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ハラスメントは連鎖する 「しつけ」「教育」という呪縛 (光文社新書 299) 新書 – 2007/4/17
- 本の長さ331ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2007/4/17
- ISBN-104334033997
- ISBN-13978-4334033996
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2007/4/17)
- 発売日 : 2007/4/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 331ページ
- ISBN-10 : 4334033997
- ISBN-13 : 978-4334033996
- Amazon 売れ筋ランキング: - 117,168位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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東京工業大学環境・社会理工学院准教授。
東京都出身。東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻および法政大学大学院経営学研究科経営学専攻修了。博士(学術)および博士(経営学)。学術振興会特別研究員、東京大学東洋文化研究所特任研究員、NTTドコモモバイル社会研究所副主任研究員、静岡大学学術院工学領域准教授等を経て2024年より現職。力学系理論、複雑系科学、脱植民地化の研究を経て、現在は市場創造としてのソーシャルイノベーションおよび、その前提となるデジタル技術の利用やブランディング等の経営学的対象を、サイバネティクスを中心とした学際的な観点から研究している。数理科学者として国際学会での受賞歴、経営学者として複数学会での受賞歴あり。
著書・論文に『消費者によるイノベーション』(千倉書房、2022年)、『1からのデジタル・マーケティング』(共著、碩学舎、2019年)、『災害に強い情報社会』(共著、NTT出版、2013年)、『紛争解決暴力と非暴力』(共著、ミネルヴァ書房、2010年)、「自然言語処理技術を用いたクラウドソーシングアイデアの有望性予測」(共著、2021年)、「ハラスメントの理論」(2009年)など。
(最終更新日:2024年4月17日)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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自分の心にモヤモヤしたものがあり、新しいことに手を出したり、スカッとするようなことをやってみたとしても消えない。
本著ではそれを鉛色の気分、鉛色の空と表現していますが、このモヤモヤを生み出す元凶を見つける事がどれだけ大切であるか、どれだけ自分の生活に悪影響を与えているかがわかります。
元凶を発見し、見つめる事で、少なくとも自分がなぜ苦しんでいるかがわかるので対処ができるようになります。なぜこんなヤベー本が増版しない‥?やっぱりみんな知名度高い人の本に寄っちゃうんかなあ。
20項におよぶ「東大話法規則一覧」の原型がここに出ていて、彼がハラスメントの問題に長く取り組んでいたことを知りました。
「暴力(ハラスメント)は他人より、家族や身近な人から振舞われることが多い」ということを書かれていて、「そういえばそうだ」と気づかされました。
理解を助ける様々な事例は少し極端な状況から持ってきているようにも見えますが,読者の知らない過酷な現実がある場合もあるでしょう.様々な歴史的な事例の引用も説得力がありますし,私は著者の言わんとしている事を効果的にサポートしていると思います.また現実にハラスメント構造に直面したときにも非常に大切な視点を読者に提供してくれると思います.様々な職場,教育機関を含めて人の教育に関わる人,これから子育てをする人,子育て中の人にもお勧めです.
昨今の職場で展開される外部規範(ハラスメント, 安全管理,法律尊守など)の導入が著者の展開するメカニズムにより,新たに様々なハラスメント構造を作り出していることは,私の体験とも非常によく一致しています.外部規範を講習でこねくり回すより,むしろ,この本を読んでもらって,自己研鑽してもらったほうがよほど効果的でしょう.
新本が手に入らなくなっていることに一抹の不安をおぼえます.自分の魂の声を大事に,できることなら人の魂の声も尊重しつつ,豊かに学びながら自律的に生きて行きたいものです.
本書はコミュニケーションにおけるハラスメントから始まり、植民地主義、非暴力詩的抵抗、そしてドラッカーの全体主義との戦いまで一貫した立場で自分自身として作者が立ち向かっていっている姿に共鳴する。
世界は救うのは天使たちなのだ。
ことに良いコミュニケーションと、片方がハラッサー(ハラスメントをする人)だったときのコミュニケーションの対比が図解入りでなされていて、このあたりは国語指導に使えると思います。
この本自体はハラッサー(ハラスメントを行う人)とハラッシー(ハラスメントを受ける人)、ハラッシーハラッサー(ハラスメントを受けて伝播させる人)などの話が具体例やモデルを使って説明されたものです。*私は*いじめや虐待、AC(アダルトチルドレン)の話などが生々しく出てくるので、全体を子供に読ませるのは躊躇すると思います。
家庭や学校・会社・地域などで、ハラスメントの被害者(ハラッシー)または加害者(ハラッサー)の経験が全くない人はほとんどないだろう。また、ハラスメントの被害者が加害者に転ずる(ハラッシーハラッサー)光景もよく見聞きする。本書の著者は、自らのハラスメント経験をカミングアウトし、長年かかってのそれからの脱却経験を通じて、本書の理論やモデルに到達したことを述べている。評者も自らの経験を省みて、本書の記述に共感し、あるいは恐怖を覚える。さらに、本書は、孔子、ガンジー、ドラッカーなど、古今の賢人たちの開発した「開かれた知」のプロセスを実践することで、ハラスメントの呪縛からの脱却が可能かもしれない、という希望に導いていく。
停滞した経済、漂流する政治、逼塞した学校や会社など、日本社会はうっとうしいことが多い。本書はそのうっとうしさの正体のかなりの部分が蔓延しているハラスメントにあることを自覚することで、打破するためのヒントを提供している。すっきりした気分で青空を眺めたい人にお奨めしたい本である。
私自身が紛れもなく「ハラッシーハラッサー(ハラスメントをする人の外的規範を用いて周りの人に無節操にハラスメントをしかける状態)」だと感じる。「二枚舌(目の前に誰がいるかによって人格が変わってしまう状態)」も重なっていると気づいた時が、一番の衝撃であった。あまりに的を射られるので厳しく苦しいが、読みすすむにつれて学習回路と勇気が整っていくのが感じられた。
読了後、2ヶ月がたつ。ハラスメント的なものに接触すると、今も強い拒絶反応があり、内蔵が丸出しになっているような心もとなさである。しかし一方で再生の予感も大いにあり、じっくり考えるきっかけをつくってくれた本書に感謝している。
ハラスメントから脱却するためにはエンターテインメントが重要、と著者たちは強調するが、この本自体が極めて高いエンターテインメント性を保っている。
自由放任でやったほうがいいことをきちんと理解させてくれる良書です。
問題は子供だけでなく経済や政治の問題にも論じてあり、なかなか
難しいですが、自由放任こそが大切なのなどということを理解させて
くれました!