内容説明
資本主義と格差社会、その“先”を見通すために。巨匠は、いかに資本論を読むのか?マルクスの『資本論』は、資本主義が高度な生産性を実現するのとまったく同時に、必然的に失業者を生み出し、彼らの困窮を生み出すメカニズムを明らかにしたものである。この「失業」と新たな概念「ロスト・ポピュレーションズ」をキーワードに、古代ギリシャの詩から現代SF、サブカルチャーまで、貪欲に批評し続け、世界を圧倒する著者が、はじめて本格的に資本論を読解した現在最高の精華である。
目次
序章 資本論をいかに読むべきか
第1章 カテゴリーの演奏
第2章 対立物の統一
第3章 コーダ(終楽章)としての歴史
第4章 『資本論』の時間性
第5章 『資本論』の空間性
第6章 『資本論』と弁証法
第7章 政治的結論
著者等紹介
ジェイムソン,フレドリック[ジェイムソン,フレドリック] [Jameson,Fredric]
1934年アメリカ、オハイオ州生まれ。フランス、ドイツ留学後、イェール大学で、エーリッヒ・アウエルバッハの指導のもと博士号(フランス文学)を取得。ハーバード大学、イェール大学、デゥーク大学等で教鞭をとる。現代思想、そしてアメリカを代表する知識人である
野尻英一[ノジリエイイチ]
1970年生まれ。自治医科大学准教授(英語・哲学)、早稲田大学講師(倫理学)。専門は哲学・倫理学、とくにドイツ観念論。学術博士(早稲田大学)。2011年度日本ヘーゲル学会研究奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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