出版社内容情報
命を救え! 謎の解明に挑む科学者たちの軌跡。医学の天才によるメカニズムの解明、史上初の心臓外科手術の衝撃、カテーテル治療やバイパス手術などの開拓、心臓移植や人工心臓への長い苦闘、病の正体とその起源の探求、そして、さらなる長寿の夢……命の臓器をめぐる迫真のドキュメント。
内容説明
医学の天才によるメカニズムの解明、史上初の心臓外科手術の衝撃、カテーテル治療やバイパス手術などの開拓、心臓移植や人工心臓への長い苦闘、病の正体とその起源の探求、そして、さらなる長寿の夢…命の臓器をめぐる迫真のドキュメント。
目次
心臓手術の夜明けをもたらした酒場のけんか
心臓の王子
芸術が科学を発明する
血液の軌道
心臓をむしばむプラークを見る
心臓のリズムを作り出す装置
フランケンシュタイン博士の怪物
原子力で動くウシの心臓
羽より軽い心臓
壊れた心臓を修理する
戦争とキノコ
完全なダイエット
甲虫とタバコ
壊れた心臓について書かれた本
壊れた心臓の進化
心臓病を砂糖でくるむ
自然法則を免れる
著者等紹介
ダン,ロブ[ダン,ロブ] [Dunn,Rob]
ノースカロライナ州立大学准教授。コネティカット大学博士号取得。専門はエコロジーと進化論
高橋洋[タカハシヒロシ]
1960年生まれ。同志社大学文学部卒。IT企業勤務を経て翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ryo Sogawa
2
循環器、特に心臓を非常に広い角度から見た、とても面白い本でした。話題は、カテーテル、人工心臓、スタチン、先天性心疾患手術といった医療から、ヒト以外の種での心疾患、生物進化にまで及びますが、それがバラバラでなく、つながったストーリーになっているのが、印象的でした。2018/05/08
ちゅん
0
心臓の解剖学的解明と、心臓分野の医療革新についての物語。後半は主に心臓の現代における病について。各々の立役者達自身もなかなか刺激的な印象。筆者の文章センスが良くて読みやすい。2020/08/21
huchang
0
2019年中に読んだ本。血やリアル医療ものがダメなのに買ってしまい、しばらく積んでおりました。実家の甥っ子にプレゼント兼書籍整理で手放す前に感想をば。程度によるが卒倒しそうなほど血の話が生々しいわけではない。心臓外科学の歴史が意外に新しいことやその理由がよく分かるいい本だった。『自分の体で実験したい』という本を思い出す。科学の発展は身体を張り、時に倫理的にまずいことも通り抜けて今があるのだなというのがよくわかる。だから身体を張れではない方向に科学が発展してきたことに、みんなもっと学ぼうぜ、と思う。