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香り選書
進化する“みどりの香り”―その神秘に迫る

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  • サイズ B6判/ページ数 168p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784894791299
  • NDC分類 471.4
  • Cコード C3040

出版社内容情報

“みどりの香り”研究の第一人者として著名な畑中顯和先生(山口大学名誉教授)の、50年におよぶ「みどりの香り研究」の集大成ともいうべき「進化する“みどりの香り”─その神秘に迫る─」が、発刊される運びとなりました。
“みどりの香り”は、植物の葉っぱから放たれる“さわやかな青くささ”(青葉アルコールや青葉アルデヒドなどの複合体)のあるこの世で最も“心のやすまる香り”です。この研究は、日本が海外に誇れるオリジナル研究として知られ、特に畑中先生は長年みどりの香り研究の先駆者であり、また牽引車として数々の業績をあげられました。
1988年「みどりの香り─青葉アルコール」を、2005年には「みどりの香り─植物の偉大な知恵」を上梓し、さらに最近ではこの10年来「ヒトはなぜみどりの香りにリフレッシュされるのか」のシンポジュームを主宰し、この分野の学際的研究開発の前進に尽力されました。
本書について著者は「研究の展開を追うだけでなく、この集大成のポイントをほぐし、それを多角的に解析し、読者にできるだけやさしく書きたい」と述べています。“みどりの香り”にまつわる様々なエピソードをはじめ、自然科学と芸術の調和によって築かれた壮大なロマンと夢を語ってくれます。

「香り選書」シリーズは…
香りや匂いに関する科学的知識をわかりやすく解説し、多くの方々に伝えることを目的とした、「理解しやすい香りの本」です。

目次

1章 みどりの香り(植物と動物;みどりの香りの正体;なんのために放たれるのか;みどりの香りの役割(その1)生態系の中で)
2章 みどりの香りはどのようなルートで発現するか(みどりの香りの発現の環境条件;発現のルートとその特徴;関与する酵素とその絶妙の演技;みどりの香りの役割(その2)生合成経路からみた重要なシグナル)
3章 森の香り―みどりの香りとテルペンの驚くべき協奏曲!(森の香り;みどりの香りとテルペン類;植物起源の香りの存在の意味にせまる;みどりの香りの役割(その3)防禦・免疫システム構築の知恵袋である)
4章 みどりの香りとヒト(みどりの香りにヒトはどのように官能するか;化学構造と官能相関;みどりの香りとヒトの生理;みどりの香りの役割(その4)ヒトの健康とその展望―耐性菌(MRSA)にも効く!)
5章 みどりの香りの旅人

著者等紹介

畑中顯和[ハタナカアキカズ]
1962年京都大学大学院農学研究科博士課程・農芸化学専攻修了。1962年京都大学化学研究所助手。1972年山口大学農学部教授。1988年鳥取大学連合大学院農学研究科(博士課程)教授併任。1965年コーネル大学博士研究員、1982年ミュンヘン工科大学客員教授。1994年山口大学定年退官、東亜大学経営学部教授、山口大学名誉教授。非常勤講師:1968‐1994京都大学大学院農学研究科、‐2005山口大学医学部等。1997年みどりの香りのノーブルフォーラム研究会代表。受賞歴:1968年;日本農芸化学会賞(奨励賞)、1993年;日本農学会賞、1983年;中国文化賞(学術賞)、1993年;読売農学賞。専門領域は生物有機化学、動的天然化学、植物生化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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