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文部科学省 - 「三流官庁」の知られざる素顔 (中公新書ラクレ 476) 新書 – 2013/11/8

3.6 5つ星のうち3.6 31個の評価

歪められた像を正し
現場の全貌を明かす
“ミスター文部省"の教育行政・解体新書

「脱ゆとり」「英語教育」等と騒がれるたびバッシングされる文部科学省は、“三流官庁"とされてきた。
本当のところ、どんな組織で、何をめざしているのか?
また日教組、PTA、教育委員会、文教族等との関係は?
“ミスター文部省"が体験をもとに、教育行政の知られざる世界を解明する。

目次

第一部 「三流官庁」の真相
1章 日教組、臨教審……――歴史をさかのぼる
2章 小・中・高・大との「距離」
3章 教育委員会との力関係
4章 他省庁との協調・対立
5章 PTA、メディア、そして国民との関係

第二部 政治の激動の中で
6章 大臣と「御殿女中」
7章 文教族支配の盛衰
8章 政権交代と文科省

第三部 官僚たちの知られざる素顔
9章「マルブン一家」の“家風"
10章 キャリアとノンキャリア
11章 天下り今昔
12章 科学技術庁との合併・舞台裏

第四部 これからの「教育再生」を考える
13章 審議会とは何か?
14章 教育改革と「虎ノ門シンクタンク」の役割

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (2013/11/8)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/11/8
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 286ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4121504763
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4121504760
  • カスタマーレビュー:
    3.6 5つ星のうち3.6 31個の評価

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寺脇 研
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2013年12月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
お堅いイメージのある文科省ですが、元文科相の官僚と言うことで、安心して読むことができます。内容がかなり細かく正確であると感じます。それだけ、読者への説得力があるということです。旧文部省時代からの長い歴史についても書かれてあり、近代日本の教育の歴史を俯瞰することができました。このような種類の本はいわゆる「暴露本」が多い中、この本は、まじめで、著者の誠実さが伝わってきました。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年6月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 加計学園問題を見て、文部科学省というのはどういう組織だろうと思って手に取った。
 感想だが、表題のようなキーワードで大体読めてしまう。権限がある部分は過干渉で、それ以外が「待ち」の文化で、外部からの干渉に慣れてないあるいは対応がうまくない理由が理解できた。
 著者は、ある意味、無邪気で無防備な人なんだと思う。例えば、旧文部省が「家族意識」が強いことを強調するが、それが様々な問題を生んできた源泉でないかと多くの人が思っていることに気づいていない。
 また、「文部省にとって幸いだったのは、博物館、美術館・・・、など関係機関が多数あったため、民間企業に再就職を求める必要が殆どなかったことである」(P.224)、とか「文部科学省キャリアの再就職先は、圧倒的に私立大学が多数をを占めている」(利害関係先では?)(p.226)、とか気になる内容が目白押しである。
 
 教育問題に関する自分の理解はこんなところである。
 初等・中等教育にはほとんど問題がない。今でも、地方から有能な人材が輩出されてくるのは、全国津々浦々の初中等教育が機能しているからだと思っている。「ゆとり教育」は誰もが認める間違いだと思うが、それが正されれば、それでいいと思う。
 一方、高等教育はあまりに問題が多い。国際的には全く通用しておらず、世界(あるいはアジア)ランキングでどんどん順位が下がっている。教員の問題なのか、開放性・国際性の問題なのか、社会人との連結性の問題なのか、とにかくここを何とかしなければならない。高専はうまくいっている印象だ。
 あと、私学助成は憲法第89条違反だと思っており、特に私立大学助成は画一化、文科省の過剰介入、天下りの温床となっており、やめるべきだと思っている。加計学園に限らず、公的支配に属さない大学の設置をなぜ、厳格に縛らなければならないのだろうか?
 そういえば、待機児童問題がこれだけ盛んなのに、「こども園」以外、幼稚園制度を使って文科省がアイデアを繰り出しているという話は聞いたことがない。そもそも専業主婦の存在を前提とした幼稚園制度を共働きが進む社会変化の中で、これからどうしたいのだろうか?

