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内容説明
地球環境問題が問われる現代に人類の生活にとってエネルギーとは何か。日本のエネルギー政策、それを推進してきた産官学の体制、また科学技術の在り方そのものを斯界の第一人者たちが根源的・多角的に検討する。
目次
第1部 科学技術の基本問題から(エネルギー論の形成と風土―学の融合と拡散としての結節概念と学派の役割;エネルギーの起源について;風の歴史―人類との共存を考える;科学史・技術史におけるエネルギー概念;湯川秀樹たち物理学者と原子力;福島県におけるエネルギー開発の盛衰史)
第2部 生命とエネルギーの観点(一九世紀末の物理科学的世界観と生命論―Vitalismとは何であったか;心身一元論者からみたエネルギー;労働とエネルギー;生命エネルギーと修行の原理―宗教体験におけるミクロコスモスとマクロコスモス)
第3部 文化史・学問論の立場から(エネルギーの文化史へ―概念変容をめぐる覚書;二一世紀のための教養―学術の連環)