出版社内容情報
貿易自由化は、日本農業の根幹を成すコメにまで及びつつある。エネルギーとの穀物争奪戦といわれる世界の動きの中で、日本農業をどのように考えその活路は何処に求めるのか。最近の行政府の諸政策の全体をコンパクトにまとめ、農業の強化、環境や耕地の保全、地域社会の活性化と共生の方向を指し示した。
世界の食料問題と日本の農業/食料自給率と国際農産物貿易/外食産業の国産食材使用の現状と課題/日本農業の安全・安心の取組み/農林水産分野における新技術開発/農畜産物における知的財産権の保護と活用/地域ブランドの育成と農畜産物の需要拡大へ/環境保全とバイオマス構想/中山間地域等の維持・活性化と多面的農業の役割/世界農業への貢献/農政改革下の地域農業の方向
池戸 重信[イケドシゲノブ]
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内容説明
高品質農産物の輸出と食料自給率の向上、地域農業の活性化に向けて。動き始めたJapanブランドと共生の施策を一挙紹介。わが国の農業が置かれている現状と将来への活性化に向けての諸施策を、多岐の観点で解説し、最近示された農政改革に関する具体的内容も盛り込んだ。判りやすくするため事例を入れている。
目次
1 世界の食料問題と日本の農業
2 食料自給率と国際農産物貿易
3 外食産業の国産食材使用の現状と課題
4 日本農業の安全・安心の取組み
5 農林水産分野における新技術開発―東北農業研究センターの研究成果と今後の研究課題
6 農畜産物における知的財産権の保護と活用
7 地域ブランドの育成と農畜産物の需要拡大
8 環境保全とバイオマス構想
9 中山間地域等の維持・活性化と多面的農業の役割―高齢化の進む中での地域農業組織のあり方を中心に
10 世界農業への貢献
11 農政改革下の地域農業の方向―農業の高付加価値化は地域価値の向上から
著者等紹介
池戸重信[イケドシゲノブ]
宮城大学食産業学部教授。東北大学農学部農芸化学科卒業の後、農林水産省食品流通局技術室長、東京農林水産消費技術センター所長、食品流通局消費生活課長を歴任し、(独)農林水産消費技術センター理事長を経て現職。専門は食品安全政策学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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