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教室内(スクール)カースト (光文社新書 616) 新書 – 2012/12/14

3.9 5つ星のうち3.9 128個の評価

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商品の説明

出版社からのコメント

◆「なぜ、あのグループは“上"で、
このグループは“下"なのか……」

生徒たちの生の声、先生の本音……気鋭の教育社会学者が、
教室を支配する「地位の差」に肉迫!

「なぜ、あのグループは教室を牛耳っていて、
このグループには“はしゃぐ権利"すら与えられていないのか……」。
「スクールカースト」とは、主に中学・高校のクラス内で発生する
ヒエラルキーのことで、小学校からその萌芽は見られる。
同学年の子どもたちが、集団の中で、お互いがお互いを値踏みし、
ランク付けしていることは、以前から指摘されており、
いじめや不登校の原因となるとも言われてきた。
ステイタスの決定要因としては、人気やモテ度、運動神経などがあり、
上位から、「1軍・2軍・3軍」「イケメン・フツメン・キモメン」などと
呼ばれるグループに分断され、グループ間交流はほぼ行なわれなくなる。
スクールカーストは、いじめの温床となるだけでなく、どんな生徒にとっても、
クラス内での居心地の悪さや、学校で自己を発揮するのを阻害する要因となる。
本書では、これまでのいじめ研究を参照しながら、
新たに学生や教師へのインタビュー調査を実施。
教室の実態や生徒・教師の本音を生々しく聞き出している。
生徒には「権力」の構造として映るランク付けが、
教師にとっては別の様相に見えていることも明らかに……。
また、中学生への大規模アンケート調査結果もふまえながら、
今後の日本の学校教育のあり方に示唆を与える。
解説・本田由紀。

【目次】
はじめに
第1章 「スクールカースト」とは何か?
第2章 なぜ今、「スクールカースト」なのか?
第3章 「スクールカースト」の世界
第4章 「スクールカースト」の戦略
第5章 教師にとっての「スクールカースト」
第6章 まとめと、これからのこと
あとがき
解説/本田由紀

【著者プロフィール】

鈴木翔(すずきしょう)
1984年、秋田県生まれ。群馬大学教育学部卒業。
現在、東京大学大学院教育学研究科博士課程。
東京大学社会科学研究所学術支援専門職員。専門は教育社会学。
主な研究テーマは中高生の交友関係。主著に「恋人の有無が中学生の意識に与える影響」
(共著、『東京大学大学院教育学研究科紀要』第51巻)がある。

本田由紀(ほんだゆき)
1964年、徳島県生まれ、香川県育ち。社会学者。
東京大学大学院教育学研究科教授。
著書に『若者と仕事』(東京大学出版会)、
『多元化する「能力」と日本社会』(NTT出版、第6回大佛次郎論壇賞奨励賞受賞)、
『「ニート」って言うな! 』『希望難民ご一行様』(ともに共著、光文社新書)、
『教育の職業的意義』(ちくま新書)など多数。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 光文社 (2012/12/14)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2012/12/14
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 308ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4334037194
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4334037192
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.8 x 1.3 x 17.2 cm
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 128個の評価

著者について

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本田 由紀
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年10月30日に日本でレビュー済み
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スクールカーストという、あまり語りにくいが重要な課題である事柄について実際に生徒・先生の思いを聞くことで、その実態が明らかにされた。この本を読む前と後では見方が変わる。新しい目を手に入れられる一冊だと思います。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年8月15日に日本でレビュー済み
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いじめではなくスクールカーストを考察した文献。評論の割に記事のような文章で書かれているため、誰にでも分かりやすく理解できる。学校ほど複雑な交友関係はなく、見えない格差(スクールカースト)が存在し、生徒が序列階級に見合う生活を強いられている。同じ時間を過ごす中で生じる理不尽な格差社会をどのように生きていくのか、生徒または教師みんなに問いかける一冊。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年4月30日に日本でレビュー済み
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現役大学生と教師へのインタビューをメインに構成されているので、読みやすい。大学生の言っている事は私の学生時代、私の子供達の学生時代にも当てはまることが多く、「あるある」とうなずく事も多かった。(小学校と中学校では違う、クラスの違ういじめられている子達が休み時間廊下に集まっていたなど)、という事は、古今東西形は多少変われどスクールカーストというのは、人間という〝動物〟の習性なのかも知れない。しかし、出てくる教師たちがひどすぎる。嫌悪感さえ抱いた。まず言葉遣いが汚い。スクールカーストの存在を把握しているどころか、それを利用して、煽っているような表現が多く見られ、本当にこの教師たちが学級運営を担っているかと思うと、日本の教育は終わってるなぁと思った。昔、東京の中野富士見中学校で、先生まで加担した葬式ごっこで、男子中学生が自殺した事件を思い出した。この教師たちの言い分としては、カースト上位の子達は、自分たちの意見をはっきり主張できる=コミュニケーション能力が高い=人間としての能力が高い=社会で通用する、カースト下位の子達は、主張しないので、何を考えているか伝わらない=人間としての能力低い=社会に出てやっていけるか心配(笑)と、決めつけに終始している。最近のアメリカの研究ではあるが、中学時代イケてたいわゆるカースト上位の子達は、10年間追跡調査した結果、落ちぶれている確率が、イケてなかった子より何倍も高かったそうだ。なぜかというと、上位の子達が言ったくだらない事を下位の子達が〝ウケて〟やらないと、後々面倒だから、むりやりウケたふりをしているだけなのに、大人になっても、それを続けるから、周りに引かれてしまうからだそうだ。また、最近の大学生の就活はコミュニケーション能力ばかり重視して、ロクな奴が入社してこないので、履修履歴面接(大学で学んだ事を中心に質問する面接)にシフトしているそうだ。ここに出てくる教師たちは、10年後ぜひ同窓会でスクールカースト上位だった〝成功しているであろう〟生徒たちに再会して、結果を確かめていただきたい。
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年3月26日に日本でレビュー済み
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 「学校へ行かない」選択を受け入れた保護者です。
この本を読んで娘が今まで戦ってきた見えない物の正体が解ってきました。
いじめ?と言い切れない教室の居場所の無さ。心を病んでしまうほどの辛さ。

