景観まちづくり最前線
自治体景観政策研究会, 大野 整 著
内容
目次
はしがき 第1章 景観まちづくりへの視点 (大野 整) 1 景観まちづくりのあゆみ 2 景観法をめぐる専門家の動き 3 景観法からのメッセージ 4 今後の景観まちづくりへの視点 第2章 景観まちづくりの実例 2・1 景観施策の実態 (大野 整) 景観計画の策定概況/景観計画の策定内容/景観地区の決定状況/景観計画の構成等の特徴 2・2 景観まちづくりの実例 (大野 整) 古都のあるまちの景観づくり 京都市 時を超え光り輝く京都の景観づくり (髙谷基彦) 景観の変容と政策の転換/総合的な政策パッケージとしての新景観政策/今後の課題と展望 京都市 京都市景観・まちづくりセンターの活動と展望 (寺本健三) 景観整備機構としての役割と機能/地域まちづくり活動の支援による景観まちづくり/ 景観資源としての京町家の保全・再生/京町家の保全・再生の今後の展望 鎌倉市 古都の緑地保全からまち並み形成への展開 (比留間 彰) 鎌倉の景観形成/景観計画の策定/景観地区の指定 大都市・政令市の景観づくり 横浜市 横浜の都市デザインと景観制度 (川手光太) これまでの景観形成の取り組みについて/新たな景観制度の構築について/ 新たな景観制度の運用と今後の課題について 大阪市 進化をめざした方針型の景観計画 (髙林一樹) 景観計画制定の背景/景観計画の策定に向けた取り組みと概要/今後の課題と取り組みの方向性 城下町・宿場町のあるまちの景観づくり 小田原市 図と地が調和した景観を目指して (吉田宏臣) 小田原市の景観形成の自主的な取り組み/ まちの調和に向けた実効性の高い制度づくりとその運用/ 「図」と「地」が調和する美しいまちなみづくりへ 松江市 開府400年の景観づくり (石倉正明) 松江市の概要/景観への取り組み/景観計画/景観計画とまちづくり 彦根市 城下町景観への果敢な挑戦 (深谷 覚) 条例による景観まちづくり/彦根固有の景観を大切にした景観計画の策定/ 住民による景観まちづくりに向けて 中津川市 中山道の街道景観を軸とした景観づくり (今井 亨) 馬籠との越県合併をきっかけに/豊かな自然と独自の歴史・文化が光る景観まちづくりの概要/ 運用開始、景観形成はこれからが本番 観光都市の景観づくり 熱海市 由緒ある温泉街の景観まちづくり施策(熱海市建設部まちづくり課建設計画室) これまでの景観に関する取り組み/景観計画を柱とした景観関連施策/今後の課題と展望 石垣市 豊かな自然環境と格調高い伝統文化とが調和した市民主体の風景づくり (玻座真保幸) 時代と共に変化する島の風景/景観施策の概要/風景計画が目指したもの/風景計画運用上の課題 住宅市街地を基調としたまちの景観づくり 各務原市 「公園都市」づくりをテーマに都市のアイデンティティ構築に取り組む (村瀬 誠) 景観行政の新興都市/景観法の活用/今後の課題と展望 秦野市 市民と目指す生活美観の創造 (秦野市都市部都市づくり課) 丹沢山塊に抱かれる水とみどりのまち/取り組みの経緯/ 景観まちづくり制度・現在の取り組み状況/今後に向けて 藤沢市 藤沢の景観まちづくり進化論 (飯田正典) 17年間の運用の成果と課題/景観法の活用方策/景観地区の概要 川口市 課題発見・改善型の景観施策 (矢作武信) はじめに/景観施策の概要/今後の課題と展望 農村集落や小さなまちの景観づくり 近江八幡市 文化的景観の保全を基本とした景観計画 (深尾甚一郎) 40年前に始まった市民による景観運動/文化政策としての景観施策/心の美意識を求めて 小布施町 うるおいのある美しいまちづくり(小布施町地域創生部門地域整備グループ) 景観まちづくりの経緯/まちづくりの第2ステージへ──新たな取り組み 一関市 絵図に描かれた農村風景の継承を世界に発する (髙橋弘恭) 中世の風景を未来への遺産へ/骨寺村荘園遺跡と農村景観の継承/協働の景観むらづくりへ 宇和島市 耕作者との協働による景観保全の第一歩 (廣瀬岳志) 名勝から文化的景観へ/住民と行政の気づきからはじまったしくみづくり/段畑保全から、村並みづくりへ 大江町 最上川舟運の文化が薫る景観づくり (櫻井洋志) 舟運文化から生まれ、受け継がれてきた街並み/ 誇れる大江の景観をみんなで創り、次代につなぐ景観計画/良好な景観の形成に向けた取り組み 景観地区制度を活用した景観づくり 江戸川区 親水公園を活かした景観まちづくり (上山 肇) 景観地区指定の経緯/水辺の景観まちづくり 尾道市 自然と歴史の中に培われた生活風景を守り、伝える景観地区 (大野 整・小田靖之) 従来の取り組みと、その限界/景観計画で定めた重点地区を景観地区に指定/今後の課題と展望 広域的な景観づくり 長野県 地域の自立性を尊重した景観育成を目指して (荒城功次) 意識の共有から地域の自立へ/地域住民と一体となった景観計画/今後の課題と展望 東京都 首都東京の積極的景観行政の展開 (竹内智子) 都市再生による景観の変化と自主条例の限界/ 美しい風格のある東京の再生をめざす景観計画/新たな取り組み 神奈川県 地域のことは地域で取り組む、かながわ方式の景観づくり (井上憲司) 県の景観計画を策定しない理由/県における公共施設、公共空間の景観整備事例/県の側面的支援 第3章 わがまちらしさを活かした景観計画のつくり方 本章のねらいと全体構成 (原田 麻) 3・1 わがまちの景観はどうあるべきか (大野 整) 景観まちづくりの背景・動機/景観基本計画と景観計画/景観を捉える/景観を身近に感じるために 3・2 何をしたいのか、するべきか (佐野雄二) 法の柔軟さを活かして/共感できる目標を立てる/計画の対象範囲を見定める/ 計画策定後のことも計画に組み込む/方針を活かして「わがまちらしさ」を出そう 3・3 景観計画で何ができるか 1 ルールと手続き・その1:景観法を活かした景観誘導 (原田 麻) 2 ルールと手続き・その2:事前協議の効用 (小浦久子) 3 色彩基準の策定と運用 (田邉 学) 4 公共空間をよくする方法 (大野 整) 5 地域らしさや資源を守り活かす方法 (大野 整) 3・4 発展的な流れをどのようにつくるか (原田 麻) 発展的景観まちづくりのために/市民との協働/事業者との協働/協働支援組織の形態/人を育てる 第4章 今後の景観まちづくりの進め方 質の高い景観まちづくりのために (窪田亜矢) 4・1 景観の基本的な感覚 (中島直人) 1 景観まちづくりの「景観」を考えることの重要性 2 景観に「風景」を取り込む感覚 3 景観を「地域」として捉える感覚 4・2 広域レベルの景観まちづくり (鈴木伸治) 1 さまざまなスケールの景観 2 都道府県レベルの取り組み 3 広域レベルの景観まちづくりの取り組み 4 広域な景観形成へ向けての課題 4・3 創造的協議 (關 佑也・窪田亜矢) 1 問題意識 2 「創造的協議」とは 3 創造的協議の実践 4 創造的協議の意義と要点 5 公開デザイン審査の可能性 6 米国都市に見られる公開デザイン審査 7 公開デザイン審査を行う意義 8 公開デザイン審査における各主体の役割と責任 9 創造的協議の実現に向けてのステップアップ 4・4 景観による総合化 (窪田亜矢) 1 景観の総合的な力が必要とされる背景 2 周辺との調和を達成するために 3 景観行政に反映すべき考え方 4 景観による総合化をより機能させるために 4・5 市民を巻き込む景観計画 (志村直愛) 1 景観づくりにおける市民協働の必要性 2 景観づくりプロセスにおける具体論さまざま 3 景観づくりは子育てのように… 巻末表1 景観計画の策定内容(行政区域全域型) 巻末表2 景観計画の策定内容(地区型) 著者略歴
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