内容説明
進化はとにかくややこしい。巨大な老木のような複雑な枝分かれ、曲がりくねった樹海の迷路。けれどもこの本は読み物だから、物語のように読みやすい。まっすぐ迷わず読みすすみ、すいすいと頭に入ってきます。最新の科学で、最古の時代の未知なる謎を解きあかす。雑学・雑談もたっぷりで、４６億年の進化の歴史が一気にわかる。あなたへとつづく、はるかなルーツを探してみませんか？
目次
第１章 ぼくら日本人はどこからきたの？（一重まぶたと二重まぶた；一重まぶたの日本人のルーツ ほか）
第２章 猿人はどこからきたの？（戦争のはじまり；猿人が現在、１種も生き残ってないのはなぜ？ ほか）
第３章 恐竜たちはどこからきたの？（中生代の哺乳類；恐竜を滅ぼした花と星 ほか）
第４章 命はどこからきたの？（マグマと雪の地球；最古の植物シゾン ほか）
著者等紹介
夏緑［ナツミドリ］
作家。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。日本分子生物学会会員。宇宙作家クラブ会員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ハル
12
謎が謎よぶ生命の鎖。無機物の世界から命が生まれる不思議を知りたくて本書で時代を遡ったら、分かりそうで分からない微妙なところに辿り着いた。ウイルスは生命ではなくて高分子化合物。すなわち物質。これに衝撃を受ける。生き物ではない物質が自分を複製する性質を持つのは何のため？物質はなぜ変異を起こすの？そして最初の命はどこからきたのかといえば、海底の岩を鋳型に核酸の鎖ができた。らしい。うーん、予想はしていたけれど、こうなるとやはり宇宙誕生の不思議や、「なにもない」という状態の不思議にまで行き着いてしまう。2020/07/31
Sleipnirie
3
生命の祖先は誰なのか。ひとつづきの物語でたどる。 第1部で今の人類の祖先を。縄文人→大陸からの移住者→モンゴル→中東→アフリカという風に。第2部で猿人を初めに最初の哺乳類まで。第3部で最初の多細胞生物、第4部で生命の大本であるDNAやRNA、RNAの鋳型と言われる海底の岩の構造で到着。 それは色んな説があるんじゃないの？と思うところあるけど、進化の流れを大まかに知ることが出来て、絵や文章が小中学生向け学習漫画のノリなので分かりやすい。2015/12/02
hinata
1
ヒトのルーツを訪ねて、イラストをくわえて解りやすく解説してありました。大まかには理解していることと大差ないと思いましたが、人類は一番性能の良いコピー機でなんの意味も無く４０億年前に起こった化学反応の延長？人類てなんなの？これが一番知りたかったこと。知性を持った人類は何処へ向かっているのでしょう？2016/05/30
zzz
1
すごかった。今この私から、私が物質だった時代までを２時間程度で遡る。ただ、それは著者の物語る力の手腕によるのであって、これが真実だと鵜呑みにするのはかなり危険な匂いがする。だが、生命の歴史の大筋をつかむためには、物語として面白くないといけないのかもしれない。とにかくすごかった。2015/07/13
jin
0
日本人がどこから来たのか。一重まぶた２重まぶたの話など大変分かりやすかった。2017/08/18
