出版社内容情報
古代ギリシャの時代から現在に至るまで、科学と科学者はどのような物語を紡いできたのか。科学者である著者が、科学者の目線で語る。
さかのぼること2000年。古代ギリシャの時代から、現在に至るまで、科学と科学者はどのような物語をつむいできたのでしょうか。それぞれの時代にさまざまなことが考えられ、パラダイムを形成し、失敗を繰り返しながらも連綿と続いてきた「科学のストーリー」は、時に甘美で時に苦しく、現代に生きる私たちを惹きつけます。「生物学者としてのアリストテレス」など、意外(?)なことを知ることも本書の魅力の一つです。
【著者紹介】
1967年生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。理学博士。理化学研究所、NASAなどを経て、現在、早稲田大学理工学部研究員。
内容説明
ギリシャ時代から近現代にいたるまで、歴史に名を刻む偉大な科学者たちは、なにをどのように考え、どのように科学と向き合って、それぞれの成果をあげてきたのだろうか。彼らの生きた時代、生き方にも目を向けながら、科学の成果をきちんと見つめなおすと、時にゆっくりと、時に急激に発展してきた科学の歴史の全体像が見えてくる。
目次
第1章 古代哲学者の科学―物理とは遠くにありて想うもの(デモクリトスの原子論―生物は無感覚な原子から生まれ出る;自然哲学者アリストテレス―史上もっとも偉大な科学者の呪縛)
第2章 近代科学の勃興―理論で予想、実験で検証(最初の近代科学者ガリレオ―暗黒の中世を終わらせ、科学に革命をもたらす;ニュートンの力学―宇宙を支配する法則を解き明かす;ラプラスの魔―科学原理主義者の過激な思想)
第3章 ところが、宇宙は予想可能ではなかった(ボルツマンのエントロピー―謎めいた物理量の不吉な予言;ポアンカレとカオス―未来を計算で予測することは不可能だ)
第4章 科学が永久に知り得ないことがらについて(アインシュタインの相対性理論―宇宙への見方を全く変えてしまった革命的理論;フォン・ノイマンの自我―量子力学は精神の存在を証明した?)
著者等紹介
小谷太郎[コタニタロウ]
1967年生まれ。東京大学理学部物理学科卒。博士(理学)。理研、NASAゴダード宇宙飛行センターなどを経て現在早稲田大学研究院講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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