内容説明
家族経営を代替する大規模農業法人、雇用・経営多角化・販売戦略に見る多様なビジネスモデルの出現、水田の畜産的利用、高まる政策リスク。変貌する水田農業の実態と課題を探る。
目次
第1部 変貌する水田農業の現局面(水田農業における組織経営体の構造変化―2015年センサスによる水田農業構造の分析;水田作経営の経営収支をめぐる諸問題―営農類型別経営統計の分析;企業形態別・規模別にみた大規模経営の特徴―2015年農林業センサスの分析;我が国農業における活力創造施策の課題―水田農業経営における飼料用米導入及び規模拡大過程に着目して;水田活用の直接支払がもたらした水田利用構造の変化―鹿児島県・K地区に見るWCS稲の展開を中心に)
第2部 世界の水田農業の諸相(カリフォルニアにおける水稲作経営の展望;イタリア水稲生産の省力化の背景とその方法;韓国における水田農業の現状と課題―米の需給状況と稲作農家の動向;中国における食糧政策の変遷と米生産の動向)
第3部 21世紀水田農業の将来像と課題(米市場の変化からみた水田農業の将来像と技術開発課題;マルコフモデルによる農業経営の将来像;水田農業のあり方をめぐる諸問題)
著者等紹介
八木宏典[ヤギヒロノリ]
日本農業研究所客員研究員・東京大学名誉教授
李哉〓[イジェヒョン]
鹿児島大学農学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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