内容説明
イヌやネコと「心が通じている」と感じたことのある人は多いに違いない。しかし、「心」という言葉はあまりにも身近で、さまざまな使われ方をするので、「心とは何か」を明確に定義することはほとんど不可能である。それでも、人間に心があることを疑う人はいない。ではほかの動物たちはどうだろう?かれらの心はヒトの心とどう似ており、どう違うのか?人間とは「違った世界」をみている動物たちの心の多様性と普遍性に迫る。人間中心主義から「心の相対論」へ。
目次
第1章 動物たちから見える世界(動物たちの色の認識;形の認識)
第2章 「モノ」を扱う―物理的知性(迷子にならないために―ナビゲーション;頭を使って推理する―推論 ほか)
第3章 欺く、協力する―社会的知性(ヒトはなぜ賢くなったか―社会的知性仮説;他者をだまして得をする―競合的な社会的知性 ほか)
第4章 意識と内省(これで合ってるかな?―確信のなさの認知;憶えていたかな?―メタ記憶 ほか)
著者等紹介
藤田和生[フジタカズオ]
京都大学大学院文学研究科教授、理学博士。専門は比較認知科学。1953年大阪市生まれ。1976年京都大学理学部卒業、1982年同大学院理学研究科(動物学専攻)博士後期課程修了。日本学術振興会奨励研究員、同会特別研究員(PD)を経て、1987年より京都大学霊長類研究所助手、1933年同助教授。1996年京都大学大学院文学研究科助教授を経て、1999年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カネコ
さちめりー
Votoms
メルセ・ひすい