目次
低炭素社会概論―目指す社会と政策手法
日本の温室効果ガス25%削減戦略―環境・経済政策と再生可能エネルギー政策
低炭素社会とこれからの企業経営
京都議定書における国際排出権取引の実際
低炭素社会における交通の計画と施策
ヒートアイランドと都市緑化―札幌と東京を事例として
低炭素社会構築に果たす森林・林業の役割
生物多様性と地球温暖化―対策の類似性と相違性
地球温暖化防止の国際法制度と予防原則
気候変動対策と国際協力―途上国支援の実態
環境の時代とは何か―近代の終わるとき
著者等紹介
吉田文和[ヨシダフミカズ]
1950年生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。北海道大学大学院経済学研究科教授。経済学博士(京都大学)
深見正仁[フカミマサヒト]
1961年生まれ。京都大学法学部卒業。北海道大学公共政策大学院特任教授
藤井賢彦[フジイマサヒコ]
1972年生まれ。北海道大学大学院地球環境科学研究科博士課程修了。北海道大学大学院地球環境科学研究院特任准教授。博士(地球環境科学)(北海道大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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taming_sfc
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北海道大学の研究チームによる低炭素社会理解のための2011年の著作。低炭素社会とは何か、日本の温室効果ガス25%削減の意味すること、低炭素社会と企業経営、排出権取引、サスティナブル・トランスポート、森林・生物多様性、予防原則、国際協力、と、国際的な観点から低炭素社会の構築について考える学徒にとって最重要トピックが並ぶ。個人的には第11章の文明論的に環境を考察した「環境の時代とは何か-近代の終わるとき-」が非常に興味深かった。全体には、もう少し人文系の論考が入ると、低炭素社会を多角的に捉えられたと思う。2011/06/09