タイトルからスマートフォンの危険性を中心に説いた本かと思えば、実際の内容はネットの社会的な問題を説いた本。スマートフォン以外にパソコンとセキュリティの関係の記述がかなりある。また、パソコンの他にも、USBメモリやタブレット端末、さらには家庭ゴミの「ゴミ出し」も個人情報が漏洩するといった説明があるなど、スマートフォンを主題としたタイトルと実際の内容にかなりのズレがある。
書き込みやネットカンニングといった社会的問題や、子供たちと携帯電話の関係など、ネットを中心としたIT社会のセキュリティ上の問題を取り扱った本と受け取ればいいだろう。タイトルを常識的に受け取れば、外部からのスマートフォンの攻撃手法とその対策を主題とした本にしてほしいが、新書という特性と価格から、内容は期待外れだが3つ星とした。タイトル通りの内容のボリュームは少ないが、セキュリティ対策は取り上げられている。セキュリティ対策を実施しないでゲームや井戸端会議に熱中して四六時中、スマートフォンで遊んでいるユーザーは一読してほしい。
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