内容

目次

　はじめに 第１章　興隆するアジアの医療国家 　１ 国策としてのメディカルツーリズム――タイの医療 　２ 徹底した個人主義――シンガポールの医療 　３ 世界の病院を目指す――インドの医療 　４ 日本に学んだ医療制度とその変化――韓国・台湾の医療 　５ 広がる地域格差――中国の医療 第２章　グローバル化する医療 　１ メディカルツーリズムとはなにか 　２ なぜ新興国で医療がグローバル化したのか 　３ メディカルツーリズムから見える医療の抱える難しさ 第３章　いま，世界の国々の医療は 　１ 争点としての医療格差――アメリカの医療 　２ 医療費抑制政策による医療崩壊――イギリスの医療 　３ 国民皆保険の国で何が起きているのか――フランスの医療 第４章　医療を支えるものは何か 　１ 患者主権へ 　２ 労働者としての医師――医療者のアイデンティティ・クライシス 　３ 医療政策の難しさ 第５章　日本の医療の明日――医療を育てるために 　１ 医療の二つの方向性 　２ 問われる医療の質 　３ 医師流出のリスク 　４ いい医療者を生み出すために必要なこと――何が医師や医療者のワークライフバランスなのか 　おわりに