 鈴木先生を知るきっかけは、地方紙の「いじめ」の特集でした。
「いじめ」かどうかばかりをきにしていたら、当たり前のことも見えなくなってしまう。
その通りだと、思った。
今まで、そのように、言ってくれる人はいなかった。 

 娘が学校に違和感を覚えたのは小学3年の頃です。それまでは授業中もよく発言する積極的な子供でした。クラスでは中心的ではありませんが休み時間も友達と体育館で遊ぶ普通の子供でした。だだ、忘れ物の常習でした。
3年時の担任はそんな娘にクドクドと叱る先生でした。教室内のたくさんの児童の前で怒鳴ることもあったようです。それまで、自信に満ちていたはずの娘はその年の自己評価はとても低くなりました。叱られまいと、必死でした。おかしげな・不適切な行動もとるようなことも出てくるようになりました。それからです。クラスメイトからみくだされ始めたように思います。それでも友達はいました。
 その、担任の先生は6年生の時も受け持ってもらいました。やはり、度々叱られます。名前を呼ばれる時も「おい、〇〇」と投げやりな対応でした。もう、元気も友達もなくなりました。休み時間は読書をするしかありません。担任に相談したところ「読書が好きなお子さんかと思ってました。」と言われました。3年生の時も担任しているはずなのに娘のことを何も解っておらず、悲しい気持ちになりました。冬休み明けから朝、起きられなくなりました。毎朝、「なぜ、学校へ行かなくてはいけないのか」と言うようになりました。私は、一般的な答えしか返す事ができませんでした。
 中学は心機一転と思いましたが、もう、人間不信にもなっていたように思います。大半が同じ小学校からの持ち上がりなので新しい友達ができても、おかしげなうわさが広がりクスクスと笑われたり、グループ決めの際はお友達に度々、上手にお断りをされるようになってしまいました。異物が自然に排除される気持ちでした。
 修学旅行も辛かったようで、「今後、学校へは行きません。」と言い出しました。
娘はフリースクールを選びました。
 その選択は間違っていなかったと思います。娘はかつての明るさを取り戻しました。

 いじめは無くならないと言い切ってしまうといじめを肯定してしまう気持ちになってしまう。問題は、学校での存在感と居場所。
どんな個性でも尊重しあえる世の中。学校で教えていかなくてはならないのは、勉強より先に気持ち良く教室で勉強できる環境なのではないかとおもいました。それが社会全体につながるとおもいます。

 スクールカーストを研究してくださりありがとうございました。
この仕組みが更に解明されることを期待しています。
33人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年2月7日に日本でレビュー済み
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学校の教室という閉鎖的な空間における権力関係について論じた作品。主に中学生へのアンケート調査と大学生、教師へのインタビューを参照して考察する。修士論文がもとになっているとのことだが、非常に読みやすい(おそらく中高生も読めるように加筆修正したのでしょう)。

以下に本書の内容を超簡単にまとめる。

・教室内における生徒の人間関係に権力関係が認められる。
・この権力関係は絶対的であり、地位の低い者が地位の高い者に逆らうことは非常に稀である。
・この権力関係における地位の高低(スクールカースト)は主にコミュ力によって規定されている感がある。
( 例えば、容赦がよくても自己主張できない生徒は地位が高くないetc.)
・地位の高低はクラス替えを通じても固定化される傾向が強い。
・生徒はそれぞれの地位に応じた役割(キャラ)を演じており、例え地位の高い生徒でもその役割が重荷になることもある。
・教師は、教室内をマネージするためにスクールカーストを黙認しているどころか、積極的に肯定・利用してさえいる。

