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9つの脳の不思議な物語

ヘレン・トムスン  著

仁木 めぐみ  翻訳
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価格 \2,145(税込)         

発行年月 2019年01月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 317p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/基礎医学/生理学
ISBN 9784163909646
商品コード 1029338280
NDC分類 491.371
基本件名
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2019年03月1週
書評掲載誌 毎日新聞 2019/02/03、日本経済新聞 2019/03/23
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1029338280

内容

◎それは奇跡か、それとも病か?◎

かつて大学で脳を研究し、科学ジャーナリストとなった著者。彼女の趣味は「人とは違
う脳」を持った人々について書かれた医学論文を収集し、読み漁ること。だが、論文を
読むだけでは、患者の人となりは全く見えてこない。ある日、十年間集め続けた論文の
山の前で彼女は思った。「世界中で普通の人々に奇妙な事が起こっている。彼らはどん
な生活をしているのだろう?」――それが、「奇妙な脳」の持ち主たちを巡る旅の始ま
りだった。


【目次】

■序 章 「奇妙な脳」を探す旅へ出よう
大学で脳を研究していた私は、卒業後にある衝撃的な論文と出会う。この世にはどんな
命令にも必ず従ってしまう“ジャンパー”と呼ばれる人々がいるというのだ。彼らの脳
では一体何が起きているのか。それがこの旅の始まりだった。

■第1章 完璧な記憶を操る
──過去を一日も忘れない“完全記憶者”ボブ
これまでの人生の全ての日を覚えている。ごくまれに、そんな記憶力を持つ人々がい
る。その秘密を探るべく、私はボブを訪ねた。彼に最も古い記憶を尋ねると、なんと生
後九ヶ月の時の記憶があると言う。そんなことはありえるのか。

■第2章 脳内地図の喪失
──自宅で道に迷う“究極の方向音痴”シャロン
方向感覚は脳が生み出す最も高度な能力の一つだ。では、それを失うと人はどうなるの
か。それを教えてくれるのがシャロンだ。彼女は自宅のトイレからキッチンへ行こうと
して迷子になる。脳内ではどんなエラーが起きているのか。

■第3章 オーラが見える男
──鮮やかな色彩を知る“色盲の共感覚者”ルーベン
特定の数字に色を見たり、特定の音で味を感じる。こうした共感覚は四%の人に備わっ
ているとされる。中には特殊なものもあり、ルーベンは出会う人の多くにカラフルなオ
ーラが見えるという。だが不思議なことに、彼は色盲なのだ。

■第4章 何が性格を決めるのか?
──一夜で人格が入れ替わった“元詐欺師の聖人”トミー
「ドラッグ、窃盗、けんか。全部やったよ」と過去を振り返るトミーは、ある夜を境に
虫も殺せない穏やかな性格へと激変し、家族を戸惑わせた。人の性格は脳が決める。そ
の鍵は左脳と右脳ではなく、上脳と下脳のバランスにあった。

■第5章 脳内iPodが止まらない
──“幻聴を聞く絶対音感保持者”シルビア
幻覚は精神疾患の症状だとされることが多いが、実は誰しもピンポン玉とヘッドフォン
を使えば幻覚を体験できる。なぜ脳は幻覚を生み出すのか。絶え間ない幻聴に悩まされ
ているシルビアの脳をスキャンすると、答えが見えてきた。

■第6章 狼化妄想症という病
──発作と戦う“トラに変身する男”マター
自分が

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