内容説明
生きものは減ったり増えたり。どんなふうに変化する?どうして変化する?変化するとどうなる?生きものの数の変化に気づいたら、それは生態学への第一歩。日本生態学会主催、第12回日本生態学会公開講演会企画委員会の企画による公開講演会「数えることで見えてくる!―生物の数の不思議」(2009年3月20日開催)の講演内容をまとめた。
目次
生きものの数はなぜ変わる?動物の数から何がわかるのか?―個体群生態学への招待
ブナの豊作は予測できる?森林の結実を測り、予測する―ブナ豊凶の全国予報への途
ブナの豊作予測でクマとの共存の可能性を探る クマとブナの微妙な関係
素数ゼミというけれど、どうして「素数」なのだろう?素数ゼミの秘密
食卓の魚に変化が!サンマはいつまで豊漁か?―漁獲量の変動と環境にやさしい漁業の未来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かいゆう
13
北アメリカの、17年と13年おきに大発生を繰り返す『周期ゼミ』。その謎が気になっていました。『メンデル遺伝(懐かしい!)』と『素数』ということが関係するのでは?という説は、なるほど!と思いました。でもまだ仮説なのですね。サンマ好きの私にとって、サンマの個体数の低下は乱獲によるものというのも気になりました。『海のエコラベル』というものの存在も始めて知ったので、スーパーで探してみようと思います。仮説→実験→考察→仮説…と地道に繰り返し繰り返しされていることが、たくさんの自然を守ることに繋がっているのですね。2014/03/05