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女たちのサバイバル作戦(文春新書 933)

上野 千鶴子  著

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価格 \880(税込)         

発行年月 2013年09月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 343p
大きさ 18cm
ジャンル 和書/社会科学/経済学/労働経済・人口
ISBN 9784166609338
商品コード 1013839814
NDC分類 366.38
基本件名 女性労働
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2013年10月4週
書評掲載誌 産経新聞 2013/09/28、朝日新聞 2013/10/13、読売新聞 2013/12/01
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1013839814

内容

働く女性は、以前より生きやすくなったでしょうか?
上野千鶴子さんの答えは「イエス&ノー」です。

バリキャリは、男性中心の職場のなかで体を壊したり家庭生活が破綻したりしがち。一般職は、社内でお局サマ扱いを受けて煮詰まる。ハケン社員は安いお給料のまま将来の保証もない。自由を手に職場進出を果たしたはずなのに、なぜなのか。それぞれ追いつめられた状況にあるのに、しかしなかなか手を取り合えない女性たち。誰の意図のもと、どのような経緯で女性たちがこのように“分断”されたのか。

そのひとつのキーワードが「ネオリベ改革」です。一般的にネオリベ政権とは小泉政権を指しますが、本書ではその傾向がすでに86年の雇用機会均等法からはじまっていたとします。女性というだけで、いっしょくたに差別されていたその昔。しかし、同法が、少数のエリート総合職と、マスの一般職に女性を分断したのです。その後の四半世紀のあいだに、雇均法が適用されない非正規社員が増加します。

そこには、「女性を活用したいが、保護はしない」自民党ネオリベ政権の意向、グローバル時代に「日本ならではのやり方」で対応しようとした経済界の要請などがありました。その過程で、働く女性自身のなかにも「勝敗優劣」「自己責任」が内面化されてゆきます。

家事や育児を背負いながら働かざるをえず、脱落したら「自己責任」。もはや「お局サマ」にすらなれない厳しい時代を生き抜くための必読書です。

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