内容説明
「キャリアセンターは素人集団?」「就職活動生の保護者にかかるプレッシャーとは何か?」「企業が求める個性って?」「アンチ大企業の学生が増えている?」など、豊富な体験を通じて明かされる現代の就活事情。学生から人事担当者まで幅広い層と触れ合う機会の多いキャリアセンターだからこそ把握している幾多の情報を今ここにぶっちゃける。
目次
第1章 キャリアセンターの事情(大学職員の正体とキャリアカウンセラーの限界;学生に手渡せない「使える」就職情報 ほか)
第2章 採用する側の論理とテクニック(就職活動はなぜ、ややこしくなったのか?;なんのための採用活動か? ほか)
第3章 就職活動生はこう見られている(学力低下批判の乗り越え方;素直なのか幼稚すぎるのか ほか)
第4章 保護者は隠れた戦力である(モンスターファミリーが説明会に押し寄せたか?;もし私が就職活動生の親であったら)
最終章 あとがきにかえて―学生も企業もハッピーになるために(キャリアの学びをめぐる規模の問題;キャリア教育・キャリア形成支援は「選択と集中」へ ほか)
著者等紹介
沢田健太[サワダケンタ]
民間企業で営業職や人事職に従事。その後は、教育分野に転身。複数の大学(キャリアセンター)にて、キャリア形成支援に携わる。現在の主な関心事は、「就活と若者の不安」「正解を求めようとする就職活動生の意識」「大学におけるキャリア教育の今後」など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
53
大学の就職内定率のからくり、企業側の「落とすための」採用試験など、確かにぶっちゃけている。いかに建前がまかり通っているかがよくわかる。2016/07/25
テディ
15
まだ先の話ですが、読む機会がありましたので。大学まで通いたいのです。その後のお話です。来年度は高校受験ですので、まずは目の前のことをがんばります。2016/01/27
doi
11
(図書館)キャリアセンター職員が語る「キャリアセンターの実情」と「就活の実情」について。就活の裏側については、だいぶ詳しいのでほぼ流し読み。キャリアセンターについて知りたかったので、そこを重点的に。【内容】キャリアセンターは大学職員の中では相当人気らしい。だから良い人が多いらしい。/少子化→大学側が入学者を集めるのに必死→AO入試や附属高校併設による獲得→学力の低下→それが周知→学歴が重視されなくなった?/大学に入りやすくなった→大学生が増えた→就職氷河を自ら招いた/大学が企業人育成施設となりつつある2016/01/20
なつき
10
キャリアセンターに勤める大学職員だからこその視点。学生だけでなく、キャリアセンターや就職支援室の職員も読んでおくべき良書。2017/05/18
モトザワ
8
本書を手に取ったときは、軽いタイトルだな〜なんて思ったけれど、人に自信をもっておすすめできる良書でした。キャリアセンターに勤める著者の本音を知ることで、就活の現状や、企業がどんな人材を求めているのか、就活においてやるべきことは何なのか、また就活する我が子のために保護者はどうあるべきなのか、が見えてきます。大学低学年次のうちに是非読むべき本。妹にもすすめよう。2013/05/24