 書いてあることは、基本、繰り言である。大きな国策として決まる段階ではじっとしていて異を唱えることなく、事後的に問題が多い旨(大学と文科省の人事交流とか)滔々と述べているが、むしろ変化のきっかけとして、うまく自己改革につなげていけばよいのにと思わされる。
 あと、私の上のような問題意識に応えている記述はほとんどない。文科行政として何がうまく行って何がうまく行っていないと思っているののか、少し赤裸々に述べてほしかった、あるいは経緯や歴史もさることながら、今の時点で誰に向けて、あるいは何を解決するために行政をしているのかクリアにしてほしい部分はある。
 中教審の在り方について述べているが、矮小化された議論に感じるし、連続性の担保という視点で「国家教育委員会」を作っても効果は限定的だろう。 

 また、本書の著者は「ゆとり教育」導入の戦犯とよく指摘される寺脇氏である。文科省でも戦犯扱いでパージされているのかと思ったら、むしろシンパが多いようで、それが、トルコのクーデターのように省内に政権の意向に沿わない「ギュレン派」のような人たちが多くいることを意味するとすれば、組織は危ういのではないか。
 随所に感じられる「待ち」の意識もあまり好意的にとらえられない。家族意識の中で生じたなれ合いの文化が「待ち」を生み、自らの政策を国民あるいは政権に問うて実現し、外部の評価を勝ち取るという意欲を奪っているのではないかと感じざるを得ない。
 前川前次官の記者発表を見ても、まさにそういう印象である。染みついた組織文化としかいいようがないが、果たしてそれでいいのだろうか?
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年5月17日に日本でレビュー済み
 文部科学省がどういうところか、ということへの興味より、大失敗した「ゆとり教育」のスポークスマンでもあった寺脇氏が書いた本ということへの関心から、本書を手に取りました。

 まず最初に思うのは、このヒトはどこまでも能天気なんだなということ。例えば、文科省から各国立大学への職員派遣について、省と大学が一体となれる、いわば「家族」なのだから、こういう良い慣習は継続すべきと楽天的に説明しています。

 アホだなと。寺脇さん、人事を押し付けられる大学側の気持ちを考えたことはあるのでしょうか。また、その現実を見たことはあるのでしょうか。

 ゆとり教育にしても、その理念はいいのですが、今の(当時の)日本の学校や先生にそれが出来るかという現実の感覚がまるでなかったことから失敗したのですよね。ため息が出ます。

 多分、このヒトは一生このままなんでしょう。あ、言い忘れましたが、文科省の歴史や成り立ちについて触れた部分は飛ばし読みでよいと思います。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年12月21日に日本でレビュー済み
教育問題なら知らない人がいない「ミスター文部省」寺脇研氏が、歴史とともに古巣の組織文化、政治との関わり、そして今後の文教政策を論じている。三流官庁はいかにして政策官庁になったか。本人の回顧も交えて論じている。

日教組との対立、教科書問題など、戦後の文部省は「戦う官庁」という印象が強かった。しかし、著者は本書で組織文化について「家族的」と強調する。「マルブン一家」と自称していたとか。科技庁や外務省も持て余した「マキコ大臣」を守り切ったのは、「吏道に徹する」文科省精神があったからだと語る。無理な指示でも従い、「御殿女中」と揶揄されたそうだが、タカ派の多かった自民文教族に対してもそうだったようだ。ちなみに文教族は逐一指図するが、日教組対策で教育の現場の混乱を収拾してくれた。建設や農業のような利権がないこともあり、文教族は高い理想を持っていたともいう。

仕事の内容や人事についても書いている。都道府県教委、国立大学との人事交流のほか、俗にいう出世コースの人事についても触れている。意外にキャリアよりノンキャリの方を手厚く書いている。もともと文部ノンキャリは、本省採用組と大学採用組、大学採用の本省抜擢組と3種類いて、有能な本省ノンキャリは大学の部長や事務局長に転出した。これが国立大が独法化で分離され、ノンキャリ採用は本省に一本化されている。「本省組のやる気が減じるのではないか」という危惧が印象的だった。また、審議会について、事務方の経験から「自分たちより見識の高い人を操って『御用審議会』に出来る訳などない」と言い切る。

その上で、著者が中堅幹部だった80〜90年代、事業予算の執行機関から政策官庁への転換を求められてからは、アイデアを積極的に出すようになり、ガラパゴス官庁から脱皮した。他省庁との協力や戦争もあった。個人的に興味をひかれたのは「分数ができない大学生」の裏話。出版を仕掛けたのは、通産省だったという。国立大学に影響力を行使しようとして、文部省の政策に批判的な学者に研究費を出し「学力低下問題」をクローズアップし、文部省は信用出来ないとキャンペーンを張らせたとか。役所って「社会問題」も作るのかと苦笑してしまった。

戦前、内務省の植民地官庁だったために「文部省=三流」のイメージが霞ヶ関に定着していたそうだ。気位の高い外務省はマキコと、厚労省は長妻昭と激しくバトルしたが、文科省の組織はそうではない。霞ヶ関と言ってもその文化は一様ではないということを知った。本書は読み物としての面白いが、文部省の組織を追うことで戦後の教育政策もある程度読めた。著者の視点は謙虚かつ手堅い。また、古巣には利きすぎてもいるが、気配りもあって安心して読むことができる。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年8月5日に日本でレビュー済み
本書は、1971年に旧文部省に入省し、以来31年間勤務を続けられた
著者が、文部科学省の歴史、背景、対立、施策などを、時代の変遷
とともにまとめた、タイトルが示す通り、文部科学省を知ることが
できる新書である。

本書の特長を二点挙げるとすれば、まず一点目として、扱われてい
る内容が多岐にわたっており、文部科学省を広く知ることができる
ということである。本書で書かれていることは、文科省の誕生の経緯、
当時のミッションから始まり、日教組との対立、その沈静化、生涯
学習の提唱とともに起こった学校と学習塾との関係変化、文科省と
小中高それぞれとの距離、実態のない文科省批判、他省庁と文科省
との関係、政治との関係、政権交代の影響、キャリアとノンキャリ
アの関係、文教族、天下り等々、実に話題が幅広く、14の章に分け
られ扱われている。文科省を包括的に知るのにとても有用な本とい
える。

そしてもう一点は、ご自身の経験や内部の視点を組み込んで書かれ
ていることである。著者ご自身の採用試験に始まり、これまでどの
ような役職からどのような仕事をしてきたのかというご経験を踏まえ、
またその時々の社会情勢にふれながら、まとめられており、外から
は知りえない教育の「お役所」の様子が分かるのが嬉しい。

こういった省庁というのは、マスコミの情報から得るものが多く、
しかしそれはしばしばバイアスがかかっていることもある。こうい
った内部からの本が出ることで、その実態をより広く、客観的に
知ることができるのも有難い。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文部科学省のキャリア出身の方の本であり、やや主観的な部分も多いが、非常にバランスの取れた本だと思う。大変読みやすく、文部科学省理解の入門編としてはぴったり。
もう少し財務省や経産省やといった他省庁とのやり取りに関する部分にページを割いて欲しかった。
2013年11月19日に日本でレビュー済み
 かつて「ミスター文部省」と呼ばれた元官僚の寺脇研氏が文部科学省の素顔を紹介している。
 まず,明治以来の文部省の歴史を紐解き,事務官庁から政策官庁への脱皮を図ってきた経緯を紹介し,各種学校,教育委員会,PTA,他省庁等との関係に言及している。
 また,文教族議員との関係や政権交代が文部行政にもたらした変化についても触れ,文部科学省で働く官僚の生態について興味深い洞察を記載しており,科学技術庁との合併の裏話も明かしている。
 そして最後に,長期政権が予想される第二次安倍政権における教育再生論議について,拙速を避けてじっくりと腰を据えて議論するよう警鐘を鳴らしている。
 私たち国民にとって馴染み深いはずの文部科学省,意外と知られていないその実態を知るのに非常に有益な書である。
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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