内容説明
世界の動物園・保護施設で飼育されている1万5000種の動物をすべて写真で記録するプロジェクト「フォト・アーク」から、およそ300種を掲載。いずれも絶滅した種・野生では絶滅した種・絶滅の危機に直面している種など、危機的状況にある動物で、それぞれの種の絶滅の可能性について国際自然保護連合の基準を示した。
目次
プロローグ 亡霊たち
第1章 世界からいなくなる
第2章 姿が見えなくなる
第3章 存在が遠くなる
著者等紹介
サートレイ,ジョエル[サートレイ,ジョエル] [Sartore,Joel]
写真家、著述家、教師、保護活動家。ナショナルジオグラフィック協会フェロー。ナショナルジオグラフィック誌を中心に活躍。25年計画の、生物とその生息環境を守るためのプロジェクト「フォト・アーク(写真版ノアの箱舟)」の発案者
コルバート,エリザベス[コルバート,エリザベス] [Kolbert,Elizabeth]
ジャーナリスト。「ニューヨーカー」誌記者。最新刊『6度目の大絶滅』(NHK出版)は2015年ピュリツァー賞一般ノンフィクション部門を受賞。ウィリアムズ・カレッジの環境研究センター客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
195
書店で気になり読みました。滅びゆく希少性のある動物だから美しいのか、美しく儚いから滅びるのか解りませんが、今日も何処かで希少動物が絶滅しています。その一方で繁殖し易いライオンが猫より安く(10万円以下)取引されているという先日の朝日新聞の記事には驚きました。自然環境を破壊し続けている厚顔無恥な人類は、77億7,777万人になろうとしているのに。 http://arkot.com/jinkou/ https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/product/20/081300026/2020/10/02
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
54
世界の動物園・保護施設で飼育されている動物1万5000種をすべて写真で記録するプロジェクト「フォト・アーク」。はじめにの中に書かれたキタシロサイのナビレとのエピソードに涙が出そうになった。6600年前の大量絶滅は小惑星の衝突。しかし、現在の絶滅の原因は、森林伐採、密猟、外から持ち込まれた病原体、気候変動、乱獲、海洋の酸性化など、結局は人が原因を作ったもの。自然は人間を必要としていない。何があっても地球は回り続ける、一方、私たち人間には自然が必要だ。その自然を壊し続ける人間の罪は重い。2021/03/17
PEN-F
45
ジョエル・サートレイの絶滅から動物を守るフォトアークプロジェクト。人間はこんなにも罪もない動物達を絶滅の危機に晒していたのか。この罪はいずれ己に返ってくるのではないか?火を使い、核を生み出した人類は自らの手で破滅の道に向かっているのではないかと、ふと頭をよぎった。2020/11/29
東谷くまみ
38
悲しげな目でみつめられ、あぁキミも…と写真に触れる。美味しいコーヒー、美しい発色の口紅…それはそんなに大切ですか?密猟、森林伐採、気候変動、水質汚染。より速くより便利により快適に。求め続ける先にあるものは何?脅威的なスピードで地球を自然を破滅に追いやる私達。自然は人間を必要としていない-けれど私達には絶対的に自然が必要だ。だから探そう歩きだそう、共存する道を。小さなうねりが大きな波を生み出す。未来に輝く命の小さな明りを灯すために。煌めく命を私達の豊富な知恵と行動で守るべきときはもうすでに目の前にきている。2020/12/28
梅ちゃん
25
図書館で借りた時、結構ぶあついな、でも写真集なので、パラパラと見たらすぐ終わるなと軽い気持ちで思ってました。ところが見始めたら、1ページ1ページ目が離せませんでした。「フォト・アーク」(アークは箱舟)、世界の動物園・保護施設で飼育されている動物1万5000種の動物をすべて写真で記録するプロジェクト。本書には、絶滅した種・野生では絶滅した種・絶滅の危機に直面している種など約300種を掲載。どの動物も悲しそうな目をしているように感じる。 消えゆく動物、いえ、人類が消していく動物たちです。2021/04/16