私は現在23歳の男子であるが、中高時代を思い返してみると、この本に書かれているような権力関係が教室内を支配していたことに気づかされる。
野球部・サッカー部がクラスの中心で、中心的生徒は声も大きく自分の意見を通す。彼らは一見先生に反抗的であるように見える一方、いざとなれば先生とのコミュニケーションを円滑に行う。先生もなんだかんだ言って彼らのことを信頼している等々。

教室内で生徒間に権力関係が認められること自体は特段否定すべきことだとは思わないが、問題はその権力関係が固定化されることで、相対的に地位の低い生徒が自己否定感情を植え付けられてしまう可能性を多分に秘めていることだろう。
また、この問題は内藤朝雄氏のいう「コミュニケーション操作系のいじめ」とも地続きの関係にあるにではないだろうかとも感じる。

学校生活が全生活の大部分を占める(学校生活がすべてである)中高生にとって、そこで受けるダメージは場合によっては後々の人生に大きな影響を与えかねない。
そこで著者は、スクールカーストから逃れようともがいている中高生に対して、学校生活に縛られず塾やバイト等の学校以外で形成されたコミュニティに属することや、学校生活は人生において僅かな時間に過ぎないことを頭に入れること、場合によっては学生に行かないという選択肢もあること等をアドバイスしている。

しかし、著者のアドバイスは現実的で実効性がある一方で、どれもスクールカースト問題の根源的な解決につながらないように思える(著者自身、直近の対処法に重きを置いていると明言している)。

私見では、スクールカースト問題は閉鎖的な関係に起因しているように見受けられる。狭い教室内において1年間続く閉鎖的な人間関係が生み出す権力関係は、固定的かつ絶対的なものに陥る傾向にあろう。
また、先にも述べたように、関係性が固定的である点にスクールカーストの問題が認められるとすると、この問題の根本的解決には、教室の解放(クラス制度の廃止及びカリキュラム制度の開始)及び学校の解放(学区の解消及び転校障壁の撤廃)が効果的ではないかと思われる。
35人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年8月4日に日本でレビュー済み
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自分の中で、いつかは区切りをつけねば、向き合わねば、と考えていた問題を、真正面から扱ってくれてありがとうございました。
わたしが今まで苦しんでいたことの正体がわかりました。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年7月7日に日本でレビュー済み
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世の中、この本に登場するような最低な教師ばかりではないと思うけど
もしもこんな教師が自分の担任だったらと思うとゾッとする。
スクールカーストの存在は必要である…それが、生徒たちの為だって?
ただ自分たちが都合よく利用する為のキレイゴトなんじゃないの??
こんな本、正直読むだけ時間とお金のムダだと思った。
29人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年3月14日に日本でレビュー済み
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中学生の息子が不登校になった。「いじめ」が原因ではないという。ではなぜ学校がそんなに苦痛なのか、理解できなかった。

「どんな学校にもスクールカーストが必ずある」息子は口癖のように言う。スクールカーストとは何ぞや?と思い、本書を手にした。

「スクールカースト」という言葉は新しいけれど、このような構造は30年前、自分の中学生時代にもあった。本書に照らし合わせると、かつての自分は「カーストの低い」生徒だった。しかし、さほど学校が苦痛ではなかったのは「カースト」を意識していなかったからであろう。それを敏感に感じ取ってしまう繊細な子供にとっては、たとえ「いじめ」られているわけではなくても、学校が苦痛な場所となることは想像しやすい。

たしかに、本書のインタビュー事例数は少ないが、生徒の回答は生々しく、スクールカーストを理解するのに役立っている。とくに中学生の「カースト」は自分の努力で変えることはできない、得体の知れない逆らいようのないものであることがよくわかる。

しかし、若い教師4人の回答は偏りがあり、納得できるものではない。あとがきによると、協力してくれる教師が少なかったためこのような結果になってしまったようだが、ごく一部の、人生経験の浅い教師の偏った意見が、教師代表の意見であるかのような錯覚を与えてしまうのは残念だ。教師から見た「スクールカースト」という着眼点はよいので、もっと多くの教師からの聞き取りを行い、深く探求していただいたら、興味深いものになると思う。

また、中学生時代のカーストの高低と大人になってからの社会的地位や年収などとの関連にまで研究が及ぶと、更に面白いものになると思われる。

いずれにせよ、「スクールカースト」の研究はまだ始まったばかりである。更なる研究が進み、ひいては不登校生徒数の減少に寄与できればすばらしいことだと思い、今後に期待する。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート