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自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80 (ブルーバックス) 新書 – 2016/1/21
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脳にそなわった「勘違い」する思考回路──「認知バイアス」の不思議な世界をクイズ形式で体感。
たとえば買い物で、得だと思って選んだものが、よく考えればそうでなかったことはありませんか。こうした判断ミスをもたらす思考のクセはたくさんあり、「認知バイアス」と呼ばれます。認知バイアスは、無意識のうちに勘違い、判断ミスを引き起こす、いわば思考の錯覚。その不思議な世界を気鋭の脳研究者がひもときます。身近な人間関係に役立つだけでなく、実際に、商品開発やマーケティングにも応用されている認知バイアス。その古典例から最新例までクイズ形式で実感することで、自分の持つ思考のクセだけでなく、他人のココロの動きまで分かります。
〈本書は、単行本『自分では気づかない、ココロの盲点』(2013年12月、朝日出版社刊)をもとに全面改稿、内容を3倍に増やし(30項目→80項目+付録)、新書化したものです〉
- 本の長さ352ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2016/1/21
- 寸法11.3 x 1.5 x 17.3 cm
- ISBN-104062579537
- ISBN-13978-4062579537
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商品の説明
著者について
1970年、静岡県藤枝市生まれ。薬学博士。現在、東京大学薬学部教授。脳研究者。海馬の研究を通じ、脳の健康や老化について探求をつづける。日本薬理学会学術奨励賞、日本神経科学学会奨励賞、日本薬学会奨励賞、文部科学大臣表彰(若手科学者賞)、日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞、塚原仲晃記念賞などを受賞。主な著書に『記憶力を強くする』『進化しすぎた脳』『単純な脳、複雑な「私」』(ともに講談社ブルーバックス)、『海馬』『脳はこんなに悩ましい』(ともに共著、新潮文庫)、『脳には妙なクセがある』(扶桑社)などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2016/1/21)
- 発売日 : 2016/1/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 352ページ
- ISBN-10 : 4062579537
- ISBN-13 : 978-4062579537
- 寸法 : 11.3 x 1.5 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 33,533位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 116位ブルーバックス
- - 1,266位実用・暮らし・スポーツ
- カスタマーレビュー:
著者について
─ 池谷裕二(いけがやゆうじ) 東京大学・薬学部・教授 ──
こんにちは、池谷です。脳の健康や発達、老化を探求する基礎研究を行いながら、脳に関する一般向けの本を書いています。
脳は知れば知るほど奥が深く、さらなる探究心がくすぐられます。研究現場は毎日がわくわくの連続です。この高揚感を自分だけにとどめておくのはもったいない ── 脳研究の最前線のトピックを、できるだけ噛み砕いて語ることで、「知の興奮」を皆様と共有したいと願っています。
初めて拙著を読まれる方は、高校生への講義シリーズ『進化しすぎた脳』『単純な脳、複雑な「私」』『夢を叶えるために脳はある』(講談社)の3冊を、まずはお手に取ってみてください。私の「脳観」を感じ取っていただけると思います。
『脳はこんなに悩ましい』(新潮社)、『脳はみんな病んでいる』(新潮社)、『ココロの盲点 完全版』(講談社)も個人的に大好きな本です。より手軽な本としては、『海馬』(新潮社)、『脳には妙なクセがある』(扶桑社)、『パパは脳研究者』(扶桑社)、『記憶力を強くする』(講談社)などもございます。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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本書では、その認知バイアスのなかで代表的な80通りを、具体例を挙げながら解説されています。読んでいて、自分の胸に手をてて「これ、自分のことよね」と幾つも思い当たる節がありました。この本をいつも手の届くところに置いて、事あるごとに、「今の自分、大丈夫?バイアスかかってない?」と自己点検するために、今後とも活用したいと思っています。
この本、とても奥が深いと思います。初心者でも理解できるように配慮されている一方で、項目ごと典拠となる学術論文まで掲載してあるから、本格的に勉強したい人が辞典のように活用できるんじゃないかと思います。とてもお勧めの一冊です。
いつでもスマホで検索・参照できるようKindle版を購入しました。
狙い通り、日常で遭遇する「あ!これ認知バイアスだ!なんて言うんだっけ・・・」
という時にさっと調べられます。
ネットで調べても見つかる認知バイアスももちろん多数ありますが、
この本の良いところは掲載されている数百に及ぶ認知バイアスの全て、
代表的な根拠となる「論文(ソース)」が示されているところです。
日常で遭遇するの自他の「ココロの盲点」をメタ認知できるようになり、
世界を観測する主観の次元が広がりました。
『はじめに』によると、本書は「認知バイアス」と呼ばれる脳のクセをドリル風に解説したもので、「認知バイアス」とは、脳が効率よく作動しようとして直観的に状況を読み解こうとした結果、想定外の前提が背後にある場合に、認識と事実にズレが生じることをいうのだそうだ。
率直にいって、本書の80の練習問題は、それが「認知バイアス」という脳のクセを解説するためのものだという前提で考えれば、おのずと大半の答えはわかってしまうので、正解しても、「やっぱり、そういう引っ掛けだったのか」という思いの方が強く、正解の満足感はあまり感じられない。したがって、本書の読みどころは、その答えが意味するところを明かした解説部分にあるのだが、それもあっさりとコンパクトにまとめているので、どうしても、読んでいて、読みがいよりも、物足りなさの方が勝ってしまうのだ。
『おわりに』を読むと、筆者は「前書が出版されたとき、この気軽で簡潔なスタイルについて、「物足りない」「肩透かし」という反応を一部の方からいただいたが、まさにその点こそが私の狙いで、この批判は褒め言葉だと解釈し、本書でも同じスタイルを踏襲した」、「前例のない入門書に仕上がったと自負している」と語っている。これを読んで、筆者は私のような反応もあることを承知のうえで、このスタイルに確信を持って書いてみえたのだということはよくわかったが、やはり、通勤通学時などのちょっとした空き時間の暇つぶしに読むのには最適な本だとは思えても、じっくりと腰を落ち着けて読む本としては物足りないと感じてしまう(巻末に、『認知バイアス用語集225』と『錯視用語集50』を追加しているが、それで本文の物足りなさが解消されるわけではないし、とても自力で読み込む根気も起こってこない。たとえ読み込んだとしても、頭には残らないと思う)。
読みやすいから気軽に読める
でも大事なことを突いてる
自分自身を疑うことを兼ね備えてないと危ういなって