ターゲットは誰なんだろうか 。 個人レベルでできることは 共働きくらい。 後は本書でいうような意識を高くして 積極的に組織に働きかけるような姿勢。 カイゼンジャーニーのように 一人から始まって組織を支えてくような動き が できるようになるための 素地を整える。学習する組織か。
今協業している彼F氏は、意識高く波を掴み、人を巻き込み、動かなければならない雰囲気を作っている。
気になったところ
現状への懐疑:過剰なカスタマーサービスのために不必要な コール対応のためハイレベルな対応が無駄に使われている。
市役所でも市民からの無理難題に対して対応するために無駄な対応が発生してしまっている。 問題は 対等な関係になっていないところ。なぜかそれは縦社会が楽だから。
こちらでは私生活と仕事の葛藤がない byドイツ企業勤務経験者
セレモニーに一石:会議に一社で年間30万時間 業務時間全体の30から60%を占めている。 役職が上がるほどその比率が上がっていく。 経営会議を支援するだけで年間30万時間。 会議の儀式化が進み円滑に進むためにその準備に 大変な時間がかかっている。
あいまいな責任範囲:日本企業に残業が当たり前のように行われていてしかも自分が努力しても定時に帰れない職場では仕事中も今日は何時に帰れるかといった雑念が頭をよぎる しかも新たな仕事にチャレンジすると一層仕事が遅くなるので自ずと仕事にブレーキがかかる。 個人の仕事の分担がはっきりと決まっていないので会議を調整に多くの時間を取られるし一人一人が仕事の進捗を管理できないそして仕事をいつ覚えられるかは周囲の人のペースに依存するので仕事を効率化しようというモチベーションも生まれにくい。
集約:コンサルタントは報告書の作成や調査などの業務は集約してアシスタントに任せ、コンサルタントは本来の考えで仕事に専念できるようにした。アシスタント的な仕事は非属人的できちんと計測ができるので集約すると生産性が上がり長時間労働の是正にも繋がった
読後:一個一個の事に対しては特に異論もないがどうやって取り込むかというのが実際問題大変。 この本の読者ターゲットは誰なんだろうか 。 個人レベルでできることは 共働きくらい。 後は本書でいうような意識を高くして 積極的に組織に働きかけるような姿勢。 カイゼンジャーニーのように 一人から始まって組織を支えてくような動き が できるようになるための 素地を整える。学習する組織か。
今協業している彼F氏は、意識高く波を掴み、人を巻き込み、動かなければならない雰囲気を作っている。
気になったところ
現状への懐疑:過剰なカスタマーサービスのために不必要な コール対応のためハイレベルな対応が無駄に使われている。
市役所でも市民からの無理難題に対して対応するために無駄な対応が発生してしまっている。 問題は 対等な関係になっていないところ。なぜかそれは縦社会が楽だから。
こちらでは私生活と仕事の葛藤がない byドイツ企業勤務経験者
セレモニーに一石:会議に一社で年間30万時間 業務時間全体の30から60%を占めている。 役職が上がるほどその比率が上がっていく。 経営会議を支援するだけで年間30万時間。 会議の儀式化が進み円滑に進むためにその準備に 大変な時間がかかっている。
あいまいな責任範囲:日本企業に残業が当たり前のように行われていてしかも自分が努力しても定時に帰れない職場では仕事中も今日は何時に帰れるかといった雑念が頭をよぎる しかも新たな仕事にチャレンジすると一層仕事が遅くなるので自ずと仕事にブレーキがかかる。 個人の仕事の分担がはっきりと決まっていないので会議を調整に多くの時間を取られるし一人一人が仕事の進捗を管理できないそして仕事をいつ覚えられるかは周囲の人のペースに依存するので仕事を効率化しようというモチベーションも生まれにくい。
集約:コンサルタントは報告書の作成や調査などの業務は集約してアシスタントに任せ、コンサルタントは本来の考えで仕事に専念できるようにした。アシスタント的な仕事は非属人的できちんと計測ができるので集約すると生産性が上がり長時間労働の是正にも繋がった
2017年11月26日に日本でレビュー済み
書籍は本屋(新品)にて購入しています。
章立ては以下の通り
第1章:ムダな仕事が多い日本の職場
第2章:仕事に「完璧」は必要か?
第3章:効率化を阻むもの
第4章:ムダを根本から絶つには
第5章:モデルは中小企業にある
このあたりを見ていると、大学の経営学(組織論)のテキストを彷彿させる章立てである。大雑把に書けば、第1章から3章あたりまでは現状分析及び問題の設定としてうなづける点は多々あるものの、第4章での欧米との比較及び第5章での中小企業をモデルケースとした記述は総論的でかつ抽象気味であるため、単なる出羽守にも思えた。せっかく中小企業の事例研究をされているのであれば第5章のモデルケースをもっと厚く書くなり、別の新書を書いていただきたいと思う。
現状分析はうなづけることが多かったものの、その後の考察はやや消化不良であったため、普通と評価させていただきました。
章立ては以下の通り
第1章:ムダな仕事が多い日本の職場
第2章:仕事に「完璧」は必要か?
第3章:効率化を阻むもの
第4章:ムダを根本から絶つには
第5章:モデルは中小企業にある
このあたりを見ていると、大学の経営学(組織論)のテキストを彷彿させる章立てである。大雑把に書けば、第1章から3章あたりまでは現状分析及び問題の設定としてうなづける点は多々あるものの、第4章での欧米との比較及び第5章での中小企業をモデルケースとした記述は総論的でかつ抽象気味であるため、単なる出羽守にも思えた。せっかく中小企業の事例研究をされているのであれば第5章のモデルケースをもっと厚く書くなり、別の新書を書いていただきたいと思う。
現状分析はうなづけることが多かったものの、その後の考察はやや消化不良であったため、普通と評価させていただきました。
2017年11月10日に日本でレビュー済み
今、政府が重要政策として掲げている「働き方改革」で指摘されているとおり、無駄な長時間労働が、企業や役所を問わずあちこちの職場ではびこっている。
私の勤めている職場でも、通常業務のほか、早出出勤、各種会議・ミーティング、職務研究会、研修、訓練と長時間労働が常態化していて定時に帰宅することができない。
なぜ、こんなような無駄な仕事が多いのか?本書では、その原因を説き起こし、業務の合理化・効率化を阻んでいるものを解明し、無駄を根本から断つための方法を模索する。そして、中小企業に注目をする。
結局のところ、無駄な仕事を減らすには労働者及び経営者双方の意識改革が必要であろうが、その実現は困難だ。ああ、早くゆとりある生活を送ってみたい。
私の勤めている職場でも、通常業務のほか、早出出勤、各種会議・ミーティング、職務研究会、研修、訓練と長時間労働が常態化していて定時に帰宅することができない。
なぜ、こんなような無駄な仕事が多いのか?本書では、その原因を説き起こし、業務の合理化・効率化を阻んでいるものを解明し、無駄を根本から断つための方法を模索する。そして、中小企業に注目をする。
結局のところ、無駄な仕事を減らすには労働者及び経営者双方の意識改革が必要であろうが、その実現は困難だ。ああ、早くゆとりある生活を送ってみたい。