出版社内容情報
たった50年で海から魚が消え、地球は変わり果てる……。世界的作家と気鋭のイラストレーターがコラボしたビジュアルブック!
内容説明
なぜ、魚が消えてクラゲだらけになるのか?―海をめぐる、本当に怖い話。世界的ノンフィクション作家と気鋭のイラストレーターがコラボした画期的ビジュアルブック。
目次
魚のいなくなる日
海がクラゲにのっとられる
100年前の警告
オレンジ・ラフィーの悲劇
文豪デュマの勘ちがい
突然、1匹のタラもいなくなった
漁業を全廃するという選択
魚の養殖にも頼れない
きれいな魚体にこそ未来がある
太平洋大塵芥ベルトの脅威
魚たちは北に向かう
目を覚まして、魚の匂いをかごう
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケルトリ
3
人間の存在は魚の絶滅すら引き起こしつつある。しかし『乱獲』さえも自然の連鎖の中に巻き込まれつつある今となっては『いきなり全く取らなくなる』のもまた生態系の狂いを生み出しかねないという矛盾。解決策はまったく見つからない……2020/03/04
gokuri
2
魚好きな私には、少しショッキングな本。 個体数の多さと、生存率のバランスがいかに簡単に崩されてしまうかを わかりやすく実例をもって示してくれる。 美しい挿絵と、楽しい活字で、大人も子供も楽しめる良書だと思う。2012/11/10
食べた
1
ベジタリアン(ヴィーガン)が大勝利するような内容の本。魚の乱獲が生態系に与えうる被害について警告している。個人的には東日本大震災の原発事故による海洋汚染についての情報がほしくて手に取ったが、書いてなかった。しかし、魚の乱獲について積極的に加担している日本人こそこの情報に触れて生活を改めるべきじゃないだろうかと思った。2014/03/19
黒胡麻
1
クロマグロやウナギなどで日本を非難する立場の欧米もタラやニシンの乱獲で過去に痛い目を見ている。結論としては消費者が意識を高めて持続可能な方法で獲った魚を選ぶようにするしかないんだろうか。海のエコラベル、近所のスーパーでは見たことない気がする。2013/09/06
ebi_m
1
鱈や塩についての著作で有名なカーランスキー(私は初めて読んだ)が、海の危機と持続可能な漁業について書いた手に取りやすい本。わかりやすく説明して、読者にも行動を促すタイプの本。MSCラベル探してみたい。あと、クロマグロは漁獲量的な意味で食べるべきでないと書かれていて、やっぱりなと思った2012/12/11