出版社内容情報
2002年合意のASEAN=中国自由貿易協定(ACFTA)は、世界で最も経済成長率の高い地域における大規模な経済統合であり、その影響は両地域の貿易や直接投資にとどまらず、東アジアの分業のあり方やASEANにおける日本の位置にも大きな影響を与える。本書はこの影響について、国際経済学の枠組みに立脚して幅広い視野から分析したものである。
内容説明
2002年に合意されたASEAN=中国自由貿易協定(ACFTA)は、世界で最も経済成長率の高い地域における大規模な経済統合であり、その影響は両地域の貿易や直接投資にとどまらず、東アジアの分業のあり方やASEANにおける日本の位置にも大きな影響を与える。本書はこの影響について、国際経済学の枠組みに立脚して幅広い視野から分析したものである。
目次
第1部 総論(中国の台頭とASEAN;ASEAN‐中国のFTAの政治経済学)
第2部 ASEAN‐中国FTA:各国への影響(タイの経済構造・貿易と対中関係;マレーシアの比較優位構造と対中関係;フィリピンの国際競争力と対中関係;インドネシア経済と対中貿易関係;ベトナムの経済構造・貿易と対中関係;カンボジア、ラオスにとってのASEAN‐中国間FTA―「二重構造」の可能性;拡大の一途をたどる中国とミャンマーの経済関係)
第3部 ASEAN‐中国FTAと東アジア経済(中国‐ASEAN間の貿易自由化と地域内裾野産業の発展;東南アジアにおける中国と日本)
著者等紹介
トラン・ヴァン・トウ[トランヴァントウ]
1949年ベトナム・クァンナム省生まれ。一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)。現在、早稲田大学社会科学総合学術院教授、早稲田大学ベトナム総合研究所所長、日本国際フォーラム政策委員
松本邦愛[マツモトクニチカ]
1967年北海道八雲町生まれ。早稲田大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。現在、東邦大学医学部社会医学講座医療政策・経営科学分野助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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