内容説明
農業用水の創設者が、「人神」として祀られる事例は多く、今もなお祀り続ける地もある。これは人々の純粋な感謝の念でもあり、水を維持管理する苦難を乗り越えるための装置でもあった。各地の農業用水における水利慣行と人神について、フィールドワークに基づいて描き出す。
目次
第1章 人神信仰と農業用水(人神信仰;柳田國男と農業用水;農業用水と人神信仰)
第2章 寺谷用水と天竜川(天竜川下流域の農業用水;寺谷用水の空間;寺谷用水の歴史 ほか)
第3章 農業用水と人神信仰(安積疏水;見沼代用水;上江用水 ほか)
著者等紹介
中山正典[ナカヤママサノリ]
1957年、静岡県磐田市見付生まれ。博士(学術)。静岡県立農林環境専門職大学准教授。愛知大学文学部・静岡大学情報情報学部非常勤講師。国指定重要無形民俗文化財見付天神裸祭保存会長。静岡県民俗学会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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