出版社内容情報
日本では食卓に並ぶおなじみ蛸が、なぜ西欧では海の魔物となったか。蛸に関するイメージの変遷を、北欧神話やロマン主義文学、日本の春画などからさぐるロジェ・カイヨワのユニークな思索。カイヨワの思想史をたどる充実した解説付き。
内容説明
日本ではおなじみの蛸が、西欧ではなぜ海の魔物となったのか?蛸をめぐるイメージの変遷を、神話や文学、日本の春画などからさぐる奇書、待望の復刊。カイヨワの思索の全体像を展望する辞典的解説付き。
目次
第1部 幻の発生(古代地中海地方でのたこ;「クラケン」から「超巨大だこ」へ;科学のためらい;ロマン主義文学と蛸;「蛸のボズウェル」;日本における蛸;最も新しい変身)
第2部 神話の勝利(大ヤリイカ;吸盤か毒液か、触腕かくちばしか;絹のまなざし;好色さ;脅し;頭)
著者等紹介
カイヨワ,ロジェ[カイヨワ,ロジェ] [Caillois,Roger]
批評家、哲学者、社会学者。1913年、フランス北部のランスに生まれる。1933年、高等師範学校に入学。1937年、ジョルジュ・バタイユ、ミシェル・レリスなどと「社会学研究会」を設立する。1939年、フランスを離れ、第二次世界大戦後までアルゼンチンにて過ごす。その間、執筆と編集を通じて戦争やナチズムに向き合う。1971年、アカデミー・フランセーズに選出。1978年、パリにて死去
塚崎幹夫[ツカサキミキオ]
1930年生まれ。京都大学仏文科卒業。同、大学院修了。富山大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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