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出版社内容情報
「海と生きる」という意味を考える
はじめに─それでも海は豊かだと言うべきか
1.三陸の海から
2.漁師の自然観・災害観
3.海の傍らで津波を伝える
4.動き始めた海の生活
おわりに
初出一覧
川島 秀一[カワシマ シュウイチ]
川島 秀一(かわしま しゅういち)
1952年生まれ。宮城県気仙沼市出身。法政大学社会学部卒業。博士(文学)。東北大学付属図書館、気仙沼市史編纂室、リアス・アーク美術館、神奈川大学特任教授などを経て、現在、東北大学災害科学国際研究所教授。
著書に、『ザシキワラシの見えるとき』(1999)、『憑霊の民俗』(2003)、『魚を狩る民俗』(2011、以上、三弥井書店)、『漁撈伝承』(2003)、『カツオ漁』(2005)、『追込漁』(2008、以上、法政大学出版局)、『津波のまちに生きて』(2012)、『安さんのカツオ漁』(2015<第26会高知出版学術賞>)、以上、冨山房インターナショナル、編著に山口弥一郎『津浪と村』(2011・三弥井書店)などがある。
内容説明
三陸の漁師たちは海で生活してきたのではなく、海と生活してきた。今こそ、津波に何度も来襲された三陸沿岸に生き続けた漁師の、運命観、死生観、そして自然観に学ぶときではないか。「海と生きる」という意味を考える。
目次
1 三陸の海から(三陸の海と信仰;三陸の歴史と津波―海と人のつながり;「東北」の過去から未来へ向けて―津波と三陸沿岸をめぐって;津波と生活文化の伝承;自然災害から回復する漁業集落の諸相―東日本大震災と三陸漁村;三陸大津波と漁業集落―山口弥一郎『津浪と村』を受け継ぐために)
2 漁師の自然観・災害観(海の音の怪;津波と海の民俗;魚と海難者を祀ること;災害伝承と自然観)
3 海の傍らで津波を伝える(津波石の伝承誌;津波碑から読む災害観―人々は津波をどのように捉えてきたのか;災害伝承と死者供養;津波伝承と減災)
4 動き始めた海の生活(「情けのイナサ」を再び―仙台市若林区荒浜の漁業の再興;和船の復元と漁労の復興―閖上と歌津;海は一つの大きな生き物である)
著者等紹介
川島秀一[カワシマシュウイチ]
1952年生まれ。宮城県気仙沼市出身。法政大学社会学部卒業。博士(文学)。東北大学附属図書館、気仙沼市史編纂室、リアス・アーク美術館、神奈川大学特任教授などを経て、東北大学災害科学国際研究所教授。著書に、『安さんのカツオ漁』(2015、第26回高知出版学術賞、冨山房インターナショナル)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。