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サルは大西洋を渡った~奇跡的な航海が生んだ進化史~
アラン・デケイロス
著
柴田 裕之,
林 美佐子
翻訳
発行年月 |
2017年11月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
412p,56p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/生物学/生物学一般 |
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ISBN |
9784622086499 |
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商品コード |
1025924902 |
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NDC分類 |
462 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2017年12月3週 |
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書評掲載誌 |
日本経済新聞 2017/12/16 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1025924902 |
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著者紹介
アラン・デケイロス(著者):ネヴァダ大学生物学部門非常勤研究員。専門は進化生物学。サイエンス・ライター。
内容
「ありそうもない、稀有な、不可思議な、奇跡的な」ルーツこそが本物だった。植物や、翅のない昆虫、塩水に弱い両生類やサルなど、“海越えができない”はずの生きものたちが、大海原を渡って分布を広げた歴史が明らかになりつつある。地理的な障壁によって生物の分布域が分断されてきたとする「分断分布」偏重のパラダイムに、変革が起き始めていると著者は指摘する。新たに浮上してきたのは、動植物があちらの陸塊からこちらの陸塊へと奇跡の航海を遂げた、躍動感とサプライズに満ちた自然史である。歴史生物地理学の世界を覗き込めば、多彩な生きものたちの姿はもちろん、プレートテクトニクスや気候変動、化石記録に分子時計といった幅広い知見がひしめき合っている。個性豊かな研究者たちが、生物の来歴をめぐって激しく論争した経緯も、本書は臨場感たっぷりに映しとっている。 第III部では、読み進むにつれてますます「ありそうもない度合い」の高い海越えの事例が登場するので、その頂点までどうかお見逃しなく。それらはいずれも、著者が最後に語る「私たちの世界は、なぜ今このような姿をしているのか?」という大きな描像の大切なピースなのだ。