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名訳と誤訳 (講談社現代新書 935) 新書 – 1989/2/1

4.0 5つ星のうち4.0 4個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (1989/2/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1989/2/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 204ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4061489356
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4061489356
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 4個の評価

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中村 保男
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上位レビュー、対象国: 日本

2020年10月13日に日本でレビュー済み
自分自身がしょっちゅう誤訳をやらかして、日本語能力も疑わしいのに、こんな本を書いていたとは呆れるのを通り越して笑わせる。そもそも逐語訳が多く、本当に内容を理解したうえで翻訳しているのか疑わしい。例えば、中村がほとんど独占的に翻訳してきたコリン・ウィルソンの『オカルト』では、p.126「五千億年近くもの進化のあとで、生の主な特性は残虐性だったのであり、雀蜂の幼虫が生きた毛虫を食べ、蛇が生きた蛙を食べたのである。」(ビッグバンですら136億年前とされているのに、それ以前からの生命進化とは? そもそも日本語の文章としてもおかしい)、同p.130「123回の第1テストから得られた数字を調べてみると、統計を上回る『当たり』が134回あった」(試行数より多い「当たり」とは?)といった具合である。ウィルソンが書物から得た知識だけで、ちゃんとした学問的訓練を積んでいないくせに、やたらと気取った長ったらしい文章を書く悪文家であることは差し置いても、明らかな誤謬に対して引用元を調べることも、訳注をつけることもせずに(つまり自ら疑問を持って思考せず、労を惜しんで、辞書片手に機械的に)訳すしか能のない身でありながらこんな本を書き、「翻訳家でござい」と胸を張られては、同業者はたまらないだろう。人の訳業を云々する以前に、よくよく自分の仕事を振り返ってみてはどうか(と思ったら物故者であった)。
2013年9月13日に日本でレビュー済み
 著者はコリン・ウィルソン『 アウトサイダー 』やJ・G・バラード『 結晶世界 』などの翻訳を手掛け、2008年に亡くなった翻訳家。
 著者曰く、名訳の条件とは、
「『美しくてしかも忠実な』翻訳なのであり、つい原文にひきずられて下手な直訳調の『糠ミソくさい』訳文を書いてしまいそうな自分をたえず監視して、気をゆるめることなく正しい原文理解の上に立った適語適所の再表現を心がけること」だ。

 そして「現代翻訳の白眉」とまで著者が褒め讃える名訳が、村上博基訳『
勇魚 』。
 著者が引くその翻訳文は、あたかも最初からこの小説が日本語で書かれたかのような錯覚に陥るほど美しく、ほれぼれします。村上博基訳の小説はこれまで一度も手に取ったことがありませんが、機会があればぜひ読んでみたいものです。

 後半は様々な誤訳の例を引き、完膚無きまで問題点を指摘していきます。
 ただし、洋楽CDに付されている翻訳を俎上に載せて、まるで親の仇を相手にするかのように叩きのめしていくくだりがあるのですが、敵の選び方としてはいかがなものか、と思わないでもありません。洋楽CDの翻訳など、そもそも質が悪いことは消費者の間では周知の事実でしょう。それともこの本が書かれた1989年当時は、洋楽CDの翻訳文をありがたがっている消費者が今よりも多かったのでしょうか。

 なお、この本には名訳のための技術論についてはほとんど記載がありません。
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