現在のコロナ対策に、不安や疑念を拭えない方は大多数だと思う。(オリパラは別として)
日本の医療の仕組みを調べると、世界一、医療後進国と解る。
この本を読むと,社会の見方が変わります。
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日本の医療格差は9倍 医師不足の真実 (光文社新書) 新書 – 2015/2/17
上昌広
(著)
なぜ関東に医者は少ないのか?
なぜ医学部は西日本に多いのか?
なぜ金持ちの子どもしか医者になれないのか?
日本の医療は「なぜ?」「どうして?」ばっかりだ!
大学を見れば日本の「医療格差」が見えてくる。
医学部受験志望者も必読!
◎内容◎
●「日本の医療格差は9倍」の衝撃! ●
2013年(平成25年)1月、埼玉県在住の男性が、救急搬送の受け入れを合計36回も断られ、死亡するという事件があった。現在の日本において、医師の数は圧倒的な「西高東低」だ。
その原因を著者は、医学部が西日本に偏在していることだと喝破する。
人口約398万人の四国には4つの医学部があるが、人口約4260万人の関東には22の医学部しかない。人口当たりでいえば2倍近い差だ。
国立大学医学部に限れば、5つの医学部しかない関東と、すべて国立大学である四国との差は9倍近くになってしまう――。
日本の中に生まれたこの新しい「格差」は、戊辰戦争と明治政府、日本陸軍、そして田中角栄によって歴史的に作られてきた。
東京大学医科学研究所特任教授、報道ステーションなどテレビでコメンテーターとしても活躍する医師が、日本の医療と教育を斬る。
◎目次◎
はじめに――四国と関東の医療格差は9倍
第1章 野球と医師と西日本
第2章 日本「医学部」近現代史
第3章 大学を見れば「医師不足」がわかる
第4章 「医師不足」時代の医師たちへ
おわりに――大学の衰退は日本の没落である
◎著者プロフィール◎
上昌広(かみまさひろ)
東京大学医科学研究所特任教授(先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門)。医学博士。一九六八年兵庫県生まれ。一九九三年東京大学医学部医学科卒業。一九九九年東京大学大学院医学系研究科博士課程を修了し、虎の門病院血液科医員、二〇〇一年~〇五年国立がんセンター中央病院薬物療法部医員を務める。二〇〇五年より東京大学医科学研究所先端医療社会コミュニケーションシステムを主宰し、医療ガバナンス、メディカルネットワークを研究する。医療関係者など約5万人が購読するメールマガジン「MRIC」編集長。著書に、『医療詐欺』(講談社+α新書)、『復興は現場から動き出す』(東洋経済新報社)、『日本の医療 崩壊を招いた構造と再生への提言』(蕗書房)がある。
なぜ医学部は西日本に多いのか?
なぜ金持ちの子どもしか医者になれないのか?
日本の医療は「なぜ?」「どうして?」ばっかりだ!
大学を見れば日本の「医療格差」が見えてくる。
医学部受験志望者も必読!
◎内容◎
●「日本の医療格差は9倍」の衝撃! ●
2013年(平成25年)1月、埼玉県在住の男性が、救急搬送の受け入れを合計36回も断られ、死亡するという事件があった。現在の日本において、医師の数は圧倒的な「西高東低」だ。
その原因を著者は、医学部が西日本に偏在していることだと喝破する。
人口約398万人の四国には4つの医学部があるが、人口約4260万人の関東には22の医学部しかない。人口当たりでいえば2倍近い差だ。
国立大学医学部に限れば、5つの医学部しかない関東と、すべて国立大学である四国との差は9倍近くになってしまう――。
日本の中に生まれたこの新しい「格差」は、戊辰戦争と明治政府、日本陸軍、そして田中角栄によって歴史的に作られてきた。
東京大学医科学研究所特任教授、報道ステーションなどテレビでコメンテーターとしても活躍する医師が、日本の医療と教育を斬る。
◎目次◎
はじめに――四国と関東の医療格差は9倍
第1章 野球と医師と西日本
第2章 日本「医学部」近現代史
第3章 大学を見れば「医師不足」がわかる
第4章 「医師不足」時代の医師たちへ
おわりに――大学の衰退は日本の没落である
◎著者プロフィール◎
上昌広(かみまさひろ)
東京大学医科学研究所特任教授(先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門)。医学博士。一九六八年兵庫県生まれ。一九九三年東京大学医学部医学科卒業。一九九九年東京大学大学院医学系研究科博士課程を修了し、虎の門病院血液科医員、二〇〇一年~〇五年国立がんセンター中央病院薬物療法部医員を務める。二〇〇五年より東京大学医科学研究所先端医療社会コミュニケーションシステムを主宰し、医療ガバナンス、メディカルネットワークを研究する。医療関係者など約5万人が購読するメールマガジン「MRIC」編集長。著書に、『医療詐欺』(講談社+α新書)、『復興は現場から動き出す』(東洋経済新報社)、『日本の医療 崩壊を招いた構造と再生への提言』(蕗書房)がある。
- 本の長さ266ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2015/2/17
- ISBN-104334038425
- ISBN-13978-4334038427
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2015/2/17)
- 発売日 : 2015/2/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 266ページ
- ISBN-10 : 4334038425
- ISBN-13 : 978-4334038427
- Amazon 売れ筋ランキング: - 492,938位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年2月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の本は初めてです。
開業医の師弟ではない高校生は、(経済的にみて事実上)国公立大の医学部しか道はありません。
とすれば、西日本に偏在する国立大医学部への進学が有利。
ところが東日本の高校生が西日本の大学に進学する比率は低い。(箱根越えに対する抵抗感、大阪・広島は怖いイメージ)
結果として関東(東京を除く)、東海(名古屋を除く)地区の医者の数が少ない。
また、関西の中でも奈良県や兵庫県(姫路)に医者が少ない。
なぜ医学部の所在が偏在しているかは、明治維新後の政治との関係が大きいと主張。
読みやすくて一気に読めます。表題に掲げるかたや医師不足問題に興味のあるかたにはお勧め。
開業医の師弟ではない高校生は、(経済的にみて事実上)国公立大の医学部しか道はありません。
とすれば、西日本に偏在する国立大医学部への進学が有利。
ところが東日本の高校生が西日本の大学に進学する比率は低い。(箱根越えに対する抵抗感、大阪・広島は怖いイメージ)
結果として関東(東京を除く)、東海(名古屋を除く)地区の医者の数が少ない。
また、関西の中でも奈良県や兵庫県(姫路)に医者が少ない。
なぜ医学部の所在が偏在しているかは、明治維新後の政治との関係が大きいと主張。
読みやすくて一気に読めます。表題に掲げるかたや医師不足問題に興味のあるかたにはお勧め。
2015年3月27日に日本でレビュー済み
本書の主張はシンプルである。
関東に医者が少ない。関西は医者が多い。特に四国は埼玉の9倍多い。原因は医学部の数が関東に少なく関西に多いからだ。
である。
しかし、本書は非常に読みにくくなっている。理由は、本筋の主張から脱線した話が多すぎるからだ。
野球や幕藩体制の歴史エピソードがとにかく長い。本筋との関係が全くないとは言わないにしても、それにしても長すぎる。
しかし、本書の前半3/4を占める数々のエピソードや考察にもまれ続け、読者はへとへとになった頃に、最終章で著者はこれからの医療を担う若い医師たちへ思いの丈を綴り始めるのだが、ここの章だけは非常に良かった。学ぶべき心得が多く載せられていた。
著者が経験豊富で指揮の高い医師の一人であったことがわかる。
(残念ながら最終章の内容は本書のタイトルの内容とは余り関係がないが。。。)
医療に関わる若い人には最終章だけ読んでみる価値があると思う。
関東に医者が少ない。関西は医者が多い。特に四国は埼玉の9倍多い。原因は医学部の数が関東に少なく関西に多いからだ。
である。
しかし、本書は非常に読みにくくなっている。理由は、本筋の主張から脱線した話が多すぎるからだ。
野球や幕藩体制の歴史エピソードがとにかく長い。本筋との関係が全くないとは言わないにしても、それにしても長すぎる。
しかし、本書の前半3/4を占める数々のエピソードや考察にもまれ続け、読者はへとへとになった頃に、最終章で著者はこれからの医療を担う若い医師たちへ思いの丈を綴り始めるのだが、ここの章だけは非常に良かった。学ぶべき心得が多く載せられていた。
著者が経験豊富で指揮の高い医師の一人であったことがわかる。
(残念ながら最終章の内容は本書のタイトルの内容とは余り関係がないが。。。)
医療に関わる若い人には最終章だけ読んでみる価値があると思う。
2015年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人口/医学部数、人口/医学部生数という指標で全てを評価しても良いの?
という疑問は残るものの、日本全体の医療問題を俯瞰的に把握するには、
非常に分かりやすい説明になっています。
医療問題を下敷きにして教育問題にも踏み込んだ部分があり、
「若者は生まれ育った場所を離れて勉強、修行せよ」というメッセージには、
非常に力強いものを感じ、共感しました。
という疑問は残るものの、日本全体の医療問題を俯瞰的に把握するには、
非常に分かりやすい説明になっています。
医療問題を下敷きにして教育問題にも踏み込んだ部分があり、
「若者は生まれ育った場所を離れて勉強、修行せよ」というメッセージには、
非常に力強いものを感じ、共感しました。
2015年2月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は医療に関する知識は殆どありませんが、医者不足の現状とその原因等がよく理解できました。
2015年9月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず脱線が多すぎる。読者に興味を持たせるためかもしれないが、そもそも関心のある人しか買わない本である。あまりに本題から逸れた話が連続で登場すると、結局何が言いたいのかわからなくなってしまう。
一部に独自のデータを引用してはいるが、肝心な部分に、根拠のないか検証不可能な主張が多く、意見を言っているだけという印象を拭えない。医学部の格差が教育格差ひいては地域格差を生じるという議論は明らかに言い過ぎである。いわゆる新設医大ができて30年以上経っている。著者の主張が正しければ、すでにそれ以前になかった地域格差が生じていてもいいはずと思うが、それに関する実証的記述は見当たらない。
医学部配置の地域差の原因は、戊辰の役にまで遡るという主張はその通りかもしれないが、その処方箋が医学部新設でいいのかという議論は全くない。コストは誰が負担する?東北地方ではすでに各医学部の定員の合計は医学部一つ分以上増えている。言い方は悪いが団塊の世代が死に絶えて医療需要が変わったらどうする?医学部新設というポジショントークしかできないと言われても仕方がないと思う。
著者は大学が大好きなようである。そもそも医師不足で問題提起しておいて、最後は大学教育(東大)が心配という展開は、「とりあえず言いたいことを言ってます」という印象で、「話者の誠実性」に大いに疑問を抱かせる。
一部に独自のデータを引用してはいるが、肝心な部分に、根拠のないか検証不可能な主張が多く、意見を言っているだけという印象を拭えない。医学部の格差が教育格差ひいては地域格差を生じるという議論は明らかに言い過ぎである。いわゆる新設医大ができて30年以上経っている。著者の主張が正しければ、すでにそれ以前になかった地域格差が生じていてもいいはずと思うが、それに関する実証的記述は見当たらない。
医学部配置の地域差の原因は、戊辰の役にまで遡るという主張はその通りかもしれないが、その処方箋が医学部新設でいいのかという議論は全くない。コストは誰が負担する?東北地方ではすでに各医学部の定員の合計は医学部一つ分以上増えている。言い方は悪いが団塊の世代が死に絶えて医療需要が変わったらどうする?医学部新設というポジショントークしかできないと言われても仕方がないと思う。
著者は大学が大好きなようである。そもそも医師不足で問題提起しておいて、最後は大学教育(東大)が心配という展開は、「とりあえず言いたいことを言ってます」という印象で、「話者の誠実性」に大いに疑問を抱かせる。
2015年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
医師不足の真実とセンセーショナルなタイトルですが、データや歴史などに触れて、なんで足りてないか、説明している良書。
まぁ、売るためとはいえ、もっと落ち着いた内容にして、医療関係者や患者家族なんかにも読んでもらった方がいい気がしますので、タイトルで☆‐1です。
医療関係で仕事をする人であれば、一読を強くお勧めできる良書です。
まぁ、売るためとはいえ、もっと落ち着いた内容にして、医療関係者や患者家族なんかにも読んでもらった方がいい気がしますので、タイトルで☆‐1です。
医療関係で仕事をする人であれば、一読を強くお勧めできる良書です。
2015年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人口あたり医師数をマップにすると、関東東北が特に医師不足であり、中国四国九州はむしろ恵まれていることがわかる。直接的理由は、医学部の偏在によるものである。著者はこれを「戊辰戦争の後遺症」と考えている。
その真偽はともかく、よくわからないのは、進学時にも、卒業後も、医学部志願者あるいは医師が、ほとんど移動しないことである。関東地方の高校生は、圧倒的に関東地方の医学部を志向するため、激戦になり、むやみに難易度が高くなったり、学費が高い私大に進学せざるをえなくなる。また、医師数が相対的に多い地域は、賃金も低い。
医学部志願者が、東西に移動しない理由がわからない。学生は自宅通学に固執しているわけではなく、ただ、遠くに進学したくないだけらしいのである。
医療僻地に医師が移動しない理由もはっきりしない。賃金が低いといっても、贅沢を言わなければ暮らせるので、わざわざ賃金につられて移動する必要がないからなのかもしれない。
結局、「なぜ移動しないか」をきちんと調査しないと、医師の地域格差を是正することはできないと思う。著者は東北地方に医学部を増設する計画に参加しているので、「医師の移動度をあげる」対策は考えていないようである。
その真偽はともかく、よくわからないのは、進学時にも、卒業後も、医学部志願者あるいは医師が、ほとんど移動しないことである。関東地方の高校生は、圧倒的に関東地方の医学部を志向するため、激戦になり、むやみに難易度が高くなったり、学費が高い私大に進学せざるをえなくなる。また、医師数が相対的に多い地域は、賃金も低い。
医学部志願者が、東西に移動しない理由がわからない。学生は自宅通学に固執しているわけではなく、ただ、遠くに進学したくないだけらしいのである。
医療僻地に医師が移動しない理由もはっきりしない。賃金が低いといっても、贅沢を言わなければ暮らせるので、わざわざ賃金につられて移動する必要がないからなのかもしれない。
結局、「なぜ移動しないか」をきちんと調査しないと、医師の地域格差を是正することはできないと思う。著者は東北地方に医学部を増設する計画に参加しているので、「医師の移動度をあげる」対策は考えていないようである。