インターナショナル新書<br> 寄り添う言葉

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インターナショナル新書
寄り添う言葉

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797681352
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C0295

出版社内容情報

最愛の人を喪った悲しみにどう向きあうか。
天才歌人である妻・河野裕子を2010年に亡くした永田和宏が、同じく最愛の人を喪った作家・歌人・医師たちと本音で語りあう。
最愛の伴侶との思い出を語りあう遺されたもの同士の対談は、お互いの心の深層から飾りのない言の葉を導き出す。
後悔や悲しみを抱えているすべての人に贈る、魂の対話集。

集英社クオータリー「kotoba」の連載を大幅に加筆修正し、書籍化。

小池真理子(作家)
作家・藤田宜永と直木賞作家夫婦として共に歩んできた小池真理子は2020年に藤田をがんで亡くす。藤田との日々を綴ったエッセイ『月夜の森の梟』(朝日新聞出版)は多くの読者の心の支えとなり、大きな反響を呼んだ。同業の伴侶と過ごした日々についてお互いの胸の内を語りあった。

垣添忠生(国立がんセンター名誉総長)
長年医師としてがん患者に寄り添ってきた垣添忠生は、2007年に最愛の妻を亡くす。亡き妻との思い出を綴った『妻を看取る日』(新潮文庫)はベストセラーに。失意から一時は酒に溺れるも再び立ち上がり、自身もがんに侵されながらもそれを乗り越え、現在はがんサバイバー支援活動を行っている。我々はがんとどう向きあうべきか、そしてがんを告知された人に対してどう寄り添うことができるのだろうか。

小池光(歌人)
永田と同年代の歌人である小池光は、2010年に永田と同じく妻をがんで失う。だが失意の中でも歌人は死者を悼む「挽歌」を詠む。永田にとって「数少ない呼び捨てで呼べる友人」だという小池光と、伴侶を失った歌人同士、お互いの短歌について語りあう。

徳永進(内科医)
鳥取のホスピス「野の花診療所」で尊厳ある看取りを行う徳永進。終末医療の観点からこれまでの対談を通して見えた「寄り添う言葉」について永田と語りあう。がん患者に対して家族はどう接するべきなのか。そして最後にはどのような言葉を伝えたらよいのだろうか?

<著者略歴>
永田和宏(ながた・かずひろ)
歌人、細胞生物学者。JT生命誌研究館館長。京都大学名誉教授、京都産業大学名誉教授。1947年、滋賀県生まれ。京都大学理学部物理学科卒業。京都大学結核胸部疾患研究所講師、アメリカ国立がん研究所客員准教授、京都大学再生医科学研究所教授、京都産業大学総合生命科学部学部長、日本細胞生物学会会長などを歴任。ハンス・ノイラート科学賞受賞。歌人としては歌会始詠進歌や朝日歌壇の選者を務める。著書に『もうすぐ夏至だ』(白水社)、『歌に私は泣くだらう』(新潮文庫)、『知の体力』(新潮新書)、『あの胸が岬のように遠かった』(新潮社)、『置行堀』(現代短歌社)などがある。

内容説明

最後にどのような言葉をかけたらよかったのだろう。天才歌人である妻、河野裕子をがんで亡くした永田和宏が、伴侶を亡くした人や終末医療に携わる医師と語りあう。作家の小池真理子は作家夫婦として、医師の垣添忠生は科学者として、小池光は歌人として、それぞれ永田と共通点を持つ者たちとの対談は心の深層に迫るものに。そして鳥取で多くの患者を看取り、遺族に寄り添ってきた徳永進が人生の最後の会話について言葉を紡ぐ。悲しみを抱えるすべての人に贈る一冊!

目次

作家夫婦の寄り添い方 小池真理子(作家夫婦の病への向きあい方;病と創作活動 ほか)
夫として、科学者として 垣添忠生(がん患者の家族として;がんの再発 ほか)
それでも歌人は挽歌を詠む 小池光(試行錯誤の温泉卵;「あとで食べるから」 ほか)
ありきたりでも寄り添う言葉 徳永進(なぜ医療の道に進んだのか;鶴見俊輔との出会い ほか)

著者等紹介

永田和宏[ナガタカズヒロ]
歌人、細胞生物学者。JT生命誌研究館館長。京都大学名誉教授、京都産業大学名誉教授。1947年、滋賀県生まれ。京都大学理学部物理学科卒業。京都大学結核胸部疾患研究所講師、アメリカ国立がん研究所客員准教授、京都大学再生医科学研究所教授、京都産業大学総合生命科学部学部長、日本細胞生物学会会長などを歴任。ハンス・ノイラート科学賞受賞。歌人としては歌会始詠進歌や朝日歌壇の選者を務める

小池真理子[コイケマリコ]
作家

垣添忠生[カキゾエタダオ]
国立がん研究センター名誉総長

小池光[コイケヒカル]
歌人

徳永進[トクナガススム]
内科医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かたぴぃ

2
『ターミナルケアというと痛みを緩和することだと思われますが、(略)ケア(世話)ではなくキュア(治療)があることを忘れてはいけません。』『本当に大切なことは、これまでの日常そのままの言葉で別れをいえてこそ、心に違和感なく届く言葉になるのかもしれませんね。』伴侶を亡くした者同士の対談は心に響くものがあったが、最後にホスピスケアの徳永先生の章で、腑に落ちる部分があった。未来は全くわからないし、明日突然の別れに戸惑うかもしれない。悔いのないように生きる、きちんと伝えるって大事なことなのだ。2024/03/07

Go Extreme

2
作家夫婦の寄り添い方:病と創作活動 一人だと感じるとき 別の時間を生きる 個であることの心構え 昭和の恋愛 残されたものの時間 生物学と短歌 夫として科学者として:がん患者の家族 がんの再発 残された時間 在宅医療 死を経験 グリーフケア 書く→乗り越ええる がんの曲面 伴侶との対話 それでも歌人は挽歌を詠む:試行錯誤の温泉卵 亡き妻の遺影に歌を備える しんどいときに詠む歌 ありきたりでも寄り添う言葉:医療の道 鶴見俊輔との出会い 治す・看取る医者 キュアを忘れない 最後を過ごす場所 家=解放区 命の時間2024/03/03

志村真幸

1
 歌人であり、細胞生物学者でもある永田和宏さんがまとめ訳となった対談集だ。  永田さんは、同じく歌人であった夫人の河野裕子さんを癌で亡くしている。配偶者を失うこと、そしてそのあとも自分ひとりで生き続けることが、4つの対談を通して語られている。  藤田宜永さんを亡くした小池真理子さんとの対談では、小説家夫妻という特別な間柄での「片方を失うこと」が語られている。  単純に悲しいとか、大切な思い出にしてしまうのではなく、ともに歩んでいるかのような距離感がいい。 2024/02/17

神谷孝信

0
伴侶をがんで亡くされた歌人、医師との対談で、短歌に込められた背景等にも心打たれる内容。42024/03/14

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