誰も知らない屠場の仕事

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  • サイズ B6判/ページ数 271p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784798802244
  • NDC分類 648.22
  • Cコード C0030

内容説明

そこにありながら見ることを避けてきた屠場。差別と偏見に満ちた現実、彩りゆたかな技術と伝統、食肉文化を支える人びとの生活史を、人びとの濃密な「語り」から描き出す。本書は、「滋賀県」が「(社)反差別国際連帯解放研究所しが」(2010年解散)へ委託した四年間に及び「部落生活文化史調査研究事業」の一環として、またその最終的な成果として編まれたものである。

目次

1 食肉文化の風景(食肉文化の過去と現在;生活のなかの味―スジ肉と「どろ」;捨てるものとされながら―なかのもん;受け継がれて―さいぼし)
2 牛が食卓にのぼるまで―牛・屠場・食肉に関わる人びと(屠場文化をつくる;牛の目利き―博労;家畜商;現場と管理のはざまで―場長の立場;「鉄の扉」のなかで―屠夫長の仕事;牛を丸ごと活かす文化―化製場の今昔;売り歩いて―洗い子と内臓屋;「近江牛」の暖簾を守って―食肉卸業;肉をさばく技―板場)
3 屠場をとりまく現実(屠場の現在;隠されてきたまなざし―屠場をめぐる人びとの声)

著者等紹介

桜井厚[サクライアツシ]
立教大学社会学部特定課題研究員。(社)日本ライフストーリー研究所代表理事

岸衛[キシマモル]
(社)日本ライフストーリー研究所主任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

8
差別に対してヒステリックになることなく、食肉にまつわる事実が淡々と語られる。知らなかったことも多く、部落問題の過剰な反応がいろなものを見えなくさせてるのだな、と思いますた。2016/02/29

takao

2
ふむ2022/10/28

Mihoko

2
普段、食べている肉。 解体現場はどう機能し、関わる人達の差別された歴史。屠畜の社会の豊かな食文化、輝く技と誇り。 舞台は滋賀県 近江牛。今後の食肉に対しての問題点。 とても身近なのに全く知らない世界を教えてくれる書籍です。 食のお話では「食べてみた~~~い」とヨダレが出ます。2016/03/28

でぐぴ

1
肉を食べることや革製品などがすごく身近であるのに対して、その肉が食卓にのるまでの過程はあまりにも知られていないし語られない。日本の食肉産業や皮革産業に関わりながら生きてきた人々の生活文化や屠場の様子を、ライフヒストリーインタビューを通して描き出している。人々がどのように自分の仕事や自分を取り巻く社会を見ているのか、ひとりひとりの主観に焦点を当て、筆者の解釈が加えられながら記述されている。屠場で働く人や「むら」の人々に対する筆者の深い敬意が感じられた。2016/03/26

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