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面白くて刺激的な論文のためのリサーチ・クエスチョンの作り方と育て方~論文刊行ゲームを超えて~

マッツ アルヴェッソン, ヨルゲン サンドバーグ  著

佐藤 郁哉  翻訳
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日  数量 冊 
価格 \2,999(税込)         

発行年月 2023年06月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 8p,283p
大きさ 21cm
ジャンル 和書/総記/総記/百科事典・辞典・各種辞典・地図・年表・人名事典
ISBN 9784561267829
商品コード 1036368096
NDC分類 307
基本件名 社会科学-研究法
本の性格 学術書/実務向け
新刊案内掲載月 2023年08月3週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1036368096

著者紹介

マッツ アルヴェッソン(著者):マッツ・アルヴェッソン:
英国バース大学,スウェーデン・ルンド大学,豪州クイーンズランド大学各校の経営学教授。多岐にわたるテーマについて数多くの研究書を発表してきた。その中でも主な著作には次のようなものがある―Reflexive Methodology(Kaj Sköldberg との共著,Sage 2009,第2版),Understanding Organizational Culture(Sage 2012,第2版),Understanding Gender and Organizations(Yvonne Billing との共著,Sage 2009,第2版),Knowledge Work and Knowledge-Intensive Finns(Oxford University Press 2004),Changing Organizational Culture(Stefan Sveningsson との共著,Routledge 2015,第2版)など。
ヨルゲン サンドバーグ(著者):ヨルゲン サンドバーグ:
豪州クイーンズランド大学(UQ)ビジネススクール教授,UQ ビジネススクール内の学際的研究グループであるプラクティスとプロセス研究(Practice and Process Studies)の共同リーダー,英国ウォーリック・ビジネススクールの名誉教授,国際会議「哲学と組織研究(Philosophy and Organization Studies:PHILOS)」の共同創設者でもある。近著にアルヴェッソン教授との共著によるRe-Imagining the Research Process(Sage 2021)などがある。また,Academy of Management Review, Journal of Organizational Behavior, Organization Studies の編集委員をつとめている。
佐藤 郁哉(翻訳):佐藤 郁哉:
1955年、宮城県生まれ。77年、東京大学文学部卒業。84年、東北大学大学院博士課程中退。86年、シカゴ大学大学院修了(Ph.D.)。一橋大学大学院商学研究科教授、プリンストン大学客員研究員、オックスフォード大学客員研究員などを経て2016年より同志社大学教授。専門は経営組織論・社会調査方法論。

主な著作に、『暴走族のエスノグラフィー』(新曜社、国際交通安全学会賞)、Kamikaze Biker(University of Chicago Press)、『現代演劇のフィールドワーク』(東京大学出版会、日経・経済図書文化賞)、『組織エスノグラフィー』(共著。有斐閣、経営行動科学学会優秀研究賞)、『社会調査の考え方[上][下]』(東京大学出版会)、『50年目の「大学解体」20年後の大学再生』(共著。京都大学学術出版会)、『大学改革の迷走』(筑摩書房)、『はじめての経営学 ビジネス・リサーチ』(東洋経済新報社)、『経営学の危機―詐術・欺瞞・無意味な研究』(訳。白桃書房)など。

内容

著者は、「良いリサーチ・クエスチョンはそれに対する答えと同じくらいに価値があり、時には答えそれ自体よりも重要である」と言う。しかしながらこれまで、実践的なリサーチ・クエスチョンの作り方、また研究に取り組む中でそれをどのように練り上げていくのかについて、十分検討されてきたとは言い難い。

本書は、こんにちの社会科学では、ほとんどすべての領域において、膨大な量の研究が発表されているにもかかわらず、その多くは、その影響の及ぶ範囲という点で、かつてのように大きな成果をあげていないとする。このような状況は、研究者たちの同調的な傾向によって生まれてきたとして、「ギャップ・スポッティング」(先行研究の中に各種のギャップを見出し、その穴埋めをするというような意)が孕む問題を取り上げた上で、「問題化」という手法を提案する。そして、批判的思考を心がけ、型にはまらない独創的なリサーチ・クエスチョンを提起していくことの重要性を強調する。

より魅力的でインパクトがある研究が増えていくとともに、広い視野を持った有能な研究者が育っていくことを願い、本書は執筆された。この著者たちの研究は、昨年弊社が刊行し、日本でも大きな話題となった『経営学の危機』でも随所に言及されている。同様の問題意識を持つ本書は、研究者たちの大きな注目を集めると同時に、これからの研究に力を与えてくれるだろう。

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