著者紹介

内容

目次

まえがき PART Ⅰ　他人ゴトから自分ゴトへ 第1章　ブラックバイトと労働運動――「僕」と「彼」の交差点［仁平典宏］ 　「社会を変える」とか言っている奴が苦手だった 　労働組合？ なにそれおいしいの？ 　非正規雇用と「新しい労働組合」 　「ブラックバイト」で働く大学生 　半径3メートルから〈社会〉へ 　「ランチ880円」の思い出 　楽しんでよい 第2章　「権利主体」までの長い道のり――社会を変えるための実践に参加する前提条件［平塚眞樹］ 　ある失敗 　学生は大学の「権利主体」？ 　自分が権利主体だと思いますか？ 　なぜ行動を起こさないのか？ 　参加に向けたマイナスの学習経験 　シティズンシップ教育 　マイナスをプラスにする場 　行為する権利主体への条件と環境 　おわりに 第3章　一揆を通して社会運動を考える［田中優子］ 　はじめに 　大学と社会 　全共闘運動の背景 　社会運動の必要性 　おわりに PART Ⅱ　仲間を広げる、社会を動かす 第4章　社会を変えるためにソーシャルメディアを使う［藤代裕之］ 　誰もがジャーナリストになれる 　ソーシャルメディアで社会を変える 　情報伝達の構造を理解する 　行動につながる声の届け方 　リスクに備える 　メディアを立ち上げる――被災地での情報発信支援で行ったこと 第5章　社会を変えるためにマスメディアに働きかける［水島宏明］ 　「マスメディア」の事情 　「マスメディア」へアプローチする――記者の行動原理とは？ 　「社会問題」を発見・意味づけし、マスメディアで可視化させる 　社会を動かすメッセージをつくる 　活動家一丁あがり講座でやっていたこと 　しなやかな情報発信へ PART Ⅲ　社会問題に巻き込まれていく時 第6章　保育園民営化問題に直面して［島本美保子］ 　はじめに 　突然の父母会役員と民営化計画 　保育園とはどういう施設か 　保育園の民営化問題とは何か 　保育園民営化の背景 　保育園民営化問題で立ち上がる――学習をベースにした議論の大切さ 　広がっていく運動 　学習会とウェブサイト 　社会運動にマイペースはない 　自治労（全日本自治団体労働組合）との連携、署名陳情、パレード 　議会工作 　行政との話し合い、そして民営化延期へ 　民営化問題その後 　追記――司法に訴える場合 第7章　教員の不当解雇と裁判闘争――身近な人の異議申し立てを支える［荒井容子］ 　はじめに 　事件と裁判闘争の概要 　「解雇」処分の不当性 　訴訟の展開 　裁判に訴えたことの意味 　「裁判」の実態――そのものの問題 　マスコミの問題 　おわりに――問題を受けとめることの責任とその続け方について PART Ⅳ　世界とつながる 第8章　グローバル市民社会と私たち［吉村真子］ 　はじめに――国を超えて 　公正（Fair）であること 　ソーシャル・ビジネスとBOPビジネス 　グラミン銀行 　エシカル（Ethical）であること 　私たちのできること、やるべきこと 第9章　人類史の流れを変える――グローバル・ベーシック・インカムと歴史的不正義［岡野内正］ 　はじめに 　根本原因を考えよう 　グローバル・ベーシック・インカムとは？ 　歴史的不正義からの正義回復 　おわりに PART Ⅴ　社会を変えるには 第10章　【対談】対人関係構築能力、それが世界への回路だ［湯浅誠×田中優子］ 　調整の発見 　「寄合的」民主主義の力 　多様性という忘れ物 　ノウハウの伝え方 　自分でオーガナイズする意味 　知らせることと知ること 　捨てたことの痛み 　あとがき 　著者略歴