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岩波独和辞典 単行本 – 1991/4/1
小牧健夫
(著)
- 本の長さ1702ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1991/4/1
- ISBN-104000800094
- ISBN-13978-4000800099
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店; 増補版 (1991/4/1)
- 発売日 : 1991/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 1702ページ
- ISBN-10 : 4000800094
- ISBN-13 : 978-4000800099
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,047,064位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年2月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
辞書の批評ができるようなドイツ語力は持っていませんので印象だけ述べますが、あれこれ訳語を並べずに基本語義を簡潔に述べるという方針は好感が持てます。なまじ訳語例が多いと、かえって文脈の中での意味をつかもうとする手間を怠たりかねない事は英語を学ぶ時に感じましたので。古い辞書ですからドイツ語学習に常用するつもりはないのですが、歴史配列による辞書は貴重なので、古い文献を読む時に役立ってくれるだろうと期待しています。ただし語源という点では注意が要るのではないかと思います。この辞書が出てから以降にドイツ語研究も進んで、語源に関する見解も変わってきていると思いますから、この点は新しい辞書の方が信頼できると思います。実際、小学館の独和大辞典と引き比べてみると見解が異なる事がありましたから、私は新しい方をとることにしています。
2016年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
40年以上前、私が大学でドイツ語を選択したとき、薦められた辞書は「木村・相良」と「現代独和」
であった。岩波独和は存在すら知らなかった。1953年初版発行だから、「木村・相良」の最終版より
10年古く、推薦に値しなかったのだろう。その後1971年に増補版となったが、改訂版ではないので
記述内容はほぼ初版のままと思われる。当然のことながら、現在この辞書を第一辞書として使う人は
ほとんどいないだろう。ではなぜ購入したかというと、この辞書には他の辞書にはない大きな特色が
あるからである。それは「語源に関する情報が豊富なこと」と「語義が頻度順でなく、時代順(古い意
味ほど先に書いてある)こと」である。具体例をいくつか挙げてみる。
・glatt … engl. glad「喜びに輝く」に対応 ①色艶のよい ②ぴかぴかする、磨いた、凹凸のない、
滑らかな、平滑な、滑る, …
・klein … 原意glaenzend、rein;engl.cleanに対応 ①(古義)きれいな、美しい、貴重な
②(「小ぎれいな」の意から) 小さい …
・weinen … (achからaechzenを作ったようにweh!から作った語) ①泣く, …
・erfahren …(原意 durch Fahren erwerben) ①遭遇する、(…)の目に逢う:(苦痛などを)受ける
②経験・見聞する …
・verstehen … (原義) vor etw. stehen (um es genau zu erkennen) ①理解する、…
(少々補足するとverstehenの原義は「あるものを正確に認識するためにそのものの
前に立つ」ということになる。また、この辞書のver-の項目 に「[三つの異なる(但し同根の)
語が同じ形に融合したもの] 語源的にはvor、fuerと同語」とあるから、上の原義が略されて
vorstehen →verstehenで「理解する」という意味になったようだ。(間違っていたらゴメン))
上の四つの単語は、最近の辞書なら「滑らかな」「小さい」「泣く」「(他人の情報から)知る」が見出し
語のすぐ後に書かれているだろう。verstehenは勿論すぐに「理解する」である。
正直のところ、ドイツ語を学ぶのに語源や古義を知る必要は全然ないが、ドイツ語特有(?)の基礎
動詞に接頭辞が付いただけで意味がコロコロ変わるのを、記憶力が減退した人間が暗記するのは非常
に困難でもあり苦痛でもある。この辞書はこの困難さを少しだが緩和してくれるとともに、読むこと
をたのしませてくれる。古い辞書にしては珍しく、重要語は大見出しで、重要語義はゴシックで印刷
されているが、訳語の日本語が古めかしく使いづらいことは否めない。(重要語の1つにWanze(南京
虫)があったのには思わず笑ってしまった。)まさに化石のような辞書ではあるが、まだ生きた化石では
あると思う。
であった。岩波独和は存在すら知らなかった。1953年初版発行だから、「木村・相良」の最終版より
10年古く、推薦に値しなかったのだろう。その後1971年に増補版となったが、改訂版ではないので
記述内容はほぼ初版のままと思われる。当然のことながら、現在この辞書を第一辞書として使う人は
ほとんどいないだろう。ではなぜ購入したかというと、この辞書には他の辞書にはない大きな特色が
あるからである。それは「語源に関する情報が豊富なこと」と「語義が頻度順でなく、時代順(古い意
味ほど先に書いてある)こと」である。具体例をいくつか挙げてみる。
・glatt … engl. glad「喜びに輝く」に対応 ①色艶のよい ②ぴかぴかする、磨いた、凹凸のない、
滑らかな、平滑な、滑る, …
・klein … 原意glaenzend、rein;engl.cleanに対応 ①(古義)きれいな、美しい、貴重な
②(「小ぎれいな」の意から) 小さい …
・weinen … (achからaechzenを作ったようにweh!から作った語) ①泣く, …
・erfahren …(原意 durch Fahren erwerben) ①遭遇する、(…)の目に逢う:(苦痛などを)受ける
②経験・見聞する …
・verstehen … (原義) vor etw. stehen (um es genau zu erkennen) ①理解する、…
(少々補足するとverstehenの原義は「あるものを正確に認識するためにそのものの
前に立つ」ということになる。また、この辞書のver-の項目 に「[三つの異なる(但し同根の)
語が同じ形に融合したもの] 語源的にはvor、fuerと同語」とあるから、上の原義が略されて
vorstehen →verstehenで「理解する」という意味になったようだ。(間違っていたらゴメン))
上の四つの単語は、最近の辞書なら「滑らかな」「小さい」「泣く」「(他人の情報から)知る」が見出し
語のすぐ後に書かれているだろう。verstehenは勿論すぐに「理解する」である。
正直のところ、ドイツ語を学ぶのに語源や古義を知る必要は全然ないが、ドイツ語特有(?)の基礎
動詞に接頭辞が付いただけで意味がコロコロ変わるのを、記憶力が減退した人間が暗記するのは非常
に困難でもあり苦痛でもある。この辞書はこの困難さを少しだが緩和してくれるとともに、読むこと
をたのしませてくれる。古い辞書にしては珍しく、重要語は大見出しで、重要語義はゴシックで印刷
されているが、訳語の日本語が古めかしく使いづらいことは否めない。(重要語の1つにWanze(南京
虫)があったのには思わず笑ってしまった。)まさに化石のような辞書ではあるが、まだ生きた化石では
あると